【澪つくし】感想ネタバレ 第137話 惣吉との別れ。かをると惣吉に涙

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第137話

吉武家を訪れたかをる。
惣吉が戻って来た。

かをるが挨拶すると、惣吉はまず「ありがとう」と、記憶が戻ったのはかをるのおかげだと感謝の言葉を述べた。

かをるは、今日は入兆の代表として和解の話し合いをしたいと述べた。
両者のいがみ合いのそもそもの原因は自分のせいだからだと。
しかし惣吉は「死んだはずの俺が戻ってきたからだ」と言う。

原因よりも話すべきことは仲直りの方法。
源八は、かをるが吉武家へ戻りさえすればいいと言うが、とねは、かをるは所帯持ちだからそう簡単には行かないと言う。
子供も引き取ってしまえばいいと言う源八。

しかし、かをるは外川へ戻る気は無いとキッパリと言った。
時計の針を戻すことができればと何度も思ったが、夫の梅木を裏切ることはできないと。
だから入兆の代表として今日は和解の方法を話し合いに来たのだとかをるは言った。

 

話し合った後で惣吉は「ここからは2人きりで話したい」と言った。
かをるの本心を知りたいと。

かをると惣吉は浜辺へ。

惣吉はあらためてかをるが外川に戻る気が無いことを確認。

そしてひとつだけ聞いておきたいことがあると惣吉は切り出した。
「お前は今、幸せに暮らしているか?」
幸せだと答えるかをる。
さらに惣吉は
「梅木を愛しているか?」
かをるは「はい」と答えた。

「分かった。帰ろう」
歩き出す惣吉。
惣吉の後を歩くかをるは涙が止まらなかった。

 

入兆に帰ったかをるは久兵衛とるいに五分五分で手打ちにすることになったと報告。
久兵衛はかをるを送って正解だったと喜ぶ。

その後、かをるは部屋に戻ると、ツエが昭彦をあやしてくれていた。
ツエは不安そうな顔をして「あれを見てください」と机の上を示した。
机の上には、惣吉との潮来旅行の写真が置かれていた。
ツエは、梅木が出したのではと言った。

かをるは、梅木の内面に潜む怨念を初めて見たような気がした。

 

その夜梅木の帰宅が遅かった。

帰りを待っていたかをる。
外川に行ってきたことを報告。

そして潮来の写真のことを梅木に確認すると、確かに写真を出したのは梅木だった。

かをるは早速処分すると謝るが、すると梅木は本物が帰って来たんだから写真はいらないだろうと嫌味を言う。
そして惣吉に会って仲直りしたのだろうと梅木をかをるを疑う。

かをるは別れを告げたと梅木に答える。
「ハッキリ言いました。今はとても幸せです。主人を愛しています」
しかしなぜかかをるは言いながら涙。

なぜかと理由を聞かれると、かをるは自然に涙が出ると言った。

すると梅木は非の打ち所がないから息が詰まるほどそつがない。
しかし、かをるは律子と一緒で体の中で巣くっている虫がいつか暴れ出すに決まってると罵った。

 

 

 

 

 

惣吉さんやっぱり王子様!

惣吉さん、もうプリーズは終わり?
記憶を取り戻したら英語は忘れた?www

記憶が戻って話が動き出すのはありがたいけど、
プリーズ惣吉ももうちょっと見たかったよwww

それは冗談として、やっぱり惣吉さんは王子様ー!

爽やかだよお~涙

開口一番に「ありがとう」だよ!
相手へのいたわりと感謝を忘れない。

でその後、かをるは入兆の代表としての今回の解決方法を話し合いたいと願い出ますが、用件が済んだら
「ここからは2人で話したい」
と。

あーまっすぐな惣吉さん素敵!

かをるの立場もしっかりと理解しつつ、でもかをるがどういった気持ちでいるのかを確認したいと。
惣吉さん、相手の状況を思いやりながら、自分の思いを伝える方法を知ってるのよ~。
梅木みたいに一方的に自分の気持ちだけ押し付けるヤツとは違うのよ。

 

さらにもう外川には戻りませんというかをるに、
「ひとつだけ聞いておきたい」と言った惣吉さんですが
その問いかけ方がまた素敵!!

「お前は、今、幸せに暮らしているか?」
ますはコレだもん。
惣吉さん、かをるの幸せ優先。
好き嫌いじゃなくて。
自分のことを忘れたのか?とか責めたり、食い下がろうとはしない。

惣吉さんの、かをるへの思いやりに溢れた言葉選びに…涙涙涙
でも同時に、惣吉さんとしても、梅木が好きって言われるのが怖いのよね。
だからまずは遠回しに。
その思いもせつなくてー。

このせつなく優しい繊細なセリフ回しに感動。

惣吉さん、やっぱり王子様よ!
さすがとねさんの息子!
惣吉さんこそ男の中の男よ!

陰険梅木を書く一方でどこまでも爽やかな王子様惣吉さんを描くジェームス!
さすが巨匠だわー!
それぞれ人物描写が一貫していてブレない上に活き活きとしている!

 

 

かをる=沢口靖子さんの演技にも涙涙

沢口靖子さん、本当に素敵な演技をするようになりましたねえ!

今日のかをるの演技には涙涙でした。

 

かをる、惣吉さんと再会するとまたまた胸が大変で。
今日は胸がうずいてたわ。

「かをるの胸は一瞬うずいた。哀しいような甘いようなうずきだった」

この瞬間の表情に、
あーわかるよお!
好きな人に会えたんだもんねえと共感。

かをる、やっぱり気持ち残ってるよお。
世界で一番好きな人だったんだもんねえ。
一番ラブラブの時に断ち切られたんだから。
何でもなくなるはずない。

溢れる気持ちを精一杯こらえて普通に挨拶しますが、
そのかをるの目はうるうると…。
このウルウルにももらい泣きです。

沢口靖子さん、素敵…!

