【澪つくし】感想ネタバレ 第132話 惣吉「俺の女房はこの世に一人」

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)132話

 

かをると共に櫓船に乗った惣吉は、とうとう記憶を取り戻した。

ちょうどその頃、船の上の惣吉とかをるを目撃した漁師たちは、惣吉の“もうれんやっさ”(=幽霊)だと吉武家に言いに来た。
とねは、惣吉に幽霊なら会ってみたいと言い浜に向かう。

 

とねが浜に行くと、すでに人だかりが。
その中に善吉、源八もいる。

海には櫓船には、惣吉とかをるが。
惣吉が船を漕いでいた。

「幽霊じゃないぞ!母ちゃん兄貴が帰って来たんだ!」
櫓船が浜に近づくと善吉は惣吉に抱きついた。

船を降りた惣吉はとねの元へ。
とねは目に涙を浮かべ、惣吉を強く抱きしめた。

 

かをるは梅木の元へ。
惣吉の記憶が戻ったことを伝え、梅木に抱き着いた。

再婚していることを惣吉に伝えたと、かをるは梅木に伝える。
それについて惣吉は何か言っていたかと梅木が聞くと、惣吉は黙っていたとかをるは答えた。

 

特高刑事はあらためて惣吉に事情聴取。
惣吉はこれまでの経緯を説明。

最初はミンダナオの収容所に行き、アメリカの密航者だと思われ強制労働。
日本人だということは2年前に分かり、スパイ容疑を掛けられていたのですぐに日本に戻ることはできなかった。
最後に日本に戻ってきたのはラワン材を運ぶ大きな船で。

惣吉は、かをるがなぜいないかと問いかけると、皆は口ごもる。
すると惣吉は再婚しているとかをるに言われたことを思い出す。
そこで惣吉は子供はどうしたのかと聞くと、
とねが言いづらそうにかをるが流産したことを伝えた。

呆然とする惣吉。
善吉は、きっと赤ん坊の命がのり移って惣吉は助かったのだろうと慰めた。

 

 

坂東家に戻ったかをると梅木は惣吉が記憶を取り戻したことを久兵衛たちに報告。
るいは、惣吉が納得するのかと心配で仕方が無い。
英一郎は、かをるのことは別として惣吉の生還に祝いの贈り物をすべきではと言うが、久兵衛は、吉武家とは義絶している、その必要は無いと英一郎を叱る。

梅木は、惣吉が何か言ってこない限りは静観するつもりだと話す。
「どうか何事も起きませんように…」
るいは祈った。

 

外川の浜では、惣吉の生還を祝って沸きに沸いた。

惣吉達は、吉武家の墓で文吉に惣吉の生還を報告。
とねは惣吉に、
父ちゃんの前で過去のことは全部捨てて初めからやり直すと誓ってくれ」
とかをるを諦めるように諭す。
惣吉の気持ちはよく分かるが、かをるにはかをるの事情があったのだと。

かをるは結婚したのは2年前。
夫婦仲も良く双子の男の子が生まれたらしいことを伝えると
「やめてくれ!」
と惣吉は受け入れられない。

惣吉も辛いだろうが、かをるはもっと辛いのではないかと、とねはかをるを思いやる。
「そこのところをよく分かってあげないと、男じゃねえ」
とねは、かをるの幸せを壊さないであげてくれと訴えた。

源八は、惣吉も再婚するべきだと勧める。
しかし、惣吉は
「俺の女房は、この世に一人しかいねえ」
惣吉は寂しそうに海を見つめた。

 

 

 

 

惣吉のもうれんやっさ!外川の浜は騒然

刑事も、かをるも…吉武家に連絡はしないのかい!?
吉武家にも電話あったよ。

おかげで外川の浜はパニックじゃあないですかwww
惣吉は死んだ前提の浜の人たちはどんなに恐ろしかったかと思うと…外川の皆に迷惑かけちゃったよぉ、かをるたん!刑事さん!

刑事さんも、かをる達が惣吉も認めたら、さらにとねを呼んで確認するのでは??

ちょっと無理がある気が…汗

まあドラマ的には、とねさんたちも内務省で再会するよりや浜での方が絵になるし、とねさんのビックリを撮りたかったんでしょうし…。

そのために、おかげで外川はパニックwww

しかし、さすが草笛光子さん!
言葉も出ずに惣吉さんを抱きしめる演技には…こっちももらい泣き。
ちょっとムリ?なもうれんやっさの状況も、すっかりドラマチックな必然に変えてしまう素晴らしさ!

 

惣吉、空白の4年間を説明

特高刑事に聞かれて、惣吉はこれまでどこにいたのかを説明します。
刑事、西岡徳馬だった~。

惣吉さんは、
遭難
→アメリカの巡洋艦に救助される

→アメリカへの密航者と見られミンダナオの収容所へ。
記憶もなく言葉も分からず弁明できず。

→鉱山で強制労働をさせられていた。

→2年前に日本人だと分かったが、スパイ容疑で留め置き。

→フィリピンからはラワン材を運ぶ大きな船で帰国

向こうで思想教育を受けたことはなかった。

なるほど…当時の事情はよく分からないけど、思ってたよりは整合性ありそう。
そう後付けということでもなかったか?
やっぱり韓流的には記憶喪失ありだしねえwww

再婚してから生還の方が、ただ未亡人になって再婚よりは、怖いけど見ごたえあるし。

でも、なんか「フィリピン」ってのが、衝撃的過ぎるんだよねwww
いくらなんでもやりすぎ!?って。

しかしフィリピン設定が適当ではなかったにしても、「フーアーユー?」、「アナタハダレデスカ?」は拭い去ることはできないぞwww

ちなみに記憶が戻ったら英語はきれいサッパリ!?笑

 

 

 

入兆では、かをるの気持ちは…知らんふり!

