【澪つくし】感想ネタバレ 第105話 かをる流産!

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第105話

惣吉の葬儀に久兵衛たちが訪れると、漁師たちは醤油屋が不浄を持ち込んだせいだと騒いで揉み合いに。
かをるは必死に制止しようとするもその場で腹痛を訴えて倒れてしまった。

かをるはすぐに町立病院に運び込まれたが、不幸は続き、その晩のうちに流産してしまう。

ベッドで眠るかをるを心配そうに見ている久兵衛とるい。
久兵衛は葬儀での漁師たちの対応に憤慨。
久兵衛はきっとかをるはこれまだ肩身の狭い思いをしたいたのだろうと言い、退院したら入兆に引き取る、吉武家には渡さないと言い出した。
るいは久兵衛に感謝。
律子も、惣吉のいない吉武家においておくのは可哀想だと言う。

そこに梅木が、とねが来たことを伝えるが、久兵衛は「追い返せ!」と一蹴した。

 

門前払いをくらったとねは、吉武家に戻り、仏前に手を合わせる。
とねは、どうしたらいいかと、夫に語り掛けて泣き崩れる。
こんなことになったのも、惣吉が死んでしまったからだととねは嘆き悲しんだ。

 

源八は漁師たちに葬儀を台無しにしたことを厳しく叱りつけた。
漁師達は、陸者の祟りだからだと言い訳。
しかし源八が、騒ぎのせいでかをるが流産してしまったことを言うと、全員言葉を無くした。

 

病院ではかをるが目を覚ました。
かをるはるいに、吉武家の母に申し訳ないと話す。
「赤ちゃん、生みたかった…」
かをるの目に涙が浮かんだ。

そこへ久兵衛がやってきた。
久兵衛は今日限りかをるとの勘当を解くことを伝える。
そして退院したら入兆に一緒に帰ろうと話した。

するとかをるは、自分は吉武家の女将だからそれはできないと言う。

久兵衛は惣吉はいないから入兆で親子水入らずで住もうと。
しかしかをるはそんな不義理はできないと言う。

久兵衛は、葬儀での吉武家の失礼な対応にかをるが不義理を思うことはないと言うが、かをるはそれは誤解だ、外川の漁師たちは気が荒いところはあるが、優しい人たちなのだと、吉武家をかばう。
そこにるいが入り、吉武家に戻りたい気持ちは分かるが、今の体調では吉武家に帰っても仕事はできない、今年いっぱいは安静にしたほうがいいとかをるを説得。

 

11月中旬、かをるは退院。
久兵衛に半ば強引に説き伏せられて入兆に戻った。

 

吉武家は弥太郎が病院に行ったらかをるが既に退院していたと報告。
入兆に連れていかれてしまったと知った源八たちは、吉武家の面目が立たないと入兆に向かった。

 

 

ベッドに横たわるかをる。
律子は、自分を看護婦だと思って何でも言いつけてと言う。
英一郎も兄弟3人が揃うのは何年ぶりだろうと嬉しそう。

律子はかをると自分は、生き方が180度違うと思っていたが、同じような運命をたどっていると話す。
自分たちは何もかも失くしたが、まだまだこれから。
何もないと言うことは白紙の状態から再出発できることだとかをるを励ました。

 

何もかもぶっ壊してきた!ジェームス!

惣吉さんは死んじゃったかは定かでないけど、とにかく行方不明。

沈静化していたように見えた漁師VS醤油屋の対立も再び!
漁師は陸者の祟りだと言うし。
久兵衛さんもそんな態度に激昂。

あーあ…何もかも一瞬でパアになちゃったよ。
これだけでも喪失感すごいのに。
その上かをるが流産ですと!
見事にとどめを刺してきましたー!ジェームス!

それで久兵衛さんもるいさんも、吉武家に居させるワケにはいかないと、かをるを入兆に連れ戻してしまいました。
とりあえずかをるの体調が回復するまでと言って連れ戻したけど…あの感じじゃあ今後吉武家に戻るの難しそう。

惣吉死→かをる流産→嫁姑の断絶
見事に三段階の苦難を玉突き状態で投入しまくる。

スゴイよお!
ジェームス、かをるがこれまで積み上げてきたものを、なんもかんもぶっ壊してくれましたあ!

 

惣吉さんとのラブラブも
とねさんとの良好な嫁姑関係
網元の若女将として明るく頑張っていた毎日も
潮来のセシルチョコレートみたいなカットも。
子供生まれる嬉しい!あやめだ、イタ吉だってキャッキャウフフも。
全てこの喪失感を味わわせるための材料に使ってさあ…!涙

惣吉さんとの間の一粒種、せっかく授かったのにこんなタイミングで失うなんて…。
見ているこっちも辛い。
流産自体も心身ともに大変なのに、惣吉さんを失ったうえでのコレだから。
気持ち壊れちゃうよ、普通。
ジェームス、立ち直るための気力さえも奪う気か!
残酷だわジェームス。
ドラマとはいえ、辛すぎる。

かをる、今日も涙いっぱい流してたけど、こっちも辛くて苦しくなる…。

ちなみにツエさん、どうなっちゃうんだろ?
ツエさんも困って泣いてたけど、かをるが戻るのにツエさんそのままは可愛そう!
コレ、いかにも昭和のお笑いあるあるだけど…やっぱり好きじゃないなあ。

漁師VS醤油屋 久兵衛さんの誤解は深まる一方…

久兵衛さん、葬儀でいちゃもんつけられて、またまた漁師嫌いが再燃!
まあねえ~漁師さんたちの雰囲気って、簡単に行っちゃえばヤンキーだから。

かをると惣吉さんって、暴走族のヘッドと純情な女の子っていう80年代の漫画で流行った組み合わせなんですよね。
ハイティーン・ブギを思い出す。

漁師ってくくりで見ると、久兵衛さんたち陸者の漁師嫌いは職業差別か?と心配になりますが、要するにヤンキーなのでセレブ久兵衛さんが嫌いなのは理解できる。

かをるが吉武家できちんと幸せそうに嫁してるおかげで、久兵衛さんの中でその偏見が和らいできたかなあ~と思ってきたところだったのにい…。
よりによって惣吉さんの葬儀で!

