【あぐり】感想ネタバレ第26話 「淳」VS「陽之介」名付けで父子バトル

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第26話

あぐりとエイスケの子供「淳」が生まれて一週間が経った。

泣き続ける淳に困っていると光代がやってくる。
お乳をやったのに泣き止まないと言うと、
光代は、あぐりから淳を奪い取るように抱っこして、これはおしめが濡れていると言う。
あぐりが自分で取り帰ると言うが、光代は聞かずに自分の部屋に連れて行ってしまい何かと淳の世話をする。

エイスケは一体誰の子供だか分からないねえと苦笑しながら出かけてしまった。

 

光代が淳をあやしていると健太郎が帰って来た。
淳にデレデレの健太郎は仕事も早々に切り上げて帰ってきた。

健太郎と光代はそれぞれに淳を呼び取り合うようにして抱っこ。
すると健太郎は、望月家の跡取りとして、もっと強そうな名前にした方がいいと言い出した。

 

民子が、あぐりを訪ねに来た。
民子は赤ちゃんを見に来たが、淳は光代のところに。
寂しくないのかという民子に、光代には逆らえないとあぐりは言った。

民子は結婚することをあぐりに報告。
相手は、民子の父が決めた軍人で東京に嫁ぐことに。
2、3回しか会ったことのない人と結婚を決めてしまっていいのかとあぐりは心配するが、民子はあぐりも旦那様の顔を知らないまま結婚しても今は幸せに暮らしてるじゃないと言った。

なんだかんだ居ても父には逆らえないし、東京にも行ってみたいと民子は笑顔で言った。
そして民子はあぐりもエイスケと一緒に東京に来たらいいと話した。

 

夕食の時間になってもエイスケは出かけたままで帰ってこない。

健太郎は、「淳」ではなく、もっと男らしい強い名前にしたらどうかと切り出し、「陽之助」という名前にしたらどうかと提案。
淳はエイスケが名付けてくれた名前であり、お腹の中にいるときから呼び続けた名前だとあぐりは言うと、義父に逆らうつもりかという光代。
あぐりは戸惑ってしまう。

 

美佐も米俵を沢山持参して出産祝いに訪れた。
美佐と光代は淳を見ては、それぞれにあぐりに似てる、エイスケに似ている、と張り合う。

 

夕食時、エイスケのいる前で健太郎はあたらめて名前の話題を切り出した。
健太郎は、望月家の跡取りとしてもっと強い男らしい名前をと「陽之助」と書かれた紙を見せた。

しかし、エイスケは「淳」でいいと全く聞き入れない。
そして、淳が望月家の後を継ぐとは決まっていない、淳は男らしい名前だと主張。
そして「子供は親の従属物ではありませんよ!」と声を荒げた。

健太郎は、エイスケの子供であると同時に自分にとっても可愛い孫なのだと言うが無視するエイスケに激怒。
食事の途中で部屋を出てしまった。

夜中、あぐりが目を覚ますと、エイスケが淳をあやしていた。

エイスケがこれほど子供に優しく接している姿をあぐりは初めて見た。
ふと見ると、柱に張られた「命名 淳」の紙に「之介」が書き加えられて、「命名 淳之介」に。
エイスケは健太郎の意見を取り入れて「淳之介」に変えていた。
エイスケの父に対する精一杯の優しさだった。

 

 

2世帯同居のストレスはコレ!!

健太郎さんも光代さんも、初孫で嬉しくてしょうがないんでしょうねえ。
嬉しくってつい張り切っちゃうのは分かるけど~。
やりすぎwww

第一子で産後1週間なんて、体も元通りじゃないし、寝不足続きにビックリだろうし、
赤ちゃんが何で泣いてるかが分からなくて本当に大変なんだよお~。
光代さん、あなたも初めてママになったことを思い出してあぐりを気遣ってあげて~!

コレ、今でも2世帯同居ではあるあるでしょうねえ。
同居じゃなくても、子供を巡ってはモヤモヤすることありますよねえ。
実の親でも感じたりしますもんねぇ。

私は、一人目の時は里帰り出産でしたが、実の親が気遣ってやってくれることでも、それが優しさだともちろん分かって感謝していても、
それがかえって上手くできない自分を自覚して凹んだり、ペース乱される気分に陥ったり…複雑な思いをしましたから~。

一人目出産当時、自分が落ち込んでた自覚は全くありませんでしたが、
今日の光代さんが淳を奪ってお世話する姿に、
一人目出産直後の当時の心理状態をリアルに思い出してキューッ!と心が苦しくなりましたあ。
おら、当時実は鬱っぽかったんだなあ…。
始めて自覚。
光代さん、「酷いお母ちゃまですねえ~」って酷いわ…涙
グサグサ刺さっちゃいました…www
あんなこと言っちゃ絶対ダメーーーっ!