入兆では、かをると梅木が惣吉の生還を報告。

久兵衛さんは、だからと言ってこちらは何もする必要は無いと言う。
吉武家とは義絶しているから関わっちゃダメと言う。
梅木も静観しているつもり。

かをることは別として、惣吉さんが生きていたことについてはお祝いする必要があるのではという英一郎の意見も却下。
またまた久兵衛さんの逆鱗に触れたー。

ああ、英一郎!
また言われちゃった~。
どちらかというと英一郎の態度の方が共感できるよ。
英一郎の方が爽やかな態度だよ。
今風だよ…。

そしてるいさんは、「何事も起きませんように」と手を合わせる。
るいさん、何てこと!

双子ちゃんもいて順風満帆の入兆にとってはそうなんだろうけど…。
あまりに自分たち本意過ぎるなあ、入兆は。

るいさんったら、惣吉さんと結婚している間は、惣吉さんがかをるを大事にしてくれてることを、あんなに喜んでだのに…。
惣吉さんへの思いやりはないのお?

惣吉さんがどう出るかということを皆恐れているけど…かをるの気持ちは?

かをるの動揺を思いやる人は誰もいない…。
さすがしきたり、形式、体面大好きな入兆!
そしてコレがきっと火種に…。

 

梅木もかをるの気持ちを封じ込め

梅木も、惣吉がどう出るか「静観しているつもりです」と。
久兵衛さんとるいさんの思いを後ろ盾手に…。
かをるの心変わりはあり得ない前提。
かをるの気持ち無視!で自己主張。

梅木…じわじわとしたその強引さが怖いわ…。
かをるの惣吉さんへの思い、かをるが自覚する前に全て踏み潰すつもりだな。
かをるの思いを完全に封じ込めてる。

惣吉とは違う、冷静な強引さがまた怖いです…。

何とも言えない表情をしているかをるに同情だわ。
言うに言えないよねえ…。
誰にも本音を言えないこの状況も、そうとうハード。

でもかをるは海底火山。
梅木は、かをるが言う前に封じ込めているつもろだろうけど。
それがまた見逃しになるのかもしれないわね。
そしていつのまにか…メラメラと!

梅木、自分もメラメラしたんだから気付きなさいよ…。
そう簡単には行かないと言うことに向き合いきれない梅木も辛い。

 

惣吉さん「俺の女房は、この世に一人しかいねえ」

記憶の戻った惣吉さんは、
吉武家で刑事に事情聴取を受けながらこれまでのことを皆に説明。

話していてふと「かをるは?」と言います。
ああ…辛い。
惣吉さんにとっては4年前のまま時間が止まってるんだもの。
かをるがいるのが当たり前で自然に「かをるは?」と出てしまうのがせつない。

とねさんにいないと言われて「再婚したって言ってたな…」と。
かをるに聞かれて半信半疑だったんでしょうね。
自分自身も記憶が蘇ったばかりで、夢と現との境界線にあったんでしょうし。

そしてさらに赤ちゃんのことを思い出した。
再婚って言っても子供がいたはずだ!子供も入兆に行ってしまったのか?って。

そしてとねさんから流産したことを聞く。
惣吉さんの現実が辛すぎるわ…。
惣吉さんのことを思いやりながら見ていると苦しくて仕方がない。

 

惣吉さんも可愛そうだけど、それを伝えたとねさんも可哀想だよぉ…涙

吉武家ばっかりなんでこんな大変なのお!?

しかしとねさんは気丈で素晴らしい。
翌日、吉武家の墓参りをした後、とねさんはかをるのことはそっとしておくように惣吉さんに忠告します。

とねさん、かをるの結婚式の時、漁師たちが干鰯まいた件でそれやった漁師達を叱ってました。叱りながらも、そのとねさんの表情は複雑で…。
かをるの結婚を祝いたくない気持ち緒ん本心では強かったのよ。

なのに、かをるの幸せを思いやって惣吉にそっとしておけと忠告。

かをるのことを一番に考えてくれているとねさんの思いに涙…。
るいさんとは正反対だわ!!

なんでこんなにまっすぐな吉武家が、哀しい思いしなきゃいけないのかが悔し過ぎる…涙。

 

源八さんは、惣吉さんに再婚を勧めます。
善吉が結婚したら嫁探しをしようと。

善吉の嫁、生田智子さんだったー!
この頃すでに女優さんやってたんだ!朝ドラに出てたんだあとビックリ!
ゴン中山と結婚した頃はモデルだと思ってたから~。

そしてこれで善吉とアミチャンの恋はジ・エンド…。

 

話を戻しますが、
善吉さんからそう再婚を勧められると惣吉は静かに、でも強い口調で
「俺の女房はこの世に一人しかいない」
と…。

ああ、さすが惣吉さん!の決めゼリフ。

あの、男気溢れる惣吉さんカムバーーーック!
惣吉さん、カッコいいよ。やっぱり。
でも…でもでも…このシチュエーションは…。
苦しい、怖い。

でも…すごーーーく惣吉さんに共感。

どーすんのかしら?

あの惣吉さんがひっそりしているハズないだろうし…。
何か行動してくれることを期待。
ただ…これまでみたいな直球ではなかなか上手く行かないだろうなあ…。

見ているこっちは、やっぱり梅木より惣吉さんの方に完全に味方なんだけど、でも惣吉さんが幸せになる糸口が全く見つからない。

まっすぐで熱い惣吉と、計算高く冷静な梅木の対決。
いやあ~これからがジェームスどう描くかまさに見どころ!クライマックス!