『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第115話
千代の出演する「お家はんと直どん」は、お客さんに笑いに始終包まれながら順調に進み、
いよいよ終盤の千代と一平の2人の場面。
舞台袖には一座の面々が。
熊田は鶴亀社長の絵を掲げて。
灯子も、新平を抱っこして、
それぞれが千代と一平の演技を見守っている。
「ずっと私のことを?」
「他の奥さん貰て娘さんまでいてるくせにい!?」
「それとこれとは話が別やがな」
2年前、涙で言えなくなってしまったセリフも無事に、笑いを取ることができた。
そして、
「もしあのまま、私ら一緒にいてたらどないな人生があったんやろか」
「そないなことを考えてもしゃあないがな」
今ある人生、それが全て。別れてなかったら大切な人たちと出会うこともできなかった。
愛する我が子とも会うことはできなかった。
あんたと出会って辛いこともたくさんあったけど、それもまた面白い人生だった。
「わしのおかげやな」
「ほんに…ってそれ自分で言うてどないしますねんな!」
客席は笑いに包まれる。
舞台袖の面々は涙。
「なあ、てる。…おおきに」
千代は一平に向き直って頭を下げる。
「おおきに。直どん」
「生きるっちゅうのは、ほんまにしんどうて…おもろいなあ!」
千代が客席に向かって微笑むと、
そこにはテルヲ、サエ、ヨシヲが笑顔で拍手している。
会場は盛大な拍手に包まれた。
千代は泣き笑い。
千代を見守る面々は、客席も舞台袖も涙。
黒衣の吉弥さんも涙。
舞台は大成功のうちに幕。
夜家に戻った千代と春子は2人で月を見上げる。
「あのな、お母ちゃん、うち看護婦さんになりたい。
いや…なります」
「そらええわ。これでお母ちゃんが病気になっても安心やな」
「お母ちゃんに負けへんくらい皆のことを元気にしたげんねん」
「楽しみやな」
ビー玉をかざして月を見上げる千代と春子は笑顔。
再び日常が始まった。
岡福は皆が集いにぎわう。
長澤は「お父さんはお人よしの」映画版も舞台版、両方を書き上げた。
一平も、これからもほんまもんの喜劇を作ると座員と張り切っている。
千代は春子と出かける支度。
宿題はやったかと聞く千代に、春子はできてるかできてないかは分からないけど、
「みんなやるだけやった」
笑顔で答えた。
「今日もええお天気や!」
千代は、道行く人にも「お母ちゃん」と言われながら春子と共に歩いて行く。
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オープニングから涙
今日のアバンは黒衣の吉弥さんから。
ああ、もう吉弥さんの顔を見た途端グッと来てしまいました。
おちょやん、始まりも舞台挨拶からだったもんねえ~と思い出し、
あんなこと、こんなこと…いろんな場面場面が走馬灯のように…。
感無量。
おはよう日本の高瀬アナが、
もう何も言う事は無い。
ハンカチと心の準備をして見ましょうと言ってらっしゃいましたが
まさにそんな感じで、
吉弥さんの挨拶見たら、
1秒1秒大切にじっくりと、襟を正して見よう~という気分になりました。
ああ…いよいよ最終回。
見事な劇中劇
「お家はんと直どん」の劇中劇、再びですが、この前見た時は端折り過ぎてたせい?
吉弥さんのナレーションであらすじは理解したものの、あんまり入り込めなかったのですが、
今回はじっくり楽しんで見られました。
今日のこの日のために、これまで勿体ぶっていたってこともあるのかも?
もちろん、その後のストーリーが重なって、深みを増したということが一番の理由ですが。
千代ちゃん、杉咲花ちゃん、渾身の演技ですねえ。
成田凌さんも素晴らしいわあ!
私は、関西系の、新喜劇のお芝居の笑いがイマイチピンと来ないのですが
今日の千代と一平のやりとりは、面白かった。
そして前のお芝居よりも格段に面白い!
こんなこというのもおこがましいけど、お二人共成長してるわー。
最後の劇中劇を演じることへの思い入れもビンビンに感じるし。
コロナ禍で生の舞台が見られない中、テレビでこんな贅沢なものを見せていただけるとは!
ありがたいー。
このドラマの劇中劇が、こんな形で癒しになるとは企画が持ち上がった当初は誰も思いもよらなかったでしょうけど…。
千代ちゃん、渾身の演技
「お家はんと直どん」のクスっと笑えるやりとり、杉咲花ちゃんと成田凌さんの息ピッタリ!
この2人、間合いが抜群に良くなってる。
面白い。
そして可愛い。
おかげでほっこりする。
すっかり関西系の舞台劇を自分のものにしてらっさるわねえ!
