『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第76話
日本に6台しかないパーマネント機を購入したものの、
使い方が分からぬまま1カ月。
いよいよメーカーからドイツ人が使用方法の説明にくる日となった。
あぐりたちは、パーマネント機をいざ使うとなると、電気が通ったら危険なのではと不安。
誰が実験台になるかをあぐり、辰子、鈴音、世津子で押し付け合い。
結局とめがすることのなった。
燐太郎の通訳で指導を受けるあぐりと辰子。
実際に電気を通すときにはどうなるかとパニックしたが、その心配は無駄に終わる。
とめの髪は見事なウェーブとなった。
ウェーブが全然戻らない。
あぐりはこのウェーブに新しい時代の幕開けを実感した。
そこへ、先日弟子入りしたいと嘘を言って盗みを働いた里子、本名安田沢子が蛍雪い連れられてやってきた。
沢子はあぐりが被害届を出さなかったことをお礼を言いに来た。
沢子は未成年で今回の件も父親の指示を受けてやったことだった。
警察としても放免して静岡の田舎のおじさんの家に預けられることになった。
その前に、一言あぐりにお礼を言いたいと来たのだった。
あぐりは、髪を切らせてほしいと申し出た。
「あなたに生まれ変わって欲しいの」
モダンな髪型になり自分じゃないみたいだと言う沢子。
あぐりは、もう新しい人生を歩き始めているのだと言い、これからは前だけを向いて歩いていってねと沢子を励ました。
沢子はあぐりの言葉に、もっと早く会いたかった先生の本当の弟子になりたかったと涙を流す。
そこで
「一緒に働こうか」
とあぐりはもう一度沢子を弟子入りさせることを決める。
情に流されたら大変なことになると辰子も鈴音も反対。
しかし、あぐりは一度肩もみして貰った時にとても気持ちよかったことを話し、
人の体に優しい人は絶対に悪い人じゃないと訴える。
そこに世津子が実際に沢子に肩もみして貰う。
「あぐりさん。これはいいわ。いけますよ、なかなか」
沢子は弟子入りすることに決まった。
とはいえ盗みを働いた過去がある沢子に辰子は冷たく当たる。
とめもさすがによそよそしい。
そんなある晩、沢子が夜中いなくなってしまった。
捜しまわっていると美容院の鍵が開いていた。
店の中をあぐりととめが覗いてみると、
暗闇の中で沢子がこてを回す練習をしていた。
パーマネント機コント再び
本当に1ケ月使えないまま放置のパーマネント機。
パーマネント機使えないからって開店先延ばしっていうのも不思議www
パーマネント機無くてもマルセルウェーブとレザーカットでやってりゃいいじゃんよお。
それにチェリー先生のところに研修に通わせてもらえばいいのに…。
この一ケ月の辰子さんのお給料どうなってるのか気になって仕方が無いよお。
そして昨日に引き続き、またまたパーマネント機コント。
世津子さん「パーマ騒動でクタクタなのよ」って言ってましたが
こっちもクタクタだよwww
当時の日常生活には電気なんて電灯くらいしかなかっただろうから、電気が通ったものを体に当てるなんて確かに怖かったのは分かるけど…。
なんかな。
作り込みが甘いというか。
滑りまくってるって感じなのかな?
なんかな。別にって感じ。
イマイチ面白くないの。
実験台にされそうになってアワアワごまかす世津子さんの反応は面白かったけど
ベテランは草笛光子さんだけではさすがにカバーしきれなかったかなあ。
もうちょっと田中美里さんとふーみんの間の取り方や顔芸が大げさな方がおかしかったんだろうけど~。
とめさんが遺言めいたことを言って、あぐりが涙ながらに礼を言うところとか、
もっと大げさに芝居がかった動作でやればよかったのに。
そこは技量の問題でしょうかねえ。
電源入れた瞬間にわああーっ!ってなる、世津子さんと鈴音ちゃんは面白かった。
燐太郎さんはドイツ語も精通
あぐり美容室の設計を担当した燐太郎さんですが
本日はドイツ語堪能ぶりも披露。
燐太郎さん、ドイツ帰りの設計士の友人に教わりながら美容室の図面を引いたということでしたが
こんなにドイツ語ペラペラならアンタが直接行って勉強してくればいいじゃんー!
いきなり図面引くとか、ドイツ語ペラペラとか唐突過ぎなのよwww
もちろん燐太郎さんはとても頭脳明晰な方だという印象はありますが
エイスケさんと違って真摯に文芸一筋というイメージだったので
あれやこれやいろいろとやる多趣味多芸な方だとは一切思わず。
別に文士が図面引いてもあり得ないとは言いませんー。
そうだとしたら、もっと前から燐太郎さんの多才ぶりを見せて貰えたらよかったんだけど。
その場その場で唐突に最先端の知識に精通した便利屋さん状態だから違和感で。
ご都合のよいパーフェクト王子様だとしかwww
このドラマの原作「梅桃が実るとき」を図書館で借りて読み始めたのですが
あぐり美容室を設計した村山和義さんはドイツ帰りの多才な舞台芸術家の方だったそうです。
これ読んで、その設定をそのままドラマで採用すればよかっただけじゃないかと。
あぐりが燐太郎さんと最初に会った頃に世津子さんに
「彼はドイツ帰りなのよ~。詩人だけど設計士でもあるのよ~」
と一言言わせりゃよかっただけなのにな。
なぜそんな些細なことができなかったんだ…?
