『澪つくし』あらすじ（ネタバレ）第１０４話
かおるが１人部屋にいると惣吉が帰ってきた。
かをるは涙を流して喜び惣吉に抱き着いた。
「お前を残して死ねるかよ」
惣吉は笑顔で言った。
びしょ濡れの惣吉の着替えを出そうとかをるは箪笥の方へ。
ふと振り返ると、いたはずの惣吉がいない。
突然姿を消した惣吉を探してかをるは皆が集まっている場所にきた。
かをるは惣吉が帰ってきた自分の部屋に来たのだと言うが、善吉も源八もまだ帰ってきていないと言った。
しかし、かをるは信じずに惣吉を探しに外へ。
土砂降りの中、惣吉の名を呼びながら捜すかをる。
引き止める善吉に「夢だ！」と言われて我に返り、かをるは涙を流した。
惣吉達の捜索は３日で打ち切られた。
あの暴風雨の中では生存の望みは無いと見るほかなかった。
しかしとねは惣吉の死を認めず。
後日、漁業組合が合同慰霊祭を執り行ったがとねは出席しなかった。
入兆では、かをるの今後を案じて心配している。
るいは、かをるを入兆に引き取るわけにはいか久兵衛に涙ながらに訴える。
しかし久兵衛は、網元の女将として吉武家を背負うしかないと言う。
しかもかをるのお腹には惣吉の子供がいる、吉武家が手放すはずないと。
だから漁師の家なんかに嫁がなければよかったのだと久兵衛が言うと、律子はそうとは限らないと言う。
かをるは結婚したい人と一緒になって暮らしたのだから十分幸せだと。
また吉武家に残るか、入兆に帰りたいかはかをる次第。
事が落ち着くのを待って、かをるが考えればいいことだと律子は言った。
仕事が手につかない様子の梅木にハマは、かをるのことを考えているのではと言う。
梅木は、否定するが、ハマはさらに、かをるに救いを求められたらどうするかと尋ねた。梅木はそんなことがあるはずないと言いながら戸惑った表情。
１ケ月が過ぎ、さすがにとねの意地も通らなくなり、吉武家で仮の葬儀が執り行われた。
ただしとねは病と称して奥の間に閉じこもりきりだった。
喪服姿の久兵衛とるいが弔問にやってきた。
漁師達は、醤油屋が不浄を持ち込んだと騒いでいる。
静かに焼香をしていた久兵衛も我慢が限界に達し、向かってきた漁師を張り倒して揉み合いに。
「やめてください！」
と必死に訴えるかをる。
しかしかをるは急に苦しみだして倒れてしまう。
幻覚を見たかをる、迫真の演技！
昨日に引き続き、惣吉さんが帰ってきた！という夢のシーン。
今日はさらに、階下の皆が集まっている部屋にも行って善吉、源八に
「惣吉さんが帰ってきた！」
と皆で探せと言います。
ああ…かをる…錯乱状態。
かをるがいじらしくて、せつなくて、見ていてこっちも涙が出てくるー。
この夢と現実がごっちゃになってるかをる、沢口靖子さんの演技、真に迫っていてもう本当にもらい泣き…涙涙涙。
皆が居るところに来てから外に出て夢と悟るまで、喜怒哀楽がそれぞれに、ストーリーのようで…。
素晴らしい一人演技。
沢口靖子さんの喋り方、普段から淡々としているところがありますが、その言い方がまた夢が現実だと信じ込んでいるせつなさがひしひしと伝わってくる。
自分が見た惣吉さんは夢だったんだと、やっと現実を悟ったときの絶望に青ざめるお顔がまたことさらに…見ていて辛かったです。
とねさん…
とねさんも、あの気丈なとねさんが、涙浮かべて、髪の毛バサバサ…憔悴しきった様子で。
これもただ座ってるだけですごく悲しみが伝わってきました。
いつも賑やかでカラッとしているとねさんの、あんな顔を見ることになるなんて！
哀しさ倍増っす…。
坂東家でも惣吉さんの話題
坂東家でも、惣吉さんとかをるのことを思って沈んでましたね…。
