【澪つくし】感想ネタバレ 第156話 空襲!

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第156話

 

 

吉武家。
沖縄に向かう惣吉はとねたちと別れの挨拶。

とねは、惣吉は不死身だまた必ず無事で帰ってくると明るく言う。

とねは、何か思い残すことはないか、かをるに伝えることがあれば伝えると聞く。
惣吉は、かをるとは、2月に洞窟に閉じ込められた時に偶然会っていろいろ話せたと言った。
「もう思い残すことは無い」
惣吉は笑顔。

惣吉は鹿児島から南西諸島へと出発した。
目的は軍事物資の輸送。

 

4月、沖縄本島に米軍上陸。
5月、ドイツは連合軍に全面降伏。
6月、沖縄守備隊が全滅。
この間、B29による本土空襲は間断なく続けられた。

坂東家では久兵衛とるいが芋ほりをしている。
見事だった庭はすっかり芋畑に。

そこに清次がやってきた。
久兵衛、るい、清次は、ふかした芋を食べながら本土決戦がどこであるか、いつ頃あるだろうかと噂話。
本土決戦に向けて陸軍は力をためていると息巻く久兵衛。
しかし清次は兵隊は満足な武器も持たずわらじ履きだと聞いたと話す。

徳川家康の時代じゃないと笑う久兵衛だが、清次は実際いわらじに竹槍の兵隊を見たと。

 

そこにハマの息子、紀之の訃報が入る。
鹿児島上空でB29に体当たりしたと、かをるが伝える。
特攻隊だった。

 

真鍋家に弔問に訪れるかをる。
真鍋は、遺骨も何もないと嘆く。
ハマは、紀之が犬死したとは思いたくはない、B29を叩き落としたのだと思っていると。
そして、敵が上陸したら紀之の敵討ちをしてやると言い泣き崩れた。

 

かをるは、昭彦、和彦に艦砲射撃や敵の上陸の際の心構えを諭す。

そこに空襲警報が。

銚子市民にとって地獄絵さながらの悲劇を生んだ7月19日の夜。
そこに空襲警報がでたのは午後10時50分であった。

 

かをるたちはすぐに防空壕の中へ。
久兵衛は、位牌に祈りをささげた後、また創業300周年の記念式典の話をする。
ムリでしょうというるいにご先祖さんに義理があるからお祝いをしたいと話す。
工場の人たちの慰めにもなるから少しだけ赤飯とお酒を用意して何とかやろうとかをるは久兵衛に合わせる。

久兵衛は早く式典をしてしまわないと敵が上陸すると言う久兵衛。

るいは、お赤飯は英一郎が帰って来たときに取っておこうと言うと、久兵衛は
「あいつらは帰ってけえへん」
と梅木も、英一郎も、律子も帰ってこないと言う。
そしてかをるに、長男の昭彦を立派に育てて12代目を継がせるように話す。

そして久兵衛は、るいに自分と一緒になってよかったと思うかと聞く。
るいが、「あなたはどうなんですか」と聞くと。
これまでわがままな自分に尽くしてくれてありがたいと思っている、お互い一緒に長生きしようと久兵衛とるいは話した。

かをるは、久兵衛とるいの仲の良さを羨ましく思い、梅木を恋しく思った。

 

夜中、敵機が近づいてきて、激しい爆音が。
防空壕の扉を開ける久兵衛。
入兆の工場に爆弾が落とされた。

そこにさらに仕込み蔵にも焼夷弾が。
思わず外に出て仕込み蔵に向かう久兵衛。
すると久兵衛が焼夷弾に飛ばされてしまう。
それを見たるいも思わず外に出るが焼夷弾の衝撃に倒れ込んでしまう。

それを見たかをるは、2人を助けに行こうとするが、ツエが必死に引き止める。

 

戦争の描写がとにかくすごい…

戦闘シーンなんかなくても十分に戦争の怖さ、不安がよく分かる。
ってか、こういうザワザワはドラマでは味わえたことは無かった気がするわ。

そんな中での、入兆の庭が芋畑になってたりの健気さも。
こんなことしてて勝てるわけないじゃんー!と今では思うけど。
皆健気に竹槍でやっつける気だしさあ。

一方で、兵隊さんがわらじに竹槍だったとは!
それも驚き。
それを久兵衛さんたちは知らなくてまさかを笑い話をしているとは、それも苦笑www

もう本当におかしな状態ですが、誰ももう何も言えなかったんだろうなあ。

 

そして、惣吉さんの言葉からも、清次さんの情報からも、久兵衛さんの話からも…本土上陸の可能性が濃厚と皆かたずをのんでいる状態だったのね。
恐ろしい。
竹槍なんか無理なのに…。

 

惣吉さんは…?

惣吉さんは南西諸島に旅立ちました。
大丈夫なんだろうか…??

もう心配で仕方ないわ。
とねさんに「もう思い残すことはない」って言ってましたが。

梅木と惣吉さんの対決ってのは、なさそうですね。
このドラマ、そんなチープな内容のために2人に戦地を活かせたわけでは無かったですね。

梅木はフィリピン、惣吉さんはサイパン、沖縄に配置をいていることで、見ている我々も南方の情勢への意識が高まる効果がある。2人の愛憎劇よりそっちの方優先だった。

そして律子さんに満州、英一郎も中国に配置して、全方位で、どのような戦況だったかを同時進行で実感させてくれる。
紀之ちゃんは鹿児島で特攻隊だし…。

コレ、おかげで当時を知らない私たちにもすごく分かりやすい。
そしてこれだけとんでもないことになっていたんだと、改めて愕然とします。

 

久兵衛さんの300周年記念式典の夢

久兵衛さんは防空壕の中で、入兆300周年の記念式典の話をします。

やっぱりただの認知症じゃなくて、そういうこと考えてないとやってられないんでしょうねえ。
それとご先祖様からの使命でを受けて守って来たという久兵衛さんとしては、英一郎もいなくなり、醤油もまがいものを作らなくてはならない羽目になり…全然ダメダメにしてしまったという申し訳ない思いで一杯。

これを世の中のせいと思わず、自分の代でダメにしてしまったと申し訳なく思っちゃってるのね…涙。

だからせめて300周年はやりたいと思ってる。
そして敵に上陸される覚悟だから、せめて300周年をやってご先祖様に報いたいと思ってるのね…涙。

ただのボケの自己逃避じゃなくて、そんな切実な思いで…。

久兵衛さん、最初はブイブイ言ってるセレブオヤジくらいにしか思ってなかったけど、久兵衛さんとしての、真摯な思いを感じるよ…。
久兵衛さんに対してこんな気持ちになるとはねえ…涙。

 

空襲の恐怖

その久兵衛さんの自分の命より大切にしている、入兆の工場が爆撃に遭い、久兵衛さんは外へ。
焼夷弾に当たってしまいます。
それを見たるいさんも外に飛び出し、吹っ飛ばされましたー!

こんなことになるとはああ!

ショック…涙

このシーンの前に、お互い長生きしようねって言ってたから…。
コレは2人共死んでしまう?

少なくともどちらかは死んでしまうよねえ…。
律子さんが久兵衛さんと会えたのは、満州に行く時のお別れが最後だったとあったから…。

ああショック!
ショック過ぎて言葉が出ないです。