『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第109話
惣吉の遭難から7ケ月が経った。
かをるは健気にも悲しみを断ち切り、苦境にある醤油産業のために微力を尽くそうと思い始めていた。
一度入兆を離れたかをるにとっては、醤油の持つ不思議な生命力が新鮮な魅力に感じられていた。
職人頭の神山に醤油の醸造について工場内を見学しながら説明を受けていると、番頭の小畑が、醤油に防腐剤を入れているかと聞いてきた。
東京の問屋筋から電話が入り、入兆印の醤油がに手入れが入ったと言う。
警視庁の衛生部の検査によると人体に有害な物質「ナフトール」が検出されたと言うのだ。
神山は桶仕込みの天然醸造の醤油にそんなことあるわけがないと激怒。
この件は新聞各紙にも書きたてられて大きな問題に。
久兵衛は怒りをあらわにする。
しかし神山は絶対にそんなことはしてないと言う。
製造の段階で化学変化を起こすのことも考えられない。
38年間醤油醸造の携わっているがそんなことあるわけがないと言う。
久兵衛は、神山を疑っているわけはないが、なぜナフトールが検出されたのかと神山を追及。
神山は入れてないものを入れたと言われるとは立つ瀬がないと切腹すると言い出す始末。
そこに日本橋の商店から電話が。
入兆の醤油は警視庁の命令で廃棄処分にするとのこと。
さらに追い打ちをかける様に警察がやってきて、東京警視庁からの連絡により在庫醤油の出荷を差し止めると命じた。
久兵衛はショックを受けて倒れてしまう。
警察は工場に立ち入り検査。
しかし神山はやってないことをやっているとは許せない、訴えてやると激怒。
久兵衛は医者に診て貰ったところ心臓神経症だと言われる。
心臓自体は悪くないがストレスから来るもの。
クヨクヨしないようにと医師に言われる。
入兆が潰れるかどうかの大ピンチ。
クヨクヨするなと言われてもそれは無理な話。
かをる、律子、英一郎の三兄弟は今後について話し合う。
ナフトールの混入は、警視庁の衛生部が言っているのだから確かだろう。
しかし生上げ醤油に防腐剤を入れるはずがないし、神山がウソを言っているとはとても思えない。
律子は、神山と共に警視庁に出頭して再検査を依頼することにした。
英一郎は梅木と一緒に千葉県の衛生課に行き調査依頼をすることに。
かをるは番頭と一緒に山川やカギタの試験場に行ってみることにする。
これが親孝行のチャンスだと、三人は力を合わせて頑張ることに。
久兵衛はるいに運の悪い女だと言う。
正妻にしたと思ったら、入兆の看板が崩れかけているところに来てしまったと。
るいは、諦めてはいけない、まだまだ打つ手はあると久兵衛を笑顔で励ました。
翌日、律子は陳情書を持って神山と共に警視庁へ。
しかし全く受け入れて貰えなかった。
律子から連絡を受けたかをるは、東京市の衛生試験場に持ち込むように山川の技師にアドバイスを受けたと律子に伝えた。
英一郎と梅木が依頼に向かった千葉県の衛生課は受け付けてくれたが時間がかかりそう。
かをると小畑が訪ねた山川とカギタは快く受け入れてくれた。
検査結果は明日出ると言う。
さらなるぶっ壊しにかかるジェームス!
かをるは惣吉さんが行方不明。
律子さんは無理心中。
入兆は不景気で大変。
なのに、英一郎は使い込み。
さらに経理担当者がお持ち逃げして9000円の負債。
これだけでもハラハラなのに、今度は商品差し止め!
商品差し止めされたら借金だって払うに払えない…。
どこまでも潰しにかかるジェームス!
しかも醤油に有害な防腐剤混入なんて!
財政危機だけでなく信用問題まで攻めて来たよお~!
お手をお柔らかに~お願いしますよぉ。
律子、かをる、英一郎が協力
ここからは一旦、吉武家のことは離れて入兆ターンということね。
とねさんも、暫く会えなさそうだけど待ってるー!
そうよ、英一郎の言う通り、親孝行のチャンス!
英一郎は千葉県の衛生課に依頼。
かをるは、山川とカギタに依頼。
かをるの行った山川とカギタは快く引き受けてくれて明日結果が出ると!
何気に仕切ってるよ!
さすが科捜研の女~!
明日以降はかをるたんが、マリコさんに?科捜研始動か!?
今の時代だと相手が国や警察だろうが訴訟を起こしたりすることがあるけど、この時代「お上」は絶対だったから、そんなことも難しいよねえ。
律子さんと神山さんが警視庁で話していた様子を見ていて、当時は疑いかけられただけでもうアウトだったんだなあとも恐ろしく思いました。
さらに今の坂東家の結束が強まるといいなあ。
坂東家、いろいろめちゃくちゃだったから、少しは久兵衛さん癒されて欲しいわと思います。