沢子は2人目の弟子に
沢子は弟子に入りました。
絵を盗んで騒ぎになっただけで終わりではないだろうとは思っていましたが。
でもあぐりの決断がただのお人よしにしか見えないから
ただただ、辰子さんと鈴音ちゃんの怒りに同意。
辰子さんが不憫でならないわあ~。
あぐりの気紛れにつきあわされて結局尻拭いさせられるのは辰子さんだもんねえと同情。
まあ朝ドラあるあるで、こういうときは問題児か!?っていうのが集まるものなんでしょうけど
でも「盗み」がちょっとキョーレツだったからなあ。
あんな取ってつけた事件じゃなければよかったのになあ。
「盗み」を使うことは、必ずしも悪いとは思わないんだけど…。
そう考えて思い起こしてみると、「まんぷく」で瀬戸康史さん演じる神部茂の初登場も、泥棒でしたが、
アレにはそういった不快感は感じなかったのなあ~とも。
神部も戦争で家も家族も失って絶望した末に魔がさしてのことでした。
沢子も未成年で父親のさしがねだったということで同情の余地はあるんだけど…。
違いとしては、きっと神部はドラマの中で神部の中の絶望や孤独がきちんと見えた瞬間があったし、神部の中に良心があるのも見えたからでしょうね。
沢子の場合はそこを描かれずに、お巡りさんの説明だけだったから。
こんなに毎日高橋克実さんでてくるなら、いっそのことこれからはレギュラーでお願いしますよおww
説明だけで、沢子が素直に謝って…ってなったら、
誰もが「本当か?おい!」ってなる。
言葉だけだから嘘っぽく感じて神部みたいには許せないんだろうなあ…。
それなのにあぐりがいきなり優しい言葉をかけて許しちゃうから
あぐりは全く何もわかってないトンチキィ!!!
とイライラしてしまうんですよねえ~。
本当にコレで共感を呼んでいたのか?
どうせ朝ドラだから当然沢子さんはいい子になるだろうし、
辰子さんもただのツンデレなので間もなく優しくなるだろうけど。
とめも究極の癒し系という事で、あぐり美容院は安定行くんだろうけど…。
…しかし、また「まんぷく」に戻っちゃいますが、
神部は盗みを働いたけど元々は京大出のインテリだったから、心身共に安定して世の中も安定したら萬平さんにとって強力な助っ人になった。
とめや沢子にはそういった聡明さが無いから優秀な弟子になるとは到底思えない。
そして、何の取り柄も無さそうな2人を簡単に弟子入り許しちゃうあぐりの信用も…。
元々信用何て無かった上に、さらに信用ガタ落ちよ。
しかも、ふーみんと三浦理恵子なんて、エイスケさんにとってハーレムじゃないかと…www
まだ若い夫婦の家に住み込みって危険よねえ、いろいろやりにくいだろうよ…とも。
昔の朝ドラだから、おちょやんにはならないと思うけど。
無駄にセクシー系だから余計な事考えちゃうよ。
あぐりは平成の性善説ヒロイン
最近は「ジェンダー問題」が意識されるようになり、
これまで当たり前とされてきた「女らしさ」についても疑問を呈されていますが
ほんの最近まで、「女らしさ」ってかなり呪縛でしたよね。
女性自身がその価値観に無意識のうちに縛られてて。
女性の中に必ずあるとされる母性が限りなく理想視されていて
女性はマリア様や観音様のように慈悲深くなければいけないと思い込まされていた気がします。
自分自身もどこかそうだったなあ。
あぐりのヒロイン像はまさにそれで。
お転婆で大らかで自由奔放。
でもその分素直で優しくなくちゃいけない。
可憐さが足りない、楚々としたところが無い分「慈悲深さで」挽回しろよと押し付けられているような気分がしてモヤモヤしてくる…。
令和の今、そして自分自身がおばさんになった今は、ナンセンス!イラッとくる!とコレを見て即反論できますが、あぐり放送時の97年当時の自分は、きっとモヤモヤしながら罪悪感も感じていただろうなあ。この女らしさについての暗黙の要求に自覚の無いまま振り回されていた気がする。
当時の私もコレを良きものと思い込まされていたなあ。
そして、そうなりきれない自分が悪いみたいな気分にさせられてた…。
考えたら男性像にそんなものを求めてるドラマって、ないですよねえ!
他人に対して絶対に献身的でないといけないなんて。
…コレは平成のおっさんドリームってことなのかなあ…。