『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第62話
鶴亀の大山社長から二代目天海天海の襲名を許される一平。
しかし一平はその場で断った。
しかし、大山社長はこの襲名は必ずやってもらうと言い切った。
新聞発表は3日後。
翌月の公演を襲名披露公演とする。
これは社命だと。
その後、座員たちも一平を説得するが、
一平は、
「おやじみたいな人間にだけは死んでもならない」
「天海天海を名乗るくらいなら役者を辞める」
とまで言い全く受け入れない。
千之助は
「まあいいんとちゃうか」
どのみち天海天海を名乗るのは百億年早いとキツイ一言。
一平は皆が引き止めるのも聞かず、再度大山社長のところに向かった。
福冨で、千代は天晴と漆原から一平が父天海を毛嫌いする理由を聞く。
天海は女遊びをして一平の母を追い出してしまった過去があった。
いずれにしても一平を説得しないと。
どうしたら説得できるのかと悩む千代たち。
岡安では夫婦喧嘩をしたみつえが里帰り。
「あんな女たらしだと思わなかった!」
福助がお客さんとお茶をしたことにやきもちを焼いたのが原因。
今晩はウナギにしようかと喜ぶ宗助。
しかしシズはみつえを叱る。
一平は大山社長に天海一平のまま役者を続けたいのだと直談判。
しかし、大山所長には、一平に鶴亀家庭劇の座長にしたのは天海天海の息子だから。
天海天海が実現できなかった、天海一座と万太郎一座との対決を実現させて、この道頓堀を盛り上げるのが狙い。
襲名しないなら一平を雇っている価値も無いとまで言われてしまう。
一方、みつえを呼び戻しに岡安にかけつけてきた千代はシズたちに一平の襲名のことについて相談。
みつえが首を突っ込もうとすると、シズがみつえに人のことに構ってる場合ではないとみつえを叱った。
「おかあちゃんに言われたら聞くしかあれへん。帰ります」
そのみつえの言葉を聞いた千代は、一平の母に一平の説得をお願いしようと思いつく。
千代は千之助に一平の母の居場所を聞く。
千之助は天海に一平には教えるなと言われたと言って断る。
そんなことしてもどうせ家庭劇のために最後は一平は天海を襲名すると言う千之助に、千代は、「それでよろしいのやろか!?」と。
いやいや名前を受け継いででは、一平はこの先自分の芝居をできなくなるのではと千代は訴える。
天海天海もそれでは嬉しくないのでは?
「ちゃんと納得して一平に天海天海を継いで欲しい」
千之助は一平の母を居所を千代に教える。
一平の母の居場所は京都。
千代は、一平を連れ出して京都へ。
千代たちは千之助い教えてもらった置屋で聞き込み。
しかし、母はいない。
「夕」という名前だけでは分からない、せめて写真が1枚でもあればと言われる。
千代は一平を連れて久々のカフェー・キネマへ。
店長も女給たちも千代との再会を喜ぶ。
千代はカフェーキネマに情報が無いか尋ねる。
一平はコーヒーを飲むと「美味い!」と感動。
煮詰まっているだけのコーヒーだが一平は「深みがある」と感動。
最初は一平を睨みつけていた店長だったが、この一平の一言で、一平の母親探しに是面的に協力すると言い出した。
久々のカフェーキネマ!に眼福
このタイミングでカフェーキネマの面々に再び会えるとは!
嬉しい、嬉しいー!
監督(店長)相変わらずだし。
女給さんたちと千代の女子トークも楽し気でwww
福冨といい、カフェーキネマといい、癒しのスペース多いねえ。
一平が煮詰まりコーヒーを美味い!と言って、最初警戒していた店長もあっさり陥落。
一平のお母さん探しに全力かけることを宣言。
ということは、今週カフェーキネマが見られる~!
これは嬉しい。
一平の二代目拒否の理由は“母”
一平がなぜ天海天海をそこまで毛嫌いするかと言うと…天海が女遊びが激しくて挙句の果てにお母ちゃんを追い出してしまったから。
それに対する恨みの気持ちからでした。
「芸の肥やし」は都合がいい言葉!と千代ちゃんの突っ込みwww
これを堂々と言えるようになったのはつい最近のことなのよね~。
一平も父親が憎い!母が恋しい!というレベルでも千代と共通した部分があったのね。
親との縁が薄い者同士だけでなく、親に対する憎しみや哀しさがごっちゃになった思いが、一平が千代に共感し惹かれて行った部分なのね。
今日はちょっと残念な気が…
みつえと福助の夫婦喧嘩→みつえ里帰り→シズに怒られるの、みつえちゃんのシーンはほのぼのとしてよかった。
でも千代が、みつえの「お母ちゃんに言われたら聞くしかない」に従って、一平もお母ちゃんに叱ってもらおうとなるのが、ちょっと安易かなあと。
これまでの雰囲気からとっかかりはライトでコミカルに入るのがお約束なんだろうけど…。
それにしても親子関係、いろいろある。
ましては一平の親子関係は複雑そうだよ。
「お母ちゃんが言うなら」
って即座に言えるのは、みつえみたいな幸せな親子関係の子だけよ。
千代も、先週ヨシヲと再会して、家族関係、しかも離れ離れだと、なかなか複雑な関係になることを実感したはずだが…。
それとも、千代は幼い時に母と死別しているから、理想ばかり膨らんでる??
んで、一平のためとはいえ、千之助さんに対する物言いもちょっと失礼かなあと。
出しゃばりが過ぎる。
どういうつもりか分からないけど、今日の千代はお節介が過ぎる。
自分の思い込みだけで突っ走って、人の家族関係に顔を突っ込むのはどうかと…。
残念な印象になってしまった。
一平のウェイトが足りない!
一平自身が役者としてどの程度に評価なのかが描かれてないことももったいないポイント。
これまでの鶴亀家庭劇で描かれたのは、
千之助さんが圧倒的に凄いこと。
千代が初めてながら絶妙なアドリブでコメディエンヌとしての才能を見せたこと。
一平のこだわりの泣き笑いの家庭劇も、まだトリで上演してないし。
だから、鶴亀家庭劇はまだまだ千之助さんが背負ってくれてるからなんぼ。
一平はまだまだ若造。
千之助さんに頭が上がらないものだと思ってたので。
撮影の状況や、放送回数の関係から難しかったのかもしれませんが、今週に至る前に一平の役者としての成長も見せればよかったのに。
全体的に一平のウェイトが足りないのよ。sそう、千之助さんの考える喜劇VS一平の考える喜劇の真っ向勝負の闘いがあって、それからの襲名話だったら盛り上がったんじゃないか…と。