【澪つくし】感想ネタバレ 第147話 英一郎が出征!ジェームスのブラックユーモア

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第147話

英一郎の縁談がまとまった。

坂東家は見合いの話を持ってきてくれた清次を呼んで身内だけで内祝い。
相手は笹川の作り酒屋の次女。
結婚式は10月15日。

英一郎はこれでやっと大人になれる気がすると喜び、皆に感謝の言葉を伝えた。

久兵衛はこの機会に大切な話があると言い、
英一郎が結婚した翌春、坂東久兵衛の名を英一郎に継がせると宣言。
12代目の襲名。

久兵衛はかをると梅木に異存はないか確認。
2人とももちろん異存はない。
梅木は、この機会に社長の座を英一郎に譲ると言うが、久兵衛はそれはまだと言う。

頼りないのに名を継いでもいいのかと英一郎が尋ねる。
すると、久兵衛は人間とは不思議なもので大きな器を与えるとそれに合わせて成長するものだと言った。
歌舞伎役者の襲名と同じ。
英一郎の襲名はるいの提案だった。
まだ早いという英一郎に、久兵衛は弱気なことを言わずに頑張れと励ました。

 

昭和12年7月7日、盧溝橋事件が起こった。
これが8年間続く泥沼のような日中戦争の始まり。

広敷では、お国のために尽くすときが来たと、力の限り働いて戦地に醤油を送ることを決意。
「大日本帝国万歳」
万歳三唱。

近衛内閣は全面戦争と同時に、国民精神総動員実施要項を決定した。

 

英一郎の元に召集令状が届く。
久兵衛はなぜ英一郎がと動揺。
長男は免除されるという話だったがそれは噂に過ぎず、極めて事務的に決められるそうだ。

英一郎は結婚式は中止するしかないと言うが、久兵衛は結婚式を繰り上げようとする。
しかし、久兵衛の思い通りにはならず、先方は結婚式の繰り上げに難色を示した。

先方は2年間は待つと言ってきた。
久兵衛は激怒。
しかし、英一郎は嫁入りしてすぐに未亡人では可哀想だと理解を示す。
しかし久兵衛はあまりに打算的だ、非国民だと怒鳴り散らす。

お国のためにと言いながら、こうしてひとつの幸せが簡単につぶされていくことにかをるは疑問を持たずにはいられなかった。

 

そして英一郎は出征。
戦線の拡大ともに召集令状も乱発された。
事変勃発から半年で銚子からの出征軍人は1,000人を超えた。

 

英一郎が入隊した日の夜。

「男同士はあかんなあ」
久兵衛はるいに、英一郎にいろいろ言いたいと思ったことは何も言えなかったと話す。

親子なんだから言わなくても分かるだろうとなだめるるい。
どんなことを言いたかったのかとるいが聞くと、戦地に行ったら生水には気を付けろとか、寝冷しないようにとかしょうもないことばっかりだと話す。

久兵衛は英一郎に厳しくし過ぎたと後悔の言葉を口にする。
もし英一郎が自分に疎まれてると思ったまま死んだら、自分は後悔してもしきれないと本音をつぶやいた。

手塩に掛けて26年間育て12代目を継がそうと思ったら召集令状。
「こんな間尺に合わないことがあるかい!」
久兵衛は怒りを露わにした。

 

一方、かをるは梅木と今度の戦争について話す。
不安でビクビクしていると言うかをる。
きっと「大丈夫だ。日本が勝けてたまるか」答える梅木。
しかしかをるは、そうではなくて、梅木にも召集令状が来るのではないかと不安だからだと。

召集令状が来たら行かないわけには行かないだろう。

「私、未亡人はこりごりです」
「心配するな。俺は地べたを張ってでも必ず帰ってくる。惣吉さんを見習って」
植木は笑顔で答えた。

昭和12年9月19日佐倉の連隊は激戦地上海に向かった。
そして年内だけで銚子出身に戦死者は30人を超えた。

戦争パートの始まり

盧溝橋事件が勃発。
とうとう戦争パートの始まり。

惣吉さんが銚子を去ってしまったことについてのモヤモヤも何もかも吹き飛ばされてしまうな重苦しさ…。
惣吉さんとかをるが初めて出会った頃のキラキラが、モガ律子さんのキラキラが懐かしいよ…涙

 

世の中きな臭くなってきたところでしたが、これまではまだまだ他人事だったんでしょうね。

盧溝橋事件以降の広敷は、お国のためにがんばろー!って盛り上がって祭り気分。
当時の日本国民の殆どは、こんな感じで踊らされちゃってたんでしょうね。

英一郎の召集令状。
身近な人に召集令状が来て初めて自分事として考えるようになったのでしょう。
それまでは軍人さんたちが外地で華々しいことやってるなあ~という感じで。
まるでオリンピックやワールドカップで選手が大活躍ーっていうのと同じ感覚。

そんな対岸の火事だったことが、身近な人に召集令状が来て愕然とする。

でも神山さんは、「武運長久を祈ります!」と久兵衛さんにイラッとされるまで、全然分かってなかったしwww
当時は、そんな感覚で深く考えないでどんどん事態がおかしい方向に進んでいったのねと…。
恐ろしい。

 

