【あぐり】感想ネタバレ 第17話 健太郎、仮病!

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第17話

昭和12年8月。

あぐり(田中美里)はエイスケ(野村萬斎)と自転車に乗って釣りに出かけた。
そのことを知り、2人も夫婦らしくなってきた、あぐりを嫁に貰ってよかったと言い合う健太郎(里見浩太朗)と光代(星由里子)。
健太郎はこれでエイスケが望月組を継いでくれるのではと期待。

 

あぐりとエイスケはそれぞれ釣りをしているが、エイスケは心ここにあらず。
エイスケは、世津子が帰り際に言った「あなたこのままではダメになるわ」という言葉を反芻していた。

あぐりは、そんなエイスケの様子に、エイスケが捨てていた原稿用紙のことを思い出した。

2人は、2匹の大きな鯛を土産に家に望月家に帰った。
あぐりとエイスケは今日の収穫だと言うが、皆ウソはお見通しで騙されている。
すると、そこに伊沢妻五郎(苅谷俊介)が、健太郎が落ちたとやってきた。

 

医者に診てもらう健太郎。
健太郎は骨折している様子。
1ケ月の安静が必要と言い渡されてしまった。

しかし明日は森下橋の竣工式。
竣工式には、議員や知事も参列する。
望月組の代表である健太郎が参列しなければは望月組の信用に関わる。

健太郎はエイスケに代理をお願いした。
妻五郎、磯辺にもお願いされ、エイスケは渋々代理を引き受けることに。

 

翌日、エイスケは竣工式に向かった。

実は健太郎のケガはウソ。
エイスケを後継者にしたい一心で健太郎が仕組んだことだった。

留守番していたあぐりは、健太郎が蚊を追いかけ回して部屋中を歩き回っている姿を目撃。
健太郎のケガを信じ込んでいるあぐりは、健太郎があっという間に治ったと思って大喜び。

 

暫くしてエイスケが帰宅。
同行した妻五郎は、エイスケが見事な挨拶をして議員の先生にも感心されたと大喜びで健太郎と光代に報告した。

 

あぐりは帰宅したエイスケに健太郎の足が治ったと喜んで報告。
あぐりの話を聞いて健太郎がウソをついていたと察したエイスケは健太郎の部屋へ。

「バレたら仕方が無いな」
健太郎は、いい機会だと言い、これからは後継ぎとして皆を引っ張って欲しいと言う。
「遊びはもう終わりじゃ」

するとエイスケもいい機会だからと、自分の人生は自分で決めると言い、健太郎の後は継がないと言って部屋を出ていった。

そんな親子のやりとりがあったとは知らないあぐりは、その夜ぐっすりと眠っていたが、エイスケは結局その日の夜は帰ってこなかった。

 

翌朝、エイスケからの手紙が届いた。
手紙には、東京に戻ること、家の仕事は自分には無理だということが書いてあった。

あぐりは、エイスケ突然東京に行ってしまったことより、その手紙に自分のことが何も書かれていなかったことにショックを受けた、

 

あぐりとエイスケさんは自転車で釣りに

2人で自転車に乗って釣りに行くって。
なんだか可愛ーい♪

なんで釣りなんだろ?と思いましたが、
「逃がした魚は大きい」
のセリフのためのものだったのね。

そして今日の収穫は鯛!ってウソついて、本日のメインである健太郎さんのウソに導く。

そして「値札が本当についてるの?」って磯辺の言葉を信じ込んてて、ウソついたのに逆に騙されちゃうあぐり。
純粋無垢で、まだまだ幼い子供なのよねえ。
田中美里さんキレイだし、20歳くらい?だから少々違和感だけど、15歳設定だから。
まだまだ幼くて素直で可愛い女の子ってことなんですよねえ。

これも、健太郎さんが歩いているのを目撃しても「よかった~治った~」と純粋にあぐりが思っちゃうことへの伏線ですよねえ。

穏やかな、ゆったりとした流れの中で、結構成功に積み上げてきているわね…。

 