ジェームス、なんてことしてくれるんだよぉ~。
タイミングよくとねさんのことを奥の間に閉じ込めてたしな!

葬儀の席にとねさんがいてくれたら、漁師たちにピシャって言ってくれて久兵衛さんもとねさんのこと見直しただろうに。
とねさんがいたら漁師の素朴で優しいところに久兵衛さんも気付くことができた…。
だからとねさんを奥の部屋に閉じ込めてたんでしょ!
ジェームスったら、ホント、ぬかりないんだよぉ!

 

ちなみに、律子さん、吉武家でお世話になってたんだから、漁師のこともうちょっとフォローしてあげればよかったのに…。
とねさんのことも、久兵衛さんに弁明してあげてよーーー!
律子が言っても久兵衛さん聞かないだろうけど。
でも言わないよりかは…。

吉武家の女将であろうとするかをるが切ない

流産したかをるを見ているだえでも涙でしたが、さらに涙したのは、女将としてのけなげな姿。

久兵衛さんが入兆に戻っておいでと言うと、吉武家の女将だからムリ!とキッパリ。
久兵衛さんが自分に失礼をしたことを引き合いに、かをるに失礼をしたも同然だと怒ると、かをるは「失礼があったことは謝ります」と。
かをる、女将として皆を弁明。
カッコイイねぇ。

久兵衛の娘として甘えたりしない。
すっかり素敵な女将!
これは、吉武一家がいい人たちだってことだよお!久兵衛さん!
惣吉さんの妻として、吉武家の女将として、吉武一家の皆を守る毅然とした姿は涙ものです。

久兵衛パパ、調子狂っちゃうね~www
久兵衛さん、愛が深すぎて余計なお世話かもしれないよぉ~。
でも強引に連れ帰っちゃったのね…。
さすが久兵衛パパ…。

 

とねさんが切ない…

とねさん、病院で門前払い食らっても久兵衛さんに怒らずに泣いてた…涙。

あの気丈なとねさんが、あんなに泣き崩れて…。
「お父ちゃん」ってすがってたよお。
惣吉さんの旦那さん、介護状態だったから、お世話しているとねさんの方が強いイメージだったのに、そのお父ちゃんにすがるなんて…切ない。

しかもとねさんの涙は、惣吉の死そのものよりも、かをるの心情を慮っての涙で…
…それがまた涙を誘う。

そして何よりも「惣吉が死んでしまったことが悪い」と言っていました。
周りの漁師が醤油屋が不浄を持ってきたからだ、祟りだと言っていますが、とねさんの場合は因習にとらわれない。
もともととねさんは、黒不浄の禁を冒して漁を出るのもOKしたし、陸者のかをるを嫁に貰うことも構わなかったし、迷信とかはクソくらえなタイプでしたが、今回も周囲が不浄だ祟りだと騒ぐ中で、とねさんだけは「惣吉がいけない」と。
自分の息子がいなくなったのに、憐れんで泣かずに毅然と「いけない!」と…。

普通の人は、こんなことが起こったら、迷信にすがるかもしれないのに。
いや、こういうときに正面から向き合うのを避けるための格好の道具が迷信なんでしょうねえ。

でもとねさんは、迷信に逃げ込まずに惣吉が悪いと。
そのとねさんの気丈さが、苦しいですねえ。

とねさん、かをるの絵を見て涙も流していました。
とねさん、かをるのこともすごい可愛かったのよね。
とねさんにとっては、惣吉だけでなく、かをるも失ったことになる。
ダブルショック。

律子、リセット宣言!

律子さん、かをるが入兆に戻ってきて、「まるでビリヤードみたい」と言いました。
律子さん、相変わらず言うことがいちいちハイカラだわ!

その律子さん、全然違うと思ってたかをると自分の人生は意外と似ていると言い出しました。
2人共すべてを失ってゼロになった。
白紙からの再出発よって。

再出発宣言。

律子も水橋も河原畑も失った。
英一郎は大豆相場でやらかした。
かをるは惣吉さんと子供を失った。

これまで積み上げてきたものを全てリセットでのゼロスタートだと。
振り出しに戻るー!!!
…え…?
じゃあかをる、吉武家に戻ることは無いのぉ?
心配。

律子さんもどうなっちゃうんだろー。

惣吉さん、ハッキリ亡くなったって示されてないから…どこかで生きていて、どこかでひょっこりはんかあ?とも思うんだけど。
ドラマだからこそ、亡くなったときはハッキリ亡くなった姿を見せるものよねえ。
そんな韓流みたいなこと…?
いや昭和ドラマならあるかもしれない…。

 

 

 

 

 

久兵衛さんの気持ちもわかるけど…

 

律子、リセット宣言!