 

そして惣吉さんとの演技でも。

「外川に戻る気はないと言ったな」
「はい」

「今は幸せに暮らしているか」
「はい」

「梅木を愛しているのか」
「愛しています」
「本当だな」
「はい」

この、かをるの「はい」、「愛しています」の、言葉になる前の微妙な間が…!
涙を誘う。
苦しい辛い返事。

これは惣吉さんに返事をしているのと共に、自問自答でもあるのよねえ…。

 

そして惣吉さんに「分かった」と言われたときの顔も。
逆に分かったと言われて、突き放されたような気がするんだよねえ。

そこまでは立場やらいろいろを気にして気丈にふるまってたけど、惣吉さんに身を引かれしまうことで、初めて現実を突き付けられて。

惣吉さんの後を歩いていて泣き崩れるかをる…。
うう…かをるぅぅ…涙

泣き崩れるかをるを、惣吉さんは優しく起してくれますが、でもすぐ離れる…。
惣吉さんのジェントルマンが、哀しい…。

 

そして梅木とのシーンも。

酔っ払った梅木に会って仲直りしたんだろ?と嫌味を言われたときの
「いいえ」
「今はとても幸せです」
「主人を愛しています」
と言った時の、間合いも、ついこぼれる涙も尊いわ。

梅木になぜ泣くのか言われて
「自然に涙が出てきます」
というときの表情も。

かをるたーん!

もうかをるの気持ちがせつないせつない!

かをる!
あなたの気持ちは惣吉さんにありよお!

梅木の方が惣吉のいないスキに取ったんだから、お前こそ引き下がれー!

でもさあ、かをるは惣吉さんと死別だったのに。
もう結婚しないって言ってたのを梅木がごり押しで結婚したのに。

なんで、惣吉に気持ちが戻ることを否定されるのか!
昭和初期の考えが納得いかない。
なんでかをるの気持ちを思いやろうとする人がいないのか??
個よりも家なんだろうけど…でもー!酷すぎるー!

さらに梅木にふしだら扱いされるのも腹が立って仕方ないわー!!

 

かをると惣吉は理想のカップル

惣吉さんは王子様。
心が自由でどこまでもかをるを思いやる。

かをるも、心が柔らかくて思いやりに溢れた人。
だからかをるは、子供を持って所帯を持っている以上気持ち一つで動けないと考える。

2人は別れることを選びましたが、それぞれに凛としている。
お互いを思いやっての選択。

こういう気概がある人たちだからお互いが惹かれ合ったのよねえとつくづく思う。

でもこういう状況では、そんな2人だからこそお互いを思いやってかえって一緒になれないのね。
人によってはこの状況に負けてお互いが変な意地を張り合ってしまって、いがみ合いになってしまうかもしれないけど、この2人はそうじゃない。
そうじゃないところがまたせつない。

小物梅木はさらに陰険に!

どこまでも互いを尊重し合うかをると惣吉さんに対して、梅木は…!!

やきもち焼いて、かをると惣吉の写真を引っ張り出してたー!
おー怖い。

これには冬彦さんを思い出したわ!
冬彦さんは、1990年くらいだったから、澪つくしの方が早いけどー。

ツエさんももっとヤバイって思って動いてよお!!
でも当時はこの手の怖いのって社会的に認知されてなかっただろうからね…。
ツエさんじゃあ危険とまでは思えないか…。

どーしよう!梅木の異常さに気付く人が誰もいない…。

ツエさん、るいさんあたりにチクってくれない??
るいさん、最近使えないけど、コレについては女性としてゾッとすると思うぞ。

 

しかも梅木は、かをるが捨てますと謝ると(←絶対に捨てちゃダメ!)
「本物が帰って来たからもういらないな」
と悪態づくー!
なんちゅう!ちっぽけな!!

ホント、これだから小物は困るわーー。

かをる、早く久兵衛に言いつけろー!

あんなに自分を抑えて惣吉さんと涙の別れをしてきたのに。
割に合わないわあー!

しかも梅木は律子のことまで酷いことを言いました!
梅木、酷っ!
律子のことそういう目で見てたんだー。
律子さん確かにいろいろあるけど、同世代なのに共感は微塵もないのか。
やっぱり男女差別のマウントタイプね。
そんなこと思ってる律子と結婚する気にもなってたって…どーいうこと!?
やっぱり私利私欲でしか物事考えない人間ということね!怒

 

そしてかをるに対しても律子と同じものがお前の中にある!って、人格否定!
まじ最低男、梅木!!

そんなこと思ってるんだったらかをると結婚しなきゃよかったじゃーん!

 

…でも梅木としては、すっかり立場ないもんねえ。
その気持ちは分からないわけでもないが。

でも余裕無さ過ぎ。
イライラすると四方八方に攻撃。

かをるも完璧すぎて窮屈って八つ当たりして。
かをるの器の大きさを目の当たりにして劣等感感じてるんだろうなあ。
そしてそのかをるが好きだった惣吉さんにも劣等感で。

んで、律子さん批判からのかをるの人格否定!

もう梅木はパニックパニック!www

惣吉さんの存在にビビり過ぎだよおー!
梅木、おまえ勝手に自滅してるよ。
お前の言動のせいでかをるは離れるよ…。

かをる、惣吉と別れて損したって思ってるだろうなあwww

かをるも大変だけど、梅木も狂っちゃうよねえ。

梅木こそ、入兆出た方がいいんじゃない…???ww
梅木のメンタル崩壊の様子もなかなか興味深いわ。