健太郎さんの骨折は仮病

またまた出ました!
望月家の秘密www

本日は健太郎さんの仮病で。

随分と大掛かりな仮病でしたねぇ。
妻五郎さんも、磯辺も巻き込んで。
お医者さんまで芝居を打ってもらって。

お医者さん、とてもウソとは思えない役者並みの美味さだったわよお!
役者だから当然かwww

 

里見浩太朗さん、本当に可愛いなあ。
蚊を追いかけ回る姿とか可愛い。
包帯巻いた足「痒い痒い痒い…」って掻いたり、エイスケが部屋に来て慌てて寝て枕があー!ってなるとか、芸が細かいし、いちいち癒される…。

里見浩太朗さんのこんなコント演技、初めて見たわよお!
貴重な映像よおwww

 

面白かしく描かれていますが
大正時代、世襲制が当たり前だった時代に、健太郎さんの思いは切実ですよねえ。
しかも、代々続いた名門みたいだし…大変。

 

エイスケさん、反発!

野村萬斎さん、おちゃらけてる時と、自分の将来や小説のことを考えている時とは表情がガラリと変わって刺さるものがありますえねえ。

エイスケさんの本音が見えるのは、ほんの一瞬だけどその目つきの真剣さ、寂しさ、せつなさ、苦しみ…様々な感情が読み取れる。

この時代、男性は、特に長男は後を継ぐのが当たり前とされていましたからねえ。
能力が高く後継ぎとしての十分な資格があるけど、だからこそ大正デモクラシーのこの時代には、新しい生き方に目覚めてしまいますよねえ。
ずん子と一緒だよ…。
澪つくしのずん子は女だからまだよかったけど、エイスケさんは男だから一層プレッシャーは深刻ですよねえ。

野村萬斎さんをキャスティングしたのも意味深い物がありますね。
中の人、野村萬斎さんは、ご自身の立場と照らし合わせてどう思いながら演じられていたのだろうか…とも想像力を書きたてられます。

おちゃらけのエイスケさんは、そのスタイルで、親との対立を避けて誤魔化して、さらに自分で自分をだまそうとしていたのかもしれませんねえ。

でもとうとう爆発。
やっぱりエイスケさん、強いものを持っていた。
さすが、ヒロインの夫!

んで、家を飛び出したまま東京に行ってしまいましたー。
世津子さんも来てくれたワケだしちょうどよかったー。
今になって気付いたけど、森潤さんも、エイスケが埋もれちゃうのが心配だったのか。

ただ、エイスケさん、手紙にはあぐりに対しても一言断りを!
まあこれはその後の引きでしょうけどー。

 

あぐりはショック

あぐりは、東京に行くと書かかれていたエイスケの手紙には自分のことが書かれていなかったことがショック。

そうね。
釣りの時も何も行って貰えなかったもんね。
まだ幼いあぐりにも尋ねようもなく…。

あぐりが、自分のことが何も書かれていなかったことにショックを受けたのは、明らかにエイスケさんに恋をしている証拠。

エイスケさんもあぐりのことは好きなんだろうけど、エイスケさん自身もまだまだ若くて、あぐりに自分の弱い面をさらけ出せてないのね。
あぐりがまだ子供だと思ってるところもあるだろうし。

あぐりが可愛いから、好きだからこそ言えないというか。

にしても、エイスケさん、今のところ東京に行った帰らないつもりでしょ?
ならあぐりに何か言ってあげてよお!

…でもエイスケさんとしては、まだ今の関係では「一緒に来て」とは言えないか…。

あぐりは、東京に追いかけて行くのかなあ?
あぐり、東京に向かうんだー!
でもそうすると岡山ロケはもう終わり?

これをきっかけに、あぐりはエイスケさんの真実の姿をあぐりは知ることになるんでしょうね。
そして、今度はエイスケさんをあぐりが守ってあげる番。
それによってあぐりとエイスケさんは、お互いを本当に理解し合える夫婦になる。

日常的な些細な出来事を積み上げながら、それぞれの本音が見えてくる様子、あぐりとエイスケさんが段々と心を通わせてる様子がじっくりと描かれていて、見ごたえがありますね。

そして、登場人物の一人一人が、優しくてほんわかしていて癒されます。

あぐり、結構楽しくてハマってます。