【澪つくし】感想ネタバレ第107話 とねの提案にビックリ!

『澪つくし』第107話

 

惣吉の遭難から3ケ月経った。
健康を取り戻したかをるは、自分から入兆の工場に入って働くことにした。

 

久兵衛の元にはぎんが訪問。
ぎんはかをるを不憫に思い涙。

ぎんは名取も共にかをるの今後、吉武家と話はついたのかと心配している。
久兵衛は吉武家に手紙を出したが無しのつぶてだと答えた。

 

そこに梅木が来た。
梅木は、金貸業の真鍋がいつもの返済金がまだ届いていないと言いに来たと言う。
いつも返済を届けているのは桑原。
桑原は昨日から休んでいる。

久兵衛は真鍋と桑原がグルでは真鍋に問い詰めるが、真鍋は、それなら持ち逃げですなと言った。

その後調べると被害は1000円では済まなかった。
経理係の桑原は取引銀行から5000円を勝手に下し事務員の絹子と共に逃亡していた。

英一郎の使い込みが4000円、桑原の持ち逃げが5000円、合わせて9000円。久兵衛は怒りが止まらない。
小畑は責任を取って暇をいただくと言うが、久兵衛はお前が辞めたら金が戻ってくるのかとさらに怒り。

「まったく店者がくっつきくさって!」
と久兵衛が吐き捨てるように言うと、梅木の顔色が変わった。

久兵衛は、小畑にこれから金額のチェックを毎日細かくするように指示。
そして梅木には従業員の風紀係を指名。
「挙動不審の者が会ったら報告せいよ!」
と強く言った。

 

数日後、とねが入兆を突然訪れた。

久兵衛とともにかをるも同席。
かをるはとねに、挨拶に伺っていなかったことを謝る。

とねは、惣吉は未だ行方不明となっているが、4ケ月がたったのでそろそろ諦めの気配。
とねも葬儀の席での漁師たちの久兵衛への非礼を詫びる。

久兵衛がかをるの戸籍を坂東家に戻す話を切り出すと、とねはその件で相談したいと言った。
外川の浜ではかをるを返すことはないと言っている。
惣吉とかをるの夫婦は「稼ぎ男と回し女」と皆から慕われ評判がよかった。
今でもかをるが吉武家の女将はかをるでないとという声も大きい。

そこで、とねは善吉と再婚し吉武家を継いで欲しいと依頼。
このことは、吉武家は全員一致。
兄が亡くなった後、次男と再婚ということはよくある話ことですからと、とね。

「お断りしたいと思います」
その話を廊下で聞いていたるいは入ってきて
「これ以上かをるを苦しめないでください」
と断った。

よく考えてほしいというとねだが、

久兵衛はその件に対しては坂東家の家長として
「ハッキリこの話お断りします」
と突っぱねた。

とねは、やっぱり難しい話だたおは思ってたが、諦めきれないのだと気持ちを吐露。
かをるを本当の娘のように思ってきたから残念で残念でたまらないのだと涙を流した。
「ムシのいいこと考えちまったよ」
外川の女傑が弱音を吐いちゃダメだと、親方にもう一度復帰するのはどうかと久兵。衛は伝えた。

この日、1月28日、上海事変が勃発。

 

 

 

かをるは体調回復

かをる、元気になって来ていました。
入兆の敷地内を歩くかをるを見て広敷の連中は
「色っぽくなったなあ~」
と噂話。

…こういうの、キライ。

その後も、広敷連中かをるの再婚話で噂してたー。

広敷も漁師も、いちいちこういう描写があるけど、コレ女性の視聴者見ていて不快感あったんじゃないかなあ…。
ジェームス!怒っていうか、当時のドラマの現場は本当に男性の現場、女性の感覚何て考えが及ばなかったのかなあ~。
これが当時のリアルよと言われたとしても、見ている女性視聴者はいい気分しなかったと思うよー。

まあそれは置いといて、かをるは醤油工場でお仕事を始めました。
吉武家で働いていたから、こういうこともどんどんやる行動力、かをるの成長が見られますねえ。
かをる、ちゃんと大人のなってるー!

