【あぐり】感想ネタバレ第83話 宮家の妃殿下が来店!美佐さんの見栄張りさく裂!

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第83話

あぐりは、五喜から美佐は喉のガンを患いもう長くないことを知らされる。
美佐が東京に駆け付けたのは、皆にお別れを言うつもりだったのだ。
五喜は美佐の気持ちを汲んであぐりに知らないふりをし続けて欲しいと頼む。

あぐりは思い悩み、エイスケに美佐を東京に呼び寄せていいかと訊く。

エイスケは、美佐さんは楽しい人だから一緒に住むのは大歓迎と快諾するが
しかしカフェ・セ・ラ・ヴィで美佐は何度も自分に「あぐりのそばを離れないで」と言っていたと言う。
一緒に住むことを期待している人がそんなことは言わないのでは、
本人の自由に任さたらいいのではないかとエイスケはあぐりに言った。

そんなところに皇室の綾小路家の妃殿下貴子様がパーマネントをかけたいと来店することに。
緊張のあまりにとめと沢子は粗相を連発。
ピリピリした空気が流れ出したところに
美佐が店内に入ってきていきなりレコードをかける。
慌てるあぐりたち。
しかし妃殿下貴子様がメンデルスゾーンは好きな曲だと笑顔になった。
すると美佐は、帝劇での演奏会でのレコードで自分も行ったと話し出した。
演奏会に行かれていた妃殿下は、美佐と音楽の話で意気投合。

美佐のおかげでその場の雰囲気が和み、やんごとなき方のパーマネントが無事終了。
妃殿下は満足気にまた足を運ぶと言って、美佐にもお礼を言って帰って行った。

 

その晩、全てが一段落しホッとしたあぐりは美佐と五喜と紅茶を飲んでいた。
美佐が東京に来ていたとは知らなかったと言うあぐりに美佐は
「まさか。私は来とらんよ」
美佐が貴子様に言っていた話はウソだった。

貴子様が、帝劇の演奏会に行かれたこと、メンデルスゾーンがお好きなことは新聞で知っていた。
貴子様が来店すると知り、美佐は話題の種にと五喜に銀座に行ってもらいレコードを購入したのだ。

驚き談笑するあぐりたち。
ほんのひとときだったが、母の病気を忘れて明るく語らうことができたあぐりだった。

美佐さんは、最後のお別れのつもり

お母様はもう長くない。
五喜、とうとうあぐりに言ってしまいました。
五喜、長ゼリフが割と棒www

妹としては見てられないですよねえ。
自分だけ背負うのに耐えられないだろうし。
ところで弟はどうした??

喉のガンとは大変な。
手術のできない場所にあると言ってましたが、今なら治療できるのかしら…とか思ってしまう。

それで決死の覚悟でアニーローリーだったってこと??
歌手でもないのに。
そうまでアニーローリーが好きだったか?

美佐さん、そういうつもりで来たのねと思うと…やはり切ないですねえ。
淳之介の入学準備もして、
美容室に蓄音機も買ってあげて
憧れの夜の東京を娘婿とデート。
カフェ・セ・ラ・ヴィで酔っぱらってのアニーローリー。
今日はあぐりの大好物のバラ寿司を皆に振る舞ってた。

美佐さん、今回の東京旅行、一生分楽しんでる気がするー。
切ないけど美佐さんにとっても忘れられない最高の東京旅行になったでしょうねえ。

さらに嫌気の妃殿下の来店にも立ち会えたー!
あぐりの美容室が評判がいいと言うことも確信できただろうし。
最後にこんなにたくさん素敵な思い出を作れた美佐さんは、幸せ者。

 

宮家の妃殿下の来店

今日のトピックは宮家の 妃殿下が来店!

ちなみにあぐり、とめの知らせを受けたときは2階のバルコニーに居ました。
最近、あそこで物思いにふけるのが定番になってます。

でも結構道行く人に丸見えよねえ。
来店する人にも思いっきり見えてるよwww
あそこでため息つかれたり、浮かない顔されたたら店に入るに入れないwww
あんまりやらない方がいいと思うけど。

宮家からのお客様とは、綾小路貴子様。
西田ひかるさんでしたー。
当時流行ってましたねー。
お付きの女官役は津島恵子さん。
お懐かしい…。
こういった上品な女性、やんごとない身分の役をよくやられていたなあ…。