そして、一平と話し合って付け加えた、「私たちがもし一緒になれてたら…」のくだりの千代ちゃん!
しっとりとした表情がたまらないわあ。
2年間という時間に癒され、
その間出会った人々に癒されて…
悔しさ悲しさ、せつなさ…これまでの尖がった気持ちの数々を、
今は静かに優しく包み込むことができるようになった、
そんな優しい笑顔。
40代の女性の年輪も感じるし。
23歳の杉崎花ちゃん、こんな深い表情ができるなんて、本当に恐ろしい子だよお!
漆原さん!!
漆原さん、舞台袖ではずっと後ろ向きで泣いてました。
舞台挨拶でも涙涙で顔を上げられず。
漆原さん…すごく優しい人だもんね。
黙ってたけど、ずっと心を痛めてたのねえ…と、いかにも漆原さん!とウルウル。
ツイッターでも、「漆原さん」がトレンドになってました。
でも、どうも顔出しがなかったのは大川良太郎さん、その頃自宅療養中だったという説もあるようでした。
なるほど。
でも全然違和感感じず。
漆原さんだったらああなっちゃうよねえと、微笑ましく、ただただもらい泣きでした。
そして自宅療養中だったとしたら、この撮影に立ち会えなくて大川さんはどんなに残念だっただろうかと。
今日が最終回ということは、天晴さん、徳利さん、漆原さんに会えるのも最後。
この3兄弟大好きだったから~寂しいわあ。
でも素敵な役者さんたちを3人も知ることができたのは、今回のドラマ視聴で嬉しかったことの一つ!
渋谷天笑さん、大塚宣幸さん、大川良太郎さん、今後もチェックし続けますー!
毎田暖乃ちゃん、最後の最後まで恐ろしい子!
毎田暖乃ちゃんは、もう最後の最後のラスト1秒まで見事でした!
舞台上の千代の、別れてなかったら愛する我が子とも会うことができなかったというセリフを聞いた時の春子の表情!
なんちゅー表情を9歳の子が!!
どんだけ深い解釈ができるのか!とビックリ。
間合いといい、素晴らしいよお~。
そして千代と二人になったときに看護婦になりたいというシーンも。
「なりたい。いや…なります!」
「なりたい」から「なります」の間が絶妙だし!
「なりたい」と「なります」の間にハードルがあることを分かる?
そして「なります」と言うときの決意の目は何?
こういう、1秒も無いような間の心の微細な変化をよくとらえて表現してるよおっ!
とっても賢くて、情緒豊かで大人な子だと思います。
これからが楽しみ!
毎田暖乃ちゃんの名前は覚えておくー!
絶対に素晴らしい女優さんになる!
爽やかな大団円に拍手
千代ちゃんの人生、いろいろ不幸がありましたが、
今日の最終回は爽やかで希望が持てる形に終わってよかった~。
浪花千栄子さん、その後映画女優として大成し黒沢映画にも出られたとか。
できればそこまでを、千代がどんどんビッグになっていく姿をもっと見たかった気もしますが、このコロナ禍ではそこまで描くとなるとリスクだったんでしょうねえ。
当初何カ月放映できるかも不透明でしたし。
急遽撮影中止になる可能性もあったし、
関係者に関係者が出ることも考えられるし…
困難づくめの中では、
なかなかそこまで詰め詰めに描くわけには行かなかったんだろうなあ。
私としては中盤、おや?と停滞気味かなあと思うところもありました。
描写が足りない、短絡的かなあと思うところもあったり。
でもそこも、コロナ禍で十分なシーン数撮影できないとか、キャストを絡ませられないとか、
スケジュール調整難しいとか、いろいろ現場もてんやわんやの結果だったのかなあと。
そんな状況下を考えると、よくここまでキレイにまとめられたなあ~とも思います。
そして多少の脚本、編集上のおや?があっても、
それを役者さんたちの素晴らしい演技がすっかりカバーしていたのも偉大。
まさに芝居は生き物だなあと実感もしました。
新喜劇のメンバーもNHK大阪局のメンバーも、熊田さんも!脇役の一人一人が、それぞれどんな人生を生きてきたのかが十分に想像できるし、それを想像するのが楽しくてたまらない。
脚本家の八津さんが、登場人物の一人一人を愛を込めて描いて、それを受け取る役者の方々が愛を込めて、楽しんで演じられていた結果ですねえ。
そんな素敵なお芝居を観られた半年間、こちらも幸せをいただきました。
素敵なものを見せていただき感謝。
そして私のつたない感想におつきあいいただいた皆様にも感謝です。
ありがとうございました。
できれば、千代ちゃんのこの後の人生を1時間ドラマでやってくれない!?
もちろんスピンアウトとは別で!
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