【澪つくし】感想ネタバレ 第110話やっぱりかをるはマリコさん!?

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第110話

 

出荷停止のショックで床に臥せっている久兵衛のところにかおるが検査結果の報告に来た。

山川の研究所でもカギタの試験場でもナフトールは検出されなかった。
入兆の醤油は混じり気無しと証明。
それだけでなく山川の会長が警視総監に電話を入れてくれるそうだ。
山川の会長は貴族議員でもある。

しかし警視庁の態度は変わらず。
同業者の検査結果で警視庁の結果を翻すとはありえない。
ナフトール混入は動かせない事実だと受け入れかった。

警視庁の返事に沈む律子と神山。
ところが律子と神山は銀座で小浜にバッタリと出会う。

律子は、小浜に時間を欲しいといい三人で喫茶店へ。
律子は入兆の現状を話し、警視庁以外の権威のあるところで検査をしたいがどこへ行けばいいか相談。

しかし小浜の態度はつれない。
小浜は「律子の嫌いな帝国軍人だから」と皮肉を言った。
まだ恨んでいるのかと律子が聞くと、恨んでいるのではなく自分は軍人であることを誇りに思っているからだと答えた。

すると律子は、どんな職業でも誇りを持つのは素晴らしいことだと笑顔で言った。

小浜は律子たちの宿泊先を聞いてその場を去った。
神山は、愛想が無いと不満だが、律子はきっと旅館に来ると確信。

律子の勘は当たり、小浜は翌日律子の旅館を訪れた。
小浜の助言で、律子たちは東京帝国大学医学部内務省衛生検査所、東京工業試験所などの機関に醤油を持ち込み検査を依頼。
いずれもナフトール含有は認められなかった。

英一郎が働きかけた千葉県衛生試験室の検査結果も入兆の無実を証明。

入兆の醤油はいずれも安全性に問題なしとお墨付きをもらった。

 

安心する入兆の面々。
英一郎は警視庁を告訴して損害賠償を取ろうと息巻くが、かをるはそれに待ったをかけた。

かをるは警視庁で検査した醤油には実際にナフトールが検出された可能性があると示唆。問屋が樽の詰め替えをするときにナフトールを入れた可能性も否めない。もしそうだったら、入兆が裁判に勝ったとしても、醸造元に取って一番大切な問屋の名誉を傷つけるかもしれない。
そうなったら醸造元としては大失敗。
取引先を失うことにもなりかねない。
喜んでいるだけでなく今後のことも慎重に考えないととかをるは意見。
小畑も梅木もかをるの考えには舌をまいた。

律子と神山はナフトールの混入無しとの証明書を複数持参して警視庁を再度訪れた。
すると衛生部の部長が来て、再検査の結果入兆の製品にはナフトールは検出されなかった。検査ミスが判明したと陳謝。

分析にあたった2人の技師が「大光」と「徳善」の醤油にナフトールが検出された先入観から検査工程を省いてしまったためのミス。

行政処分は取り消し。
入兆には文書をもって謝罪し、入兆の醤油は何の欠陥も無くきわめて上質だと公表すると衛生部長は約束してくれた。

この件は新聞でも「衛生部始まって以来の大失態」と取り上げられて、入兆の汚名は返上。一転して小売店からの注文が殺到した。

新聞記事を読んでホッとした久兵衛。
子供たちがここまでやってくれるとは思わなかったと喜び、子供たちのためにも自分はそろそろ引退するべきだと言う。

英一郎が特にかをるの全体を見る目や決断力が素晴らしかったと話すと、久兵衛は外川での網主の女将として頑張った日々が役だっているのだ、無駄ではなかったとかをるを労った。

汚名返上されたこれからは、久兵衛は莫大な損害をなんとしても取り戻さないと張り切ると、かをるは損害はすぐに取り戻せると言う。

今では新聞が、警視庁を攻撃し、入兆の品質の高さについても書いてくれている。
これは大変な宣伝。
現に小売店から注文が殺到しているから大丈夫だと言う。

さらに、世間に人に対する信用回復については、久兵衛の名前で新聞広告を出したらどうかと提案。
今回の事の起こりから無実の証明までを詳しく書き入兆の天然醸造を宣伝する。
今が絶好のチャンスだと提案。

