【おちょやん】感想ネタバレ 第29話 山村千鳥一座は解散

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第29話

千代は無事に初舞台を務めることができた。

信太郎が帰る日。
信太郎は千代たちに
「心配せんといて。僕も正ちゃんみたいに冒険するし。ほんでな、もっと強くなってお母ちゃんを守るんや」
と笑顔で言った。
千代は信太郎に正ちゃん帽をプレゼント。
信太郎は明るい笑顔で別れを告げてカフェーキネマを後にした。

正ちゃんの冒険は、山賊と友達と友達になるという筋でそのまま上演。
人気が人気を呼び上演を1週間延長。
大好評のうちに千秋楽を迎えた。
山村千鳥一座は三楽劇場で芝居の上演を続けることができるようになった。

そして『正ちゃんの冒険』の記事が新聞にも掲載!
「初舞台の新人女優、粗削りだが見どころあり」
と千代のことを褒める言葉も!
“監督は”
「赤の他人から評価してくれはるっていうのは大女優さんへの第一歩やな」
嬉しくなった千代は、店の電話を1分だけ借りて岡安にで電話。

岡安では千代からの連絡に皆が群がった。
電話はわずか1分。
千代の居場所は聞けなかったが、役者をしていると言っていたとシズ。
役者と聞いて皆はビックリ。
ハナは自分の言いつけを守って大したもんだと大喜び。

千代は千鳥に稽古を付けて貰ったことについてお礼。
お芝居して喜んでもらえるとはこんなに嬉しいものなのだと感動している千代。

すると千鳥が一つ聞きたいことがあると千代に言った。
「どうしてそんなに笑っていられるの」
「あなただって辛い過去があったんでしょう?」
千鳥は、自分の運命を恨んだり人をねたんだり。こころから笑えることは無かったと。

すると千代はうちも昔はそうだったが、今は帰る場所があると言った。
「今は帰る場所があります。家を待っていててくれはる人がいてるさかい」

千鳥が羨ましいと言うと、千代は千鳥には自分も含めて劇団の皆がいると答えた。
「次も気張らしてもらいます」
すると千鳥は
「次は無いわ!」
山村千鳥一座を解散すると宣言。

なぜと驚く千代に
「あなたのせいよ!」

千鳥は、自分を見下す世の中を見返すために女優を目指し、人一倍努力して女優になった。でもそれは独りよがりだったと千代の芝居を居て気付いたのだ。

「あんな芝居でも本気でやれば人の心を動かすことができる」
と思い知らされたと言う千鳥。
「今、私、“あんな”芝居って言ったでしょ?」
いつのまにか自分が一番嫌っていた見下す側の人間いになっていたと言う千鳥は全国を一人で回り、再度自分を鍛え直すと言った。

千鳥は千代を鶴亀撮影所の社長は昔な字だからと千代の紹介状を出してくれた。
千代が高城百合子に憧れていると知っていたから。
「彼女、今あそこの看板女優よ。自分の未熟さを行って思い知るといいわ」
次に会う時には千代の困り果てた顔を見るのが楽しみだと言う。
千鳥がそれは…と期待すると。
「嫌がらせに決まってるでしょ!」
と言い千鳥は笑った。

千鳥は四葉のクローバーの押し花で作った栞を千代にプレゼント。
するとそこに座員たちがお酒と肴を持ってきた。
最後に皆で飲み明かすことに。
千鳥は他の座員にも次の行先を紹介してあげていた。

 

そして季節が変わり春。
千代は、鶴亀撮影所に初めて足を踏み入れることになった。

 

 

信太郎、正ちゃん帽が似合う!

正ちゃんが被っていた帽子、「正ちゃん帽」って言われてたそうですね。
この「正ちゃんの冒険」が大人気だったことからあの帽子はそう呼ばれていたらしいです。
ツイッターで見かけて知りましたが、この話を聞いて自分の記憶に「正ちゃん帽」って確かに聞いたことがあったなあと思い出しました。
自分が幼かった1970年代半ば頃、親戚や近所のおじさん、おばさんが、あのタイプの帽子を「正ちゃん帽」って言ってて、「なんで?」と思っていた記憶がおぼろげにあって。
ああ!そういうことなのか!と今回初めて知りました!

記憶の奥底に埋没していたこと、当時の自分も無意識だったような記憶が、「正ちゃん帽」の解説を読んだ瞬間に、急に鮮明によみがえってビックリ。
そして謎のままだったことが今になった解けた~と、妙に感慨深いもがありました。

 

この正ちゃん帽、千代は信太郎君にプレゼントします。
信太郎君、正ちゃん帽がなんて似合う!
可愛い~!!!
もうあのちんまりと可愛い姿やおしゃべりする姿を見るだけでメロメロ。

信太郎君、前のしょんぼりから、にっこにこに明るくなった。
「強くなってお母さんを助けるようになるんだ!」
と。
お芝居の力。
エンターテインメントって生き死にに関係ないとか言われてしまう物ですが、生きるパワーを貰えるものですよね。
自分が置かれた環境に埋没していると思いつかないようなことも、エンターテインメントを鑑賞することによって、ちょっと物事を俯瞰して見ることが出来たり、それによって良いアイデアを思いついたり、気分を前向きに切り替えることができるもの。

千代の芝居は、純真な子供、信太郎の気持ちを前向きに変えました。
これは千代にとって貴重な体験。

 

千代は役者の喜びを体験

千代、千鳥さんにお礼を言っているとき
「こないに嬉しいもんなんだすなあ、お芝居して喜んでもらえるて」
と言ってました。

わかるー!
私も学生時代ですが舞台経験があるので、その気持ちよくわかります。
舞台に立つって病みつきになるものですよね。

直接信太郎君が喜ぶ姿も見られたわけだし。

千鳥さんにとっても千代のこの言葉は目からウロコだったかも。
幼いころから、いろんなお稽古仕込まれきたって言ってたから。

 

 

千鳥さんのツンデレが素敵

今日は、千代と千鳥さんのシーンが素敵でしたね。

山村千鳥一座は解散すると千鳥さんは宣言。
千代の演技を見て、本気があれば人の心を動かす出来ることを実感したと。
「あんな演技なのに」って“あんな”って言っちゃう自分に愕然とした。

見下すような人間を見返すために頑張って役者になって、なれたら自分が人を見下してたと。
同じ穴の狢じゃんかと思ったということ…。

マイナスパワーでのし上がってきた千鳥さん。
それではいけないと自分で気づいたのですね。
それに気付けるのは、やはり一流の証。

よかった。
千鳥さんのことも切り捨てるような脚本じゃないことが嬉しい。

 

山村千鳥一座はこれで終わり…涙

山村千鳥一座、もうこれで終わりー!?
寂しすぎるー。

ってことは、これで若村麻由美さんも終わり??

それ、すごく寂しいー。

ドラマの筋そのものは納得の展開ではありますが、駆け足な感じが。
おちょやんは3月で終わり?という情報をチラチラと見かけますが、このサクサクと行っちゃう感じは、もしかして本当に?と心配になります。