【澪つくし】感想ネタバレ 第86話 惣吉たちの保釈に金策に走るかをる

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第86話

納屋の漁師たちがいない。
漁ができない吉武家に愛想を尽かして逃げて行ってしまったのか…と思いきや、漁師たちの威勢のいい声が。
漁師達は川口の魚市場から大量の魚を運んできた。
よその船の水揚げを朝から手伝いその日当として受け取ってきたのだ。
かをるは弥太郎に、皆の家にイワシを分けるから取りに来るよう伝えるようにお願いした。

 

10月2日名取村長が辞表を提出したと聞いて、久兵衛は高神村の名取家を訪れた。

久兵衛は名取に辞意を決めた理由を問い詰める。
後ろめたいことがないのかと聞くと、名取は「俯仰天地に恥じず」と否定。
強いて言うならば、辞める理由は世間を騒がせた村長としての責任の取り方だと。

しかし久兵衛は公金横領の件を厳しく追及。
名取は共に検事局で追及を受けている滝沢がすべてやったと主張するが、久兵衛は滝沢には多額の金を散在する様子は見られないと言う。
世間でも小心者の滝沢が2万4千円もの大金を着服できるはずがないというもっぱらの噂。
それよりも、名取が芸者を上げて豪遊しているということが有名だと。

すると名取は村長として行政を円滑に進めるためには、接待が必要な時もあるとお茶を濁した。

久兵衛は辞表を出したのは、後ろめたいことがある証拠だと怒りが収まらない。

久兵衛の怒りの原因には、かをるに面目が立たないということも大きかった。
さらに名取が有罪となった場合、創業280年の入兆の暖簾にもかかわると訴え続けた。

 

騒擾事件が起きてから一カ月が過ぎた。
名取村長と収入役の滝沢は背任横領の疑いで取り調べを受けていた。
一方惣吉も住居侵入などの容疑をかけられていた。

 

吉武家では善吉が惣吉たちの釈放について話している。
釈放と言っても処分が決まるまでのものだが、それには保釈金が必要。
金額は一人400円。
吉武一家は7人いるから2800円必要。

吉武家の経済状態は、留守家族の面倒と、造船所への支払いで精一杯。
借金するしかないが、そこまでの額の借金ができるか。

かをるは金策に走るが、貸してくれるところはなかなか見つからない。

かをるは親友の由岐を頼り、由岐の夫の親戚筋で金貸しの真鍋を紹介してもらう。

真鍋は、かをるの借金の理由が騒擾事件の保釈金と知ると、意外にも一つ返事、保証人無しで貸付を承諾。
小畑新田が出身の真鍋は、高神村本村の人間に下に見られて恨みがあったためだ。

無事に保釈金の用意ができたかをるに、とねと善吉は感謝。

その夜、かをるは夢を見た。
雷雨の中、深編笠をかぶっている男がいる。
かをるは惣吉だと思って抱き着くと、その男は名取圧右衛門だった。
かをるにとっては後味の悪い夢だった…。

 

 

さんま、やっといい仕事した!

昨日漁師辞めようかなあ~と言ってたさんまたち。
いないと思ったら、別の漁の水揚げの手伝いをして魚を貰ってきました。
さんま、やっといいことしてくれたよ…!
さんまさん、やっとまともなことさせて貰えてよかったね。

しかし、さんま、フェードアウトするとウィキに書いてありましたが、なかなか消えないですねえ。
当時のさんま人気と言ったらすごかったから、そう簡単には消えさせて貰えないのかしら。

このエピソード、重苦しーい今のターンにはありがた~い嬉しