【あぐり】感想ネタバレ第64話 あぐりたちは特訓。エイスケは育メン…しかしまた失踪

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第64話

山岡美容室では、雪と和代が辞めると言い出した。

雪と和代は石坂和子美容室に移ると言う。
「私にも美容師としての誇りと面目がある」
雪は時子から引き継いだ顧客名簿を突き返した。
動揺するチェリー。

あぐりは、もう一度先生と話し合ってほしいと雪を説得しようとするが
逆に一緒に一緒に行かないかと言われてしまう。
石坂和子に断髪して貰ったくらいだから惹かれているのではと。

しかしあぐりは自分の先生はチェリー山岡だと断った。

「この世界は力のある者だけが生き残る世界なの」
と言って雪は店を後にした。

 

雪と和代の裏切りにショックを受ける授業員たちは、この先を心配する。
時子と花枝は、本店に残るべきではないか…と案じるが
チェリーはそのようなことをしたらそれこそ石坂和子の思うつぼだとニッコリと微笑んだ。

予定通り、横浜支店には時子と花枝に移ってもらう。
銀座本店には自分がいるから大丈夫。
そしてワインを出してきて、新しい山岡美容室と、支店前途を祝して皆で乾杯した。

開店以来の危機だと言うのに、ワインで祝うと言うチェリーにあぐりは彼女の底知れぬ強さを実感した。

 

あぐりはエイスケに店であったことを報告。
当分忙しくなるだろうから、淳之介の世話をお願いする。
「大船に乗ったつもりでどうぞ」
と言うエイスケ。

結構楽しくやっていると言うエイスケ。
フラフラあっちこっちいって楽しんでいる。
眠っている淳之介は白粉の匂いがする。

ちょっと気になるあぐりだがエイスケよりお店の心配。

その後、時子と花枝が横浜に行き、雪と和代が抜けた山岡美容室では
人手が足りず山岡美容室は戦場のような忙しさ。
あぐり達は、疲れ切ったチェリーの元に行き、
先生の仕事を手伝えるように特訓して欲しいとお願いした。
「私の特訓は生半可じゃ終わらないのよ」
と言いつつ、チェリーは「ありがとう」と弟子たちの思いに涙。

その日から閉店後は特訓の日々。
あぐりは深夜の帰宅になることも。
エイスケがあぐりの分のおにぎりを作っておいてくれていた。

数日後、夜中に帰宅するとエイスケと淳之介はいない。
寝ずに待っていると、朝方淳之介だけが戻って来た。
淳之介の手には手紙が。
手紙を読むとエイスケはまた旅に出てしまった…!

淳之介を連れて出勤しようと言うあぐり。
すると、うめと春子がやってきた。
「何のための隣だと思ってるの?それとも私たちじゃ足りないっていうのかい?」
うめと春子が淳之介を預かると買って出てくれた。

いきなり昼メロちっく…

雪子さんと和代さんの引き抜き。
「望まれるところで仕事をします」
「私にも美容師としての誇りとプライドがある」
と、どや顔でチェリーに言う雪さん。

雪さんの表情が、いかにも恨みーって感じで昼メロっぽくて受ける。
かなり昭和っぽいですが、
これはわざと?ノスタルジー?www

やっぱり、昨日のチェリーの言い方が完全に雪さんを傷つけてしまってましたね。
チェリーが悪かったんだから、仕方ない…。

ただ、90年代当時にリアタイで見ていたとしたら、
もしかしたら私もチェリーと同じく「ええ?そんなふうに取っちゃうの?」とビックリしていたのかもしれない…とも思う。
90年代って、時代そのもののそんな呑気なところがあったってことかも…。
ドラマも今と比べて稚拙な物も多かった気がするし。
おままごとっぽいというか…。

だからあんまり真剣に見るとチープな感じがしちゃうので、そこは深追いせず。
普段はライトにサザエさん感覚で見ています。

そこに今日の雪さんの話が出てきたから今度は昼メロかあ~と。
昼メロのつもりで見てると、
この雪さんの件の展開は結構大げさで面白いわwww

雑っぽさが受ける。

 

雪さん、あぐりをスカウト!?

あぐりが引き留めようとすると、逆に雪にスカウトされてしまいますが、あぐりは自分の先生はチェリーだけと断ります。
こういうところはあぐりは、筋が通ってて、健気でいいなあ。

あぐり、いろいろやらかしてくれるけど、こういうところは筋が通っているので、ヒロインとしてあぐりのことは嫌いにはならない。

しかし…雪さん、よくあぐりを引き抜こうと!
雪さん、人がいいけど、あぐりはまだ全然下っ端で雑用しかやってないんだから、引き抜いたところで足手まといになるだけだわwww
石坂和子のスカウト話もパアになるかもよwww

雪さん、なんだかんだ言って人がいい。
これはやっぱり、石坂和子にはめられてるんじゃないかしら?
石坂和子の店に移っても使い捨てみたいなことされちゃうんじゃない???