英一郎、久兵衛さんと一緒にいられてよかった。
るいさん、憔悴しているようですが崩れた座り方が色っぽいわｗｗｗ
皆心配していて、るいさんと久兵衛さんは、かをるを引き取りたい、いや網元の女将だからムリって押し問答。
そこへ、律子はかをるは十分幸せだったと言う。
律子さん、一見お説教臭く聞こえるけど、本当にそうだよねと思います。
僅かな時間でも好きな人と一緒にいられたんだから幸せ。
水橋と一緒になれなかった律子さんならではの重い言葉。
そして落ち着いてから、かをる自身がどうしたいか考えればいいと建設的なアドバイス。るいさんにとっては心強い言葉。
坂東家、るいさんと上手く行っててよかった…。
そして英一郎は、惣吉さんのこと好きだったなあ…と。
皆、しんみり。
そうだよねえ。
かをるを勘当していたから交流なかったけど、久兵衛さん惣吉さんのこときっとすごーーーーく気に入ったはずよ。
久兵衛さん、惣吉さんとお酒飲みたかったんじゃないかなあ…と涙
こんなこともあるかもしれないから、体面なんて考えてちゃダメですねえ！
勘当なんてしてたばっかりに、大切なチャンスを逃してしまった…。
ところで、律子さんが、入兆に戻ってくるか、吉武家に留まるかはかをる次第と言っていましたが…わざわざそんなこと言うって…かをる、出戻る可能性大！？
梅木とハマー、複雑な関係…
梅木、かをるのことを思って仕事が手に着かずにボーーーー！
ああ…そうよね…あんだけ好きだったもんね。
ストーカーレベルに執着していたもんねえ、梅木は。
コレはチャンス到来と思うものだよねえ…。だからって身分違いだから直接梅木からアプローチはできないけど、気持ち的には「かをる、フリーになったあ！」って思っちゃうのは当然のこと。
でも、ハマーがああ！涙
ハマー、こんな思いさせられるなんて…可哀想に。
かをるが帰るかどうかは自分で選ばせればいいと律子に言わせてからのコレって…。
ええええー！？
もしや、梅木が浮上！？
あー今日かをる、流産しそうだった…。
え…ジェームス…！？！？
流産して、出戻って、梅木ィ！？
でもかをる全然その気無いよね？
梅木もかをるＬＯＶＥだけど、さすがに自分から告れないよねえ？
…
ハッ！
でも律子と縁談あった…！
それがかをるになる！？
いやいやいや…アレは律子さんが嫁の行き手が無いからで…。
それに梅木のストーカーぶり、野心家ぶりは、結婚した途端モラハラになりそうな予感もするから、やめてほしいなあ…。
ああ…でも…急に、律子と梅木の縁談が浮上し、ハマーと梅木の恋仲あり…。
ちょっと意外だけど、無くも無いか…。
そっち動くとハマーとの三角関係も複雑になる。
一応律子さんも噛んでたわけだし。
梅木をめぐってかをる、律子、ハマーでごちゃごちゃああ！？
ちょっと…ジェームス…！！
ハマー、かをるにとっては頼りにしたい存在よね。
惣吉さんのこと一番最初に評価したもらえた恩人でもある…。
そんなハマーを傷つけることになるなんて！
辛すぎるよ…。
ジェームスならやりそうな気がしてきた…。
かをる、倒れる…！
心労がかさんだかをるは葬儀中に倒れてしまったところで今日は終わりですが…。
かをる、妊娠初期なんだもんねえ！涙
惣吉さんの帰りを待って、眠ってなかったし、食欲もなかったみたいで、こんなことになるんじゃないかと心配でしたが…。
もしかして流産しちゃう？
かをるにとったら、今の精神的な支えは子供を産み育てることなのに…。
かをる、不幸のどん底。
なにもかもぶっ壊しに入ったか！ジェームスは！
でもかをるが可哀想すぎる…(;_;)(;_;)(;_;)
ああもう今後の行方がどうなるかが気になって仕方ないわ。