醤油のことを懐かしい!故郷の匂いがすると言って作業するかをる。
もしかして、かをるが醤油屋を継いだりする…???
神山さんも喜んでましたが、かをるみたいなタイプ、実は経営者に向いてるかも!
久兵衛さんとは違うタイプだけど、従業員の心を掴むこと間違いなし。

確かに、醤油のことまだ深く解説してないしね…。
かをるが深くかかわることになるのかしら。

 

 

ぎんさんも悪気無し

ぎんさん、かをるのことを不憫に思って泣いてくれてました。
ぎんさん、しきたり、しがらみにがんじがらめの旧制度の人間ということだったのか。
かをるの縁談の件も高神村騒擾事件でも、かをるたちに激おこではあったけど、かをる自身を憎し!とは思わず。
罪を憎んで人を憎まず。
そんなケチな人間じゃない。
やはり久兵衛さんの妹。
やはりその辺は、やんごとないお方ということで性悪では無し。
そこのさじ加減、三ツ矢歌子さんがやると、上品で可愛くて…すごく分かる。

 

入兆はさらに窮地に

入兆、英一郎の大豆相場の使い込みでピンチ!と思ってたらそれだけでは済まさないジェームス!
桑原に使い込みされてたー。
桑原って、確か英一郎に大豆相場を焚き付けてたヤツですね。

5000円を持ち逃げ。
英一郎4000円、持ち逃げ5000円、合計9000円。

大正から昭和初期の頃の1円は今の2000円くらいの価値らしい。
となると9000円は1800万円ということですかね。

久兵衛さんが動悸がしちゃうの、分かるー。
久兵衛さんが、病気になっちゃわないかしら…。
今ここで久兵衛さんまで倒れたししたら…どうなるの!?入兆!?

桑原は絹子がデキてて逃亡。
絹子さん、無害だと思ってたのに…ビックリ!
この2人の関係を聞いて久兵衛さんは、社内恋愛もう絶対ダメと激おこ!
梅木は密かにビビり。
えーこういう意味でもハマーと別れる?
小畑さんの言う通り、正式に結婚しちゃえばいいのにと思うけど、梅木としてはかをるが傍にいるとハマと結婚する気にはなれないって…。

どうすんだろ!?
ってか、梅木は、この社内トラブルを口実にハマに別れを告げる?
それもズルじゃんー!梅木!
ああ、梅木のイメージが…柴田恭兵好きだからやめてー!

 

とねさんの提案にビックリ!

とねさん!
いやもうビックリ!

善吉と再婚させるなんてー。
そういうこと、あるんですね…。
でも、お互いやりにくいよお、それ!

万が一かをると善吉が再婚したとして、そこに惣吉さんが見つかって帰ってきちゃったらどうすんのーーーーー!?!?
そんな不幸の種つくりなさんなー!

昔って、どんだけ個人尊重しないんだよおとビックリですわ。
でも、あのとねさんがそんなこと言っちゃうくらい追い詰められてるのね…涙

これについては、ハートを尊重するるいさん久兵衛さんがいてくれてよかった。
るいさんの気迫の演技に見入ってしまったわ。

久兵衛さんに言われて、やっぱり無理だよね…って言うとねさんも切なかった。
久兵衛さん、弱気になっちゃったとねさんに
そんな弱音はいてる場合じゃないでしょ!また女将復活しなよと激励。
…久兵衛さん、ホントいい人だ…。

久兵衛さんととねさん、やっとこういうお互いを思いやるような会話が出来てよかった~と思いましたが、それがこういう場だというのも、たまらなく悲しいですねえ。

とねさん、諦めてかをるの籍を吉武家から外すことにする?
コレについてはかをるを尊重してほしいけど…。
もう二度と帰らないとなると無理なのかな…。

上海事変勃発時代はどんどん戦争へ…

惣吉さんが行方不明。
入兆は窮地。
そんなところ日本はどんどん戦争へ向かってる…。

ああもう全てが破滅への種まきじゃん…。
入兆、崩壊しちゃう?その前に戦争へ?

戦争がはじまると、英一郎も、梅木も、善吉も…皆戦争に行く?

かをると惣吉の濃いだけじゃなくて、時代背景もろともジェットコースターなのね、このドラマ!