あぐりに言われて
「あとで後悔しても知らないわよ…」
ってその言い方が昼メロwww

 

チェリーはやっぱり器が大きいらしい…

時子さんたちが、横浜支店に移るどころではない…??
とクヨクヨし始めたところに
麗しきチェリーがワインを持って登場!

そんなことでクヨクヨしてる場合じゃない!と明るい笑顔のチェリー!
チェリーはどこまでも強気で華やか…!!!
おお…麗しい!!
って皆うっとりすると思ってるー?笑

しかしね、大丈夫って言われても、そもそも盛況だ、やり手だって言う割に
従業員少な目だからね。
皆が心配になるのは当り前よーwww
物理的に無理だもん。
新しい人採用したってすぐ現場に投入できるわけじゃなし。

もうちょっと2,3人がいればチェリーの度胸の良さにも納得いくような。
まあキャストの予算の関係があるので仕方が無いでしょうね。

そんなチェリーの様子にあぐりは底知れぬ力強さを感じたそうですが~。
おかげで私は力強さよりも、
チェリー相変わらず現実見てねえなと…。

でも、何があってもニッコリとワインで乾杯しちゃうチェリーってコントになりそうだなと
思いながら、そういう意味で面白く見ていました。

 

エイスケは安定のエイスケ

エイスケさんのチャランポランは、最も育児を任せてはいけない人だとは思う。

ただ、フツーのダメ夫とは違って、生きる時間軸が違うというか、何と言うかそんな感じで、インスピレーション優先の世界で生きているからね。

だから常識的な視点から行くと全く頼りにはなりませんが、ネグレクトではないのですよね。

その証拠に家にいるときはきちんとご飯も作ってくれる。
あぐりの分も、おにぎり作ってくれてる。

エイスケさんは夫だ妻だという役割から逸脱していて、必要な時に必要な人がやるみたいな感覚で。
だから一応淳之介のことは放置はしてないの。
育メンとか言うレベルを超えていますよね。
エイスケさんの姿を見ていると「育メン」って言うこと自体が、男と女の役割を決めつけてるから言う言葉なんだろうなあなんて思う。

育児をしてくれる父が殆どいなかった97年には相当斬新な夫像だったんでしょうね。
でもなかなか興味深い。

ちなみにエイスケさん、淳之介同伴で女遊びしてるんだww
相手の女性もなかなか親切だわwww

 

うめさんと春子さんが頼り

そうは言ってもエイスケさんも、インスピレーション探求モードオンになると姿をくらましてしまう…。
これはクリエイターとして当然の事なんでしょうねええ。
なかなかこれが許されないから揉め事になるんだけど、
大らかなあぐりは受け入れられるからこの夫婦は成り立っているー。

そして、だからこそエイスケさんが世に出たのでしょうね。

ただ…だからといって、今度は子供がいたらそうは行かない。

そこで買って出てくれたのがお隣のうめさんと春子さん…!!!

昔って、保育園が無い代わりに、こういったご近所さんとのつきあいが濃密だったんですよねえ。

淳之介ちゃんはもちろん、エイスケさんの才能も、あぐりのキャリアも、こうやってご近所さんや周りの人々との絆があってこそなんでしょうねえ。

この令和の今見ている視聴者の中には、お隣に押し付けて失礼過ぎる!と怒り出す人がいるかもしれないけど。これは古き良き時代のご近所の絆ってものですよね。

私も当初、淳之介を引き取ると聞いたとき、もしや、お隣に丸投げ?と案じていましたが
エイスケさんは、家にいるときはきちんと家事も育児もこなして、あぐりの分のご飯も作ってくれるし、
あぐりも自分自身でやりくりしようとしているし。
基本的なところは自分たちがきちんと淳之介を育てようとしている2人だから、
お隣さんに頼るのは自然なことでいいのではないかと。

でも…こういうご近所さんの存在ってなんて心強いことか!
「何のための隣だと思ってるの?それとも私たちじゃ足りないっていうのかい?」
この言葉にジーーーンと来てしまった…。
こんなご近所さん、欲しかったな。
今は殆どないなあ…。
子育てが苦しいものになってるのは、こういう関係が無くなってきてるからなんだろうなあ。

会社、学校、家族…そういった組織的な枠でハッキリ定義できる関係じゃないけど、近しい間柄、持ちつ持たれつの間柄っていうのが、今は乏し過ぎるのね。

そんな今は殆ど見られないご近所付き合いが見られるのは、これから癒しとなりそうで楽しみ。
そしてなにより菅井きんさんの出番が多くなりそうだから、それも嬉しい。