英一郎が入隊

癒しの英一郎が入隊!?
なんてこと!
年齢的には、召集されるのは当然ですが…。

こんなに素直で可愛い人も兵隊に行かされたと思うとなんと理不尽な。
心が痛みますね。

しかもやっと婚約できて、坂東久兵衛襲名しようというそのときに。

「うちは結婚の神様に見放されてんのとちゃうか」
久兵衛さん!そんなこと言ってる場合じゃないよ笑
こんなときにこんなジョークを持ってくるとは!
ジェームス、なんとブラックなwww

 

入隊した英一郎は、先輩軍人のしごきを受けます。
軍隊、今見ると変だよねー。
酷いよぉ。
これがスタンダードだと思ってる人が未だにいるからブラック部活、ブラック企業ががあるとつくづく思うわ。
リアタイで見ていた人たちは今ほど理不尽とは思わなかったんだろうなあ。

しかしここで英一郎を殴る先輩軍人は、この前遊びに来た広敷OB赤川でしたwww
なるほど、そのための赤川の一足早い召集でしたか。
ジェームス、駒の配置がホント上手いわ。

赤川は英一郎を殴り、赤川に殴られて、殴った後で赤川は若旦那と知ってビックリなオチ。
「ハッ!若旦那!」
「よろしく」
英一郎、こんなところでも癒しのネタを提供www

赤川、「すみません!」と言いながらもう一度英一郎を殴ったー!
赤川、皆一回ずつなのに、英一郎だけ2回だよ!怒!
すみませんって謝りながら酷いよ!

英一郎、無事で帰ってくるかなあ?
必ず帰ってきて欲しいわ( ;∀;)

今まで久兵衛さんに叱られまくり、縁談もなかなかまとまらず、変な芸者に騙されかけて梅木のage材料に使われて…。
視聴者を沢山癒してた割に、英一郎自身、いい思いしたことないもんねえ。
これで退場なんて、割が合わないよ。
英一郎さんが戦死したら、久兵衛さんも心壊れちゃうよ…。

 

久兵衛さんも英一郎への思いを吐露

久兵衛さん、辛い思いを吐露していましたねえ。
厳しいけどいいパパだからなあ。

この昔のお父さん像、当時の美学だったんだろうけど、やっぱり厳しくして上手く行くケースはなかなかないと思うぞwww
英一郎みたいなタイプはなおさら。

今日はおちょやんでも千代と父・テルヲとの葛藤が描かれていましたね。
キャラは全然違うけど、久兵衛さんもテルヲも、子供を思う気持ちは一緒。
子供に対する愛情表現が上手く行かないのも一緒。

世の中に沢山いる毒親も、殆どの人は悪気無いんだろうね…。
親子関係、本当に難しい。

 

しかし、久兵衛さん英一郎への後悔を口にしつつ、
「男の子、2人作っとけばよかった」
と…!!
そっちかいー!
ホント、家優先のこの時代の人たちはwww

ジェームス、今日はブラックジョークが激しい笑

男二人いればよかったに、るいさん反応していたようですが、何を思ったんだろう…???
かをるが男だったらよかった?もう一人産めばよかった!?
ってその後キレてそうな…笑

 

かをるは梅木が召集されるかと心配

英一郎が行ってしまった後の、かをると梅木の会話。

そうか。
身近な人が出征した後の方が、残されたものとしてはジワジワ来るわね…。
戦争の時代を知っているジェームスならではのリアル感。

 

かをるは、今日もやっぱり梅木とラブラブ。
そして、かをるは梅木が召集されるのではないかと不安を口にします。

今日のかをるの、次は梅木じゃないかとビクビクしてるって言い方、
棒っぽいセリフのせいか?
惣吉さんを切ったかをるに対する自分の気持ちの変化か…。
それとも私が戦争体験がないから?
かをるが自分本位の言い方しているようにしか聞こえなかったわwww

英一郎に対する思いより、
梅木に対する思いより、
そんなの私が困るーって笑

しかも
「私、未亡人はこりごりです」
ってwwww
梅木に対してあり得ない、スゴイ爆弾発言。

海底火山のかをるは、地雷も爆破。

しかし、それに対して梅木も。
「心配するな。俺は地べたを張ってでも必ず帰ってくる。惣吉さんを見習って」

なんという腹黒さ!?
惣吉さん、ネタにされてる!?

ブラックユーモアな夫婦www
さすがジェームス。

このやりとり、ジェームスならではなんだけろうけど、今の時代だと炎上よっ!爆

 

今日はブラックジョーク満載

  • 英一郎の出征が決まって、皆が動揺してるところを神山が来て「武運長久を祈ります♪」。
  • せっかく決まった縁談が延期となって「うちは結婚の神様に見放されてんのとちゃうか」と嘆く久兵衛さん。
  • 入隊した英一郎を殴った先輩軍人は、元広敷組の赤川。
  • 英一郎に辛く当たり過ぎた、戦死したらやりきれないと嘆く久兵衛さんは「男の子2人作っとけばよかった」
  • かをるは梅木が出征しないかとビクビクで梅木に「私、未亡人はこりごりです」
  • それに対して梅木は「心配するな。俺は地べたを張ってでも必ず帰ってくる。惣吉さんを見習って」と笑顔。

今日はジェームス、ブラックが効きまくりー。
こんな重苦しい場面にも遊び心を忘れないジェームス!
ってか、ジョーク散りばめないとやってられないか…涙