おじいちゃん、おばあちゃん、嫁や孫との距離、デリケートに気を遣ってあげてねぇ~ww
マタニティブルーなんて言葉が無かったこの時代、誰一人気付く余地もないんだろうけど…。

しかも家長制度の時代だから。
おじいちゃん、おばあちゃんの方が立場上だから何やってもいいって思ってるんだろうなあ。

あぐりなら大丈夫だと思うけど、こんな感じだと産後うつになっちゃうよ…。
気を付けてよ…。
当時だと、あるあるって笑いながら見てたのかもしれないけど…。
産後うつの認識がある今じゃ笑えない。

 

天然美佐さん、光代さんに張り合う

美佐さん、また米俵を沢山持ってお祝い。

望月家にあぐりと五喜の学費を請け負って貰ったらこんなにリッチになる??www
どれだけの金額になるのかよく分からないですがwww
お米を送るってのも、何か…美佐さんの天然ならではのボケなのかなあ??
従業員の多い望月家にとっては助かるは助かるけど場所取るもんねええwww

美佐さん、天然だけあって、何があっても強くていいなあ。
あぐりに似てる、あぐりの父晃に似てると張り合ってwww

孫が生まれて狂喜乱舞するお婆ちゃんコント。

嫁姑が見ている朝ドラでやるのは、身近ながらもなかなかブラックですよねえwww

 

 

子どもは親の所有物じゃない!

エイスケさんが「淳」と名付けていたのに、もっと男らしい名前をと健太郎さんは「陽之助」を推す。

 

健太郎さん、生まれる前にエイスケにお腹の中にいた時から名前で呼ぶべきって言われて感心してたくせに。
名前に意見したかったらせめてエイスケが言い出したときにすれば…www

健太郎さん、生まれて赤ちゃんの顔見て舞い上がっちゃってるんでしょうねえwww

 

名づけのトラブルって、どこの家出もいろいろありますよねえ…。

しかも、文士のエイスケさんなんだから。
名づけにはこだわってるでしょうに。
エイスケさんとしてはあんなこと言われてはらわた煮えくりかえるくらいの思いでしょうねえ。

さすがエイスケさんらしく、「淳」って当時ではハイカラな名前でしょうね。
漢字一文字なんて、それまでの時代なかったのでは?

でも当時の健太郎さん世代にとってはキラキラ過ぎたのかも~。

でもそんな最先端のエイスケさんに対して、健太郎さんが出した名前は「陽之助」ww
こっちはこっちでエイスケさんにとっては、ダサい!古臭い!名前だったんだろうなあ。

名前に関する感性、世代間ギャップが凄く大きいんだろうなあ。

「子供は親の従属物じゃない!」
と主張するエイスケさん。
エイスケさん、ずーーーーーーっとこの言葉言いたかったんでしょうねえ。

それを後継ぎ問題でなく、子供の名付けを題材に表現。

エイスケさんの気持ちはすごく分かるし、エイスケさんも、赤ちゃん奪われっぱなしのあぐりも、もっと主張して逆らってもいいくらいだけど、
こうやって見てると、健太郎さんも光代さんも、ただただ一生懸命、嬉しいだけ!だから第三者として見ていると、ウザいけど可愛いし、健気で~。
あんまり言っちゃうと可哀想にも見える~。

おちょやんのテルヲと千代の葛藤でも思ったけど、親子関係って本当に難しいですよねえ…。

エイスケさんと、健太郎さんとの後継ぎ問題を巡っての葛藤は、より内容は深刻ですが、この名付けの件を見ると、つくづく、健太郎さんもエイスケさんを思う親心、それだけなんだよねえ…とも。
後継ぎ問題についての健太郎さんの親心に説得力を持たせる一件でもありますねえ。

 

そして、エイスケさんは健太郎さんを無視しつつも、最終的には間と取って「淳之介」と名付けました。
あの字を見た時は、あぐりと同じようにホッとして、ちょっとホロリと来てしまいました。

 

今日は、自分が将来孫を持つことになったら気を付けようって思うことが一杯詰まった回だったなあ~笑