【あぐり】感想ネタバレ第33話 エイスケも大概だが、あぐりはそれ以上

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第33話

翌朝エイスケをたたき起こすあぐり。

エイスケが腹が減ったと言うのであぐりは朝食づくりに挑戦。

しかしお米の水加減すらおぼつかない。
魚を焼いている最中に、料理の本があるかもしれないとあぐりはエイスケの部屋行へ。
そこにあった画集についつい見入ってしまう。
焦げ臭い臭いに気が付いて、台所に戻ると…魚は黒焦げどころかボヤに!

呆然としていると、消防団が来てどうにか火を消して貰えた。

ボヤ騒ぎを聞きつけてきた、隣の家の岩淵うめ(菅井きん)と岩淵春子(川俣しのぶ)がやってきて、火には気を付けろといたのにとあぐりを激しく注意。

そこに散歩に出ていたエイスケが帰ってきたが、エイスケはその惨状を見て大笑い。
結局、あぐりとエイスケは岩淵家で朝食をごちそうになる。
あぐりは、うめと春子が言いたいことを平気でバンバン言い合う様子に感心。

 

家に戻ると、あぐりはエイスケに汽車の中でお金を盗まれてしまったことを話す。
エイスケは望月家に言ってまた貰えばいいと言うが、
あぐりはそんなことはとてもじゃないけど言えないと言う。

するとエイスケは、自分が金を調達してくると言ってどこかに出かけて行った。

 

あぐりが一人で掃除をしていると燐太郎が尋ねてくる。

燐太郎は、書き上げたばかりの詩集をエイスケに持ってきた。
出版社に提出する前にエイスケに読んでもらいたいとお願いした。

あぐりはエイスケの小説も将来出版される可能性があるかと聞くが、
燐太郎は今エイスケは壁にぶち当たっているのだと言う。
しかし、あぐりが来たらエイスケも再び書き始めるのではないかと。

あぐりは、自分はエイスケに嫌われている気がすると言うと、
燐太郎は、エイスケはいつもあぐりのことを考えているから大丈夫だと答えた。
普通の人と愛し方が違うかも知れないがエイスケはあぐりが好きな事に変わりないとあぐりを励ました。

「人の愛し方に決まりがあるわけじゃありませんから」

 

夕方、エイスケがお金を持って帰宅。
あぐりは、こんな大金をどうしたのかと聞くが、エイスケは悪い事をして稼いだお金じゃないから大丈夫とだけ言った。

 

エイスケは、カフェ・セ・ラ・ヴィに。
エイスケは世津子に燐太郎の詩集を読んでの感想を話している。
燐太郎の世界観が確立されつつあると。

世津子は、望月エイスケの世界はどうなのかとエイスケに問いかける。
「このままだとあなた、書けなくなるわよ」
「あぐりを逃げ場に使うのはやめなさい」
世津子が言うと、エイスケは「ご忠告ありがとう」と振り替えぬまま言って店を出た。

 

あぐりは居間で眠りこけたまま翌朝に。
目が覚めると鈴音が目の前にいた。

鈴音は、戸締りもせず、大金も出しっぱなしで不用心だとあぐりをしかる。

その大金はどうしたのか鈴音に聞かれてエイスケが持ってきたものだと言うと鈴音に
「またあのおばさんか」とつぶやいた。

あぐりは、あのおばさんとは誰の事かと聞くと、鈴音はエイスケが付き合っている人だと言う。
木場の材木問屋の奥様。
エイスケのパトロン。
驚くあぐりに、鈴音は文士にはパトロンは付き物だと話した。

美佐さんは教えてなかったの…!?!?

あぐり、家事メチャクチャ。
あまりにもひどいわあ~。

望月家は使用人がいっぱいいるから家事をする必要がなかったんだろうけど。
でも、川村家ではやらなかったの?

お父さんが亡くなった後、女学生時代のあぐりは、妹の五喜と食事のお手伝いをしていたよねえ?

