昭和8年11月、かをるの結婚式の前日に律子は小浜を連れて入兆に帰ってきた。
律子と小浜は座敷に入ってきた久兵衛に挨拶。
小浜とはナフトール混入事件で上京した際バッタリ再会して、小浜が疑惑解消のために尽力してくれたことを話す。
久兵衛は小浜に礼を言い、陸軍将校になったことについても、立志伝中の人物のようだと褒めるが、結婚だけは許さない。
「お前の気紛れはもうたくさんや」
小浜が陸軍将校になったのは律子と身分の差を縮めたかったからと言い、律子も小浜が自分の過去を承知の上で結婚したいと言ってくれていると訴えるが、久兵衛は全く受け入れない。
それどころか、かおるへの結婚式の前日にこんな話を持ってくるとはと久兵衛は不快感をあらわに。
さらに小浜に対してかをるに濡れ衣を着せたことを責め帰れと言い放った。
小浜と共に律子が帰ろうとすると、かをるはせっかく帰ってきたのだから自分の結婚式に出席して欲しいと律子に訴える。
小浜は結婚式の翌日に迎えに来ると言って出て行った。
久兵衛は神山を呼び出して小浜のことをなぜ言わなかったのかと八つ当たり。
小浜が帰った後、かをる、律子、英一郎は兄弟そろってお茶をする。
英一郎は本当に小浜と結婚するのかと律子に確認すると律子の意志は固い。
かをるが小浜を本当に愛しているのかと聞くと、律子は人並み外れた向上心と情熱がある、実業界でも政治家でも立派にやっていける人間だと話した。
そしてかをると英一郎に「澪つくし」の話を始めた。
澪標とは航路標識。
律子は人生にも澪標が必要だと思うと言う。
かをるはこれからは梅木がかをるの澪つくしになるのだと、「澪つくし」をはなむけの言葉としてかをるに送った。
その夜、久兵衛とるいは寝る前に律子のことについて話し合っていた。
久兵衛は律子のことを考えると腹が立ってたまらないと言う。
るいは、久兵衛は律子が誰を連れてきても気に入らないのだろうそのくらい律子が可愛くて仕方が無いのだろうと言うと、子供が一人でも離れていくのが寂しいと本音を吐露した。
かをるは一人自分の部屋で翌日の支度。
律子の「澪つくし」の言葉を思い出していた。
明日からは梅木と二人で新しい道を歩んでいこうとかをるは思った。
久兵衛さん、失言しまくり…汗
久兵衛さん、安定の激おこ。
久兵衛さんは、小浜との結婚を反対するのはお約束ですが、その言い方がー!
令和の今なら、完全にパワハラ&差別で炎上だよ汗。
かをるの見合いの席でかをるに濡れ衣を着せた件は、父として許せないのは分かる。
でも久兵衛さんの怒りはそれだけでなく、広敷の使用人だった小浜への差別意識も。
将校になったからって坂東家の娘と肩を並べられるはずがないとか、梅木と比べて店の者と広敷者とは比べ物にならない差だと言ったり…。
小浜を目の前にしてめちゃくちゃ言ってた。
入兆ってどんだけのもんなんだよと聞きながらイライラ。
久兵衛さん、従業員に対して優しく理解ある経営者ですが、あの器の大きさは自分の方が身分が上と思ってる前提なのね、やっぱり。
戦前って実質身分差別が色濃くあったから仕方が無いとはいえ、酷いなあ…。
今まさに森喜朗会長の差別発言が問題になっていますが、森会長もこの久兵衛さんと同じ感覚のままなんですよね。
ドラマや小説は「時代を映す鏡」とも言われますが、澪つくしの時代から100年の時空を超えても奇しくも今に重なってる!
…ってか、未だに100年前のままってことよね。
当時と変わらない差別意識を持っている人が今も歴然と存在しているということ。
コレ、相当痛い。
人の偏見や差別って取り払われるまでに時間がかかるものだとは思いますが。
日本社会がこういう意識を持っている人をズルズル容認してきた結果に他ならないなと。
しかし久兵衛さん、その後るいさんに子供が離れていくのが寂しいと弱音を吐いていました。
実は愛情深いパパさん。
怒鳴り散らしていながら実は…っていうの昭和の頑固オヤジたちのあるある。
実は可愛いところあるんだよ、いじらしいでしょって言いたいんだろうが…
そういう考え自体間違ってるぞ!
そう思ってるならきちんと言葉で言え!
それに、だからって小浜にあんな言い方するのは反則だぞ。
頑固おやじだからって、こんな失礼も許されるっていうのもおかしい。
頑固おやじって、要するにただのだだっ子なのか?笑
るいさんに対しても、千代はそんなことしないって言ってたのも失礼過ぎるし。
久兵衛とんだわがまま坊主だぞ。
これが男性の可愛らしさ、お父さんの魅力っていうの、今ではうっとおしいなあ~。
ジェームス、そいうとこ、やっぱりオッサンだなあと。
律子さん、タイトル回収
かをるは律子さんに小浜を愛しているのかと質問しました。
共産主義者・水橋が好きだったのに今度は軍人・小浜だから。
ポリシー無しに見えるから。
でも律子さんは、向上心と熱意に惹かれたと。
そういう意味で水橋と同じだと言いました。
エネルギーが強い人が好きなのね。
久兵衛さんを越える誰かを求めてるってことなんだろうなあ…。
ファザコン。
律子さん、このことを説明するときに水橋の名を引き合いに出しましたが、よく水橋の名を出せたな!
あんなに大変な事件だったのに、律子さん、随分と乗り越えられてるwww
そして律子さんは、水橋のことは思い出しても、河原畑の名前は一切出てこない。
河原畑に同情です。
律子さん、「澪つくし」を説明、タイトル回収
本日は、律子さん、「澪つくし」という言葉について解説。
タイトル回収。
ありがとう。
でも何度も字幕で見たから知ってるよーwww
律子さんは、今度は梅木が人生行路になるのだとかをるのはなむけの言葉としました。
律子は小浜に、
かをるは梅木に、
澪つくし=身を尽くす。
なるほど。
律子さんも、かをるも静かに納得しているけど…でも、この人たち…大丈夫か心配。
かをる、律子さんに「愛してるんですか?」と言ってたけど、その質問、かをるにも返したい。
ただこの時代の女性、独身のままだと生きづらいですよね、確かに。
先週、かをるが梅木と結婚を決めたことが納得いかなくて、共感の度合いが減ってしまったと書きましたが、その後反芻して、当時の女性の社会的な立場を考えるとやっぱりそうするしかなかったんだろうなあとも思えてきました。
医学も進んでなかったから、出産も命がけですものね。
子供欲しいなら20代のうちに何としても生まないとだったんだろうし。
子供産まないなんてありえなかったんだろうし。
そんな事情にがんじがらめになって自分の本心見失いがちなんだろうなあって。
るい、因果を含めてかをるを結婚させた!
るいさん、かをるに因果を含めて結婚させたと言ってました。
あー…やっぱりまずいよお、それ。
やっぱり結婚となったら気持ちが無いとダメよ…。
かをる、梅木のこと誠実だから受け入れたけど…「好き」ではないんだろうね。
やっぱりかをるの「澪つくし」は惣吉さんだよお!
るいさんの「因果を含めて」は、入兆のためであり、かをるがこのまま後家さんになっちゃうのは心配だからで、親心はやまやまなのはわかりますが…。
かをるの気持ちに寄り添ってないんだよお!
あー早く惣吉さん出てきて梅木との結婚ぶち壊してー。
ムリなんだろうけどー。
結婚してから絶対に出てくるね、こりゃ。