『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第24話
山村千鳥一座のオーディションを受ける千代。
あまりの千代の棒読みに座長・山村千鳥含めビックリ。
しかし、千代は合格。
自分の芝居が良かったと浮かれていたが、実は応募していたのは千代だけ。
しかも千鳥の身の周りの雑用係だった。
やめるなら今のうちだと千鳥に言われるが、千代はやることを全部やってた後のあまりの時間で芝居の稽古をつけてほしいとお願い。
千鳥は毎日8時間寝ることにしているからそれ以外の時間でなら稽古をつけてもOKと言われる。
さっそくリストの仕事を始める千代。
雑用が一杯。
これではお稽古なんてしてもらえる時間なんてできそうにない。
千鳥に付き添い、一座の稽古にも立ち会うが、稽古中千鳥は怒鳴りっぱなし。
演技が気に入らないと舞台の役者に周りの物を何から何まで投げつけるパワハラぶり。
雑用ばかりをやって数日が過ぎたが、千代は稽古をつけて貰えないまま。
ある日、残の清子(映美くらら)が千鳥を訪ねに来た。
千代はこのまま客入りが少ないままだと一座の舞台は打ち切りになる。
客を呼び込むために、宝塚歌劇団が演じて評判を呼んだ『正チャンの冒険』を上演しようと提案。
清子は台本も書いてきていた。
しかし、千鳥は「子供だまし!」と一蹴。
客を呼ぶために芝居をするなら役者を辞めると言い、千鳥は清子の書いた台本を庭に投げ捨てた。
パワハラ山村千鳥の元で千代はハードワーク
コミカルなのと、若村麻由美さんだから、可愛くて面白いですが、山村千鳥は相当なパワハラー!
ダメ出ししまくり、物投げまくり。
まあ、いるよね、そういう演出家。
あの有名な演出家さんもそれで有名だった…。
でもこの怒る千鳥さんには、何か理由がありそうですね。
千代の雑用についても、面倒な意味ある?ってものばかり。
- 家の周りを細かく見ながら一周する。
- 反対周りで一周する。
- 新聞の字の間違いを見つける。
- 四葉のクローバーを探す。
何のためにやってるのか分からん雑務が一杯。
その上、部屋は荒れ放題。
洗濯物も山ほどある。
荷物をいっぱい持たされて、千鳥の付き添いで稽古場に向かえば、もう少しで到着というところでと黒猫が通ったから縁起が悪いと遠回り。
新聞の誤字や、クローバーは観察眼を養うのが狙い?
スポコン系の、後で振り返ってみたら
「あのおかげでいつのまにかこんな力がついてる!」
ってアレかしらねえwww
しかし、数々の雑務は、それぞれアイテムがユニークで面白いけど、
下手すると当たり前に大変で、のんべんだらりとして終わっちゃうところを、
杉咲花ちゃんの演技が、間合いと言い、表情と言い、可愛くてコミカルで見てて飽きない!
若村麻由美さんのなんとなくお茶目な感じも面白いし。
おかげでパワハラでも怖くなくて面白い。
脚本の面白さに、俳優さんたち演技でさらに可笑しみが増幅!
ああ、朝からいい物見せて貰えて嬉しいー!
山村千鳥一座も打ち切りの危機
詐欺被害にあったトラウマもあり、雑用しかやらせてもらえない状況に「騙されてるかも?」とモヤモヤしている千代ですが、実はそんなレベルよりももっと危機的状況!
山村千鳥一座の舞台が打ち切りされちゃうかも。
せっかくゲットできた芝居ができる場そのものが無くなっちゃうかもしれないという…。
千代ちゃん、気が抜けないわねwww
千鳥さん、客を呼ぶために舞台はやらない!とこだわっているようですが。
なんか、頭が凝り固まっちゃってるみたい~。
東京で芝居をやっていたと言いますが、その頃いろいろあったということですかね?
エンターテインメントって、芸術でもあるけど、人が観てくれないからには始まらないからねえ。
でも確かに客に媚びてばっかりではいずれ飽きられて廃れていくし。
そこのさじ加減が難しいところではある。
ドラマや演劇は、そこが他の芸術とは違って難しいところです。
千鳥さんがどういった着地点を見出すかが、彼女の成長ポイントなのでしょうね。
そしてこれは脚本家・八津弘幸さんの脚本づくりへのポリシーが見えるポイントでもあり興味深い見どころとなりそうですね。