まあ面白いからいいけどさあwww

川村家で普通の娘として家事やってるシーンなくてもよかったんじゃない?

まあいいか。
面白いから。

 

上京してからのあぐりのやらかし

あぐり、東京に来てから次々とやらかしてくれてますねえ。
そこでこれまでのやらかしをリスト。

  • 汽車の中で全額だまし取られて無一文に。駅員さんに交通費を借りてエイスケの家へ。
    →困ったけど、そんなに凹んでない。
  • エイスケさんの部屋を勝手に掃除。散らばっていた紙を焼き捨ててしまう。夫小説家志望なのに!
    →ゴミだと思った。
  • 朝食の最中、エイスケの部屋で画集に読みふけってしまい、ボヤ騒ぎ。
    →すっかり忘れとった
  • 物干しざおが見つからず、シャツの袖を結んで干す。
    →要は乾けばいい
  • カギを掛けずに、そのまま寝落ち。大金はしまわないまま
    →鈴音に言われて一応反省

ボヤ騒ぎはさすがにバカーーーーっ!!
と見ていて、いたたまれない気持ちにもなりましたが…。

でも、このくらいでないと、エイスケさんと渡り合えないやとも、思って納得。

そして、そういう覚悟で見ると、2回目の視聴では相当笑えた。

上司位の枠を超えてるけど、そのくらいメチャクチャな2人だからお互い唯一無二の相手だったんだなあと。

明日以降も、あぐりのやらかしを次々と見てみたいわー。

 

BGMが不思議

ボヤ騒ぎのシーンであぐりが見入ってる間に炎が広がって行く時のBGMは、オチはどうせああなのに、妙にシリアスな音だったからバカーーーッ!って真剣に思っちゃったし。

そしてちゃっかり隣の家に上がり込んでのシーンの切り替わりは「ドドーン」と謎の音。

なんだかチグハグで…どうしたっ!?爆

「はね駒」でも時代物なのに急に電子音のBGMが入ったりして不思議だったけど…。
BGMにこだわりを持つようになったのは最近なのだろうか~??

望月家は焦げ臭い

燐太郎さん、「焦げ臭い」って言ってた~wwww

燐太郎さんはエイスケさんのお友達だけど、繊細さんで常識人のようですねえ。

あぐりのことも理解してくれている様子。

あぐり、燐太郎さんに洗濯物を不思議な干し型をしていると言われると、
「要は乾けばいいでしょう」
とあっけらかんと言いました。
怒るわけでもなく、恥ずかしがるわけでもなく。

こんなあぐりの言葉はは、普通ってなんだろう?と思い返されますねえ。

今の自分も、自由なつもりでいるけど、いろいろな「普通」や「常識」に振り回されて、自分で勝手にストレスにして苦しんでることも多いんじゃないかなあ~とも。

あぐりの自由さは、全ての物事を笑顔で破壊する力強さがありますねえ。
ダダイストのエイスケさんは、自分の置かれた環境の何もかもに反抗して破壊したい欲求が強いんだろうけど、きっとエイスケさんの中にある常識感にも苛まれるところがあって…。
いわゆるダダイズム=破壊主義は、とにかく全ての常識やしきたりを全否定するものなので、暴力にもつながるし苦しい感じにもなっちゃうんでしょうね…。
新しいことを求めていながら閉塞感も感じているんじゃないかなあエイスケさん。

そんな中でのあぐりの天然のあっけらかーんとした破壊力は、かなりな想定外。
エイスケさんの遥か上を超えて新鮮に映ったのでしょう。
あぐりの究極のボケはエイスケさんを悩みの淵から引っ張り上げてくれるのかもしれない…。
エイスケさんの進むべき新しい道を示してくれる光になるのかも。

ということに、あぐりのメチャクチャに驚きながらも、次は何をやらかしてくれるかなあ~とも楽しみ。

火事だけにはくれぐれも気をつけて欲しいと思いますけど。