実際に吉行あぐりさんの美容室の常連には秩父宮妃世津子様がいらしてたみたいですね。
他にも朝鮮王家に嫁がれた李王妃や皇后さまのお妹君たちがいらしていたそうです。
後続意外にも鳩山一郎総理大臣夫人、長谷川時雨、オペラ歌手の三浦環…と
そうそうたる顔ぶれがたくさん常連客だったと「梅桃がみのるとき」にありました。
とってもサバサバした性格のあぐりさんだけあって、とっても淡々と当たり前に書き綴られているのですが…。
さすが東京のど真ん中市ヶ谷だわあ~!と圧巻。
もうまさにキラキラの世界…。

でも当時は市ヶ谷は地味な場所だったらしく、周りの人になんで市ヶ谷?と言われてしまうようなところだったみたいです。
確かに銀座とか華やかな商業地ではないですからねえ。
当時の市ケ谷はコーヒー屋さんも無く陸軍士官学校があり、奥に入ると武家屋敷が広がっているといった街並みだったようで。
でもお堀周りだから、やんごとない方々のご近所さんでもあったわけね。
銀座に店構えるよりも、実はセレブのお客が集まりやすかったのかもwww
御大、そんな場所を買うとは、先見の明があるわ。

そしてあぐりさんも、お嬢様育ちなのにサバサバした性格というところが、やんごとない方たちにとっては通いやすかったのかもしれません。

李王妃が来店されるときは、警備員と女官が着いてきて何を訪ねるにも女官さんを通してでないとダメだったとあったので、今回はそのエピソードを採用されたんですねえ。

 

美佐さんの天然見栄張りは無双!

綾小路貴子様の来店に皆がガクブルになっているところに美佐が乱入。
メンデルスゾーンの曲を大音量でかけて貴子様の注目を浴びました。

食いついてきた貴子様に美佐さんは帝国劇場でのクーベリックのバイオリン演奏の話題を出して意気投合。
美佐さんはその演奏会に行ったと言い、貴子様と意気投合…!!!
うわあ~美佐さん、さすが元お嬢様~!
その物おじせず、クラシックにも造詣が合って素晴らしいわ~。
でも東京にはいつの間に?
もしや病気の関係であぐりに黙って東京に来ていたの???
と思っていたら…
ウソだった!!!

すげえ!美佐さん。
あぐりと五喜が盛り上がってて思い出したけど、フランス人形の髪を切られた話も伯父がヨーロッパに行ると張り合ってたねぇ確かに!!!

あぐりと五喜は、見栄っ張りだと笑っていましたが
いやいや、見栄っ張りどころか…これは虚言癖では!?!?( ゚Д゚)

貴子様が帝劇の演奏会に行かれた記事を見て、メンデルスゾーンが好きだということまで調査。
それに合わせてレコードを買いに五喜を走らせる…。
用意周到なウソ。

これじゃ岩見とどっこいどっこい!
それどころか岩見の上を行くわっっ!

今週は、岩見の事を平気で許しちゃう美佐さんに消化不良でストレスでしたが
なるほど!
美佐さんは同類だったから許せちゃうんだ。

岩見に騙されてるけど、自分もそういうクセがあるから仕方ないって?笑

でも、コレ今なら普通に炎上案件なんだろけど
松原智恵子さんが演じているせいか、
なんだか丸く納まっちゃうし、
ああよかったねえと微笑ましいお話として楽しく見られちゃう。
松原智恵子さんの上品、はんなり、天然ボケが絶妙。

 

ラストの女子トークにほっこり

そしてラストの美佐さん、あぐり、五喜の母娘3人の明るい女子トークにほっこり。
あぐり、久しぶりに娘になって会話ができてよかったねえ~と。
こちらも楽しい気持ちで癒されました。

そして嬉しくなると同時に、お母さまを囲んでのこんな時間もあと僅かなのね…と、
母美佐さんが恋しくなって寂しくなって…こっちもウルっとしてしまいました。

いろいろ、何だコレ?と今の感覚に合わないなあとか、ご都合だなあ~とか思わされるあぐりですが
今日みたいにホッコリしたりさせられたり、楽しい部分はところどころあるのが憎めないところ。
これが90年代の一番人気朝ドラというのは疑問ですが…(ってか他はもっと酷かったってこと?笑)
一応キャラはブレてないし、誰もかれもがヒロイン上げをしてないし、
あぐり自身はきちんと謝るべきときに謝ったり、きちんと感謝したりするし
テンポそのものは悪くは無いので、
最近のAKよりは見られるなあ~と思っています。