【澪つくし】感想ネタバレ 第102話 利根川丸が遭難!?

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第102話

 

かをるは妊娠した。
惣吉は大喜び。

吉武家の漁師たちは惣吉を胴上げして祝福。
とねは潮来のおかげだと喜ぶ。

 

入兆にもかをるが妊娠したとの知らせが。

ハマからかをるの妊娠を聞いて喜ぶ律子。
するとハマは律子にかをるが羨ましくはないのか、なぜ梅木との縁談を断ったのかと尋ねた。
律子はハマと梅木が恋仲だと気付いていた。
しかし、ハマは縁談が無しになり落ち込んでいた梅木を慰めただけだと否定。
ハマは律子が幸せを遠ざけているようだと、律子に梅木との縁談を薦めた。

 

金貸しの真鍋が入兆にやってきた。
英一郎が、久兵衛を保証人に立てて4000円の借金し、その返済期限が過ぎていると。

英一郎は、大豆相場に手を出していた。
目の付け所は悪くは無かったが、満州事変により大暴落。
そこに返済期限が来てしまったのだ。

商品取引に手を出していたとした久兵衛は激怒。
英一郎を呼び出し罵声を浴びせた。

英一郎は、大儲けしてお父さんに褒めて貰いたかったのだと号泣した。

 

数日後、惣吉達が漁に出ていたところ、午後に天気が急変。
浜に出て無事を祈る漁師の妻たち。
かをるも浜に出て海を見守っていた。
これまでもこのようなことは度々あったが、今日は胸騒ぎがしてならない。

沖では嵐に見舞われる利根川丸が。
運搬船の一船が転覆してしまった。
なんとか助けようとする惣吉達。
しかし、惣吉は海に落ちてしまう。

 

今週も来週まで待ちきれないー!

なんちゅうラスト!
今週は惣吉さんがああ!
「えー!」って叫んじゃいましたっ!

漁師だし、これまで遭難を匂わせるセリフやらエピソードがちょいちょい出てきてたから惣吉さん、大丈夫?と心配していましたが…とうとう!
いきなり今日なんて!

よりによってかをるが妊娠して幸せ絶頂な時にいっ!
ってか、わざわざそうやってるんだよねえ、ジェームスは!
それにしてもここまで頂点に上り詰めさせておいて、ドカンと落とすとは!

やっと高神村騒擾事件が解決したばっかりなのに、すぐコレかい!
幸せモードが全然長く続かない…涙

先週は、水橋と河原畑、そして今週は河原畑と皆次々と海へ!
入兆の娘にかかわる男は必ず海に落ちるなんて言われそう…。

そして先週に引き続き今週も惣吉さんが落っこちたところで終わり!
またこれが今週の最後おぉ!?
こんなところで1日置くって酷いよぉーーーっ!

こんなに大変な状況を見せておきながら、最後は安定の
「来週もこの続きをどうぞ」。
いかにも昭和な丁寧な言葉使いがそらぞらしい~!
NHKさんとしては当然いつも通りをやってるだけなんだけど、この温度差の違いに見ているこっちは突き放されたような気分になっちゃって…。
かえってザワザワ来ちゃいます~。
もう待ちきれないー。
月曜まで眠れないよー!
これも演出の一環!?
下手に予告編を流すより効果があるかも!

ああ早く月曜日になって…。

律子さんの無理心中事件もショック大でしたが、かをるの方も負けてないねえ!
いや!こんなことで張り合わないでいいんだけど…www

『澪つくし』って純愛キラキララブストーリーとしか認識してなかったんだけど、実はすんごいジェットコースタードラマだったのね、コレ。(←褒めてます)

献身的なハマー

昨日の梅木とハマーにショックが大きすぎて、その後どうなる??と気になって仕方ないのですが、今日は梅木が出ないー!
なんて焦らし方をしてくれるんだジェームスはっ!!

でもハマーは出てきました。
ハマーって実は30代だったのね。
千代さんに献身的に仕えてたし、千代、るいと同じ世代、40代かと思ってたよ。
このあたりの年齢感覚、現代では想像がつかないってことかな…。

ハマーは律子さんの所へ。
律子さんが完全拒否したとはいえ、梅木は律子の縁談の相手。
ハマーはその梅木とデキてしまった…。
しかも律子さんはこれまで忠誠を尽くしてきた上司でもあるし。

なんてこと!

なんという三角関係!
よくこんなの思いつくわね、ジェームスは!

ハマー、律子さんに顔向けできる?どんな顔してる?っと心配で、ついハマーの顔を覗き込んでしまいました!

でも律子さんは、梅木との仲を気が付いてたー。
さすが律子さん。

驚いたのは、ハマーが律子に梅木のことを薦めたこと!
梅木に捨てられて苦しむハマーを見たくないなあ…と思っていましたが、
なんとハマー、自ら退く覚悟とは!
ハマー、本当に健気な…。
このドラマの中で実はハマーが一番いい人だったね…。

ドラマ当初からの印象がこんなに変わるなんて。
ハマーって面白い役どころ。
さらに根岸季衣さんおかげで面白さが何倍、目が離せない存在になってますよね。

 

入兆は窮地に!

英一郎、大豆相場で借金をしていました。
満州事変で大暴落と…。
英一郎、黙って久兵衛を保証人に立てて借金して坂東家は窮地に!

なるほど…。
高神村騒擾事件と言い、史実を上手く絡めてくる~感心。

久兵衛さん、あまりにも英一郎を子ども扱いし過ぎて貶してばかりいたから気になってたけど…こんなことになるとはね。
もっと反抗して荒れるのかと思ったら、甘えん坊さんの英一郎は、久兵衛パパに褒められてくてのやらかし…。

梅木と言い、久兵衛さんらしさがまた裏目に出た…。

強気にパワフルに仕切る久兵衛さんスタイルは、カリスマ経営者としては強いんでしょうけど、一人一人の気持ちを排除しがち。
経済的に安定している時期にはいいんだろうけど、戦争前夜の不安定な時代には人の考え方も様々で、リスク要因になりかねない。

久兵衛さんの中での父親のロールモデルは、常に強い、偉い父だったのでしょうね。
まさに亭主関白。
この久兵衛さんの亭主関白像、澪つくし放送当時の昭和の1985年まで健在だったと思いいます。
でも、久兵衛さんの場合は息子・英一郎にプレッシャーを受け、娘・律子は反発し迷走、家庭は崩壊する。
部下の梅木に対してはパワハラに作用。

そうか!
ジェームスは、亭主関白父さんに対するアンチテーゼを発信しているのね。
ジェームスは久兵衛さんを可愛らしく魅力的あるキャラクターにも描き、亭主関白パパの強さや温かさもきちんと描いているけど、同時にその闇も。
常にそればっかりでは危険だよというメッセージ。

さだまさしの『関白宣言』が1979年に大ヒット。
サザエさんの波平さんも亭主関白で定着している。
昭和ではまだまだ亭主関白がお父さんの理想像だった。
その中でのコレかっ!
チャレンジャーだな、ジェームスは!

とはいえ、久兵衛さんには同情よー!
次々と心臓に悪いことばっかり。

借金は4000円。
当時の1円は今の5000円程度のようなので、ということは、2000万円!
入兆の経営も大変なのに、どーすんだろ??

来週は、吉武家も入兆も、ハードな1週間になりそうですね…。