かをるの考えに英一郎は天才と絶賛。
久兵衛はかをるを入兆の宣伝部長にしたいくらいだと褒めた。

久兵衛はこれからはお前たちの時代、姉弟力を合わせて入兆を守ってくれと笑顔で言った。

その頃東京で律子は小浜と再び会っていた。
律子は小浜にお礼。
小浜は歩兵第一連隊の隊付き将校をしていると言う。
律子は、小浜はきっと偉い軍人になると小浜を褒めた。
小浜は、もう騙されない、律子の言葉には必ず裏があるからというと律子は否定。
小浜緒変わったけど、自分も変わったと言った。

 

 

かをるはやっぱり科捜研の女マリコさん!?笑

入兆の信用回復できてよかったですねー!!
久々に久兵衛さんの笑顔が見られてこっちもホッとしました。

この件の解決に向けて、昨日に引き続きかをるが大活躍!
何気に仕切ってましたー!
英一郎の言う通り、全体を俯瞰して冷静沈着に現実を見つめて的確な指示出し!
やっぱり科捜研の女!
昭和のこの時代にすでに科捜研の女の片鱗を見せてるんだなあ沢口靖子さん。
科捜研の女を企画した人はこの澪つくしのかをるにインスパイア?
偶然なのか必然なのか、時代を超えてつながってるーー!!
単なる笑い話ではない面白さがありますねえ。
昔のドラマを見るって、キャストの方のその後のキャリアも重ねて見るからまたさらに味わい深くなりますねー。
沢口靖子さん、淡々とした喋り方をしますが、科捜研のマリコさんといい、かをるの内に秘めた強さがある女性像といい、ちょうとその話し方がマッチして魅力になってる。
このかをるの俯瞰する力、決断力は吉武家の女将として頑張った年月の賜物。
ヒロインだからって取ってつけた感じじゃないのもよかったです。
そして、久兵衛さんが、外川の3年間が無駄じゃなかったって言ってくれたのも嬉しかった。
ただその時のかをるの表情、せっかく元気を取り戻してきたかをるの地雷踏んだかとこっちもハラハラしちゃいましたwww
惣吉さん思い出して泣き出しちゃうかと思って…www
かをるがそこまで成長したのも、惣吉さんが素敵だったからよ。とねさんが素晴らしい姑だったからだよ~。
そこまで分かってるなら、吉武家ともっとオープンにおつきあいしてもいいと思うぞwww

かおる、何から何まで目が行き届いていて、世間の信用回復には、久兵衛の名前で広告を打てばいいと提案しました。
今はちょうど新聞社がこぞって警視庁を叩き、入兆を上げてるからチャンスだと。
コレって、今のバズってるから宣伝していいですかと同じですね。
かおる、相当先見の明があるわ。百年先行ってるわ!
さらにかをるは広告内容についても指定。
久兵衛さんが、事の起こりから解決までを細かに語り、品質についても解説しハイクオリティをアピールしろと。
コレ、企画広告じゃんー!
読み物的に記事書いて広告。
バブル期あたりからさかんに行われるようになったのでは~?笑

このように経営者の才が現れ始めたかをるたんですが、これからは入兆の経営者として久兵衛さんの期待に応えて頑張るんでしょうか?
醤油ビジネスの話も、三人姉弟の絆の話も見たいので楽しみですが。
ただ…世は不景気だし戦争に向かっているし…醤油屋さんも苦しいターンになりそうですよね…。

律子、小浜と…?

今日は律子さんも頑張ってました。

律子さん、白いお帽子お似合い。

律子さんは小浜と偶然再会しました!
@ザギン!

この偶然によって入兆は救われました~。

律子さん、上手いこと小浜を懐柔。
小浜、なんだかんだ言って律子さんに弱いのねー。

律子さんは、こういうとき魔性の女を発揮するわねと感心。
コレがなかったら素敵なお姉さまなのになww

一件落着した後、律子さん小浜に対して優しくなってました。
小浜将校になってた。
将校だってことにグラついたのかしら~?

律子さん、プロレタリアートなのに軍人小浜に?
価値観が違うんじゃないかなあ?
小浜が言ってた通り、嫌いなんじゃないかと思うけど…。
なんか、律子さんが軽く書かれている気がしないでもない。

これじゃあ手近のハイスペック男性ならなんでもOKな女になってる…。
ジェームスの律子さんの書き方についてはちょっと不満。

小浜は純粋で素敵なひとなんだろうとは思うけど、律子は小浜の人柄全然分かってないのに、こうなっちゃうって律子さんとは思えない軽薄さよ~。

小浜と一緒になるとしても、これから戦争に向かっていくわけで、小浜はきっと戦死しちゃうのでは。
律子さんは、どうやっても恋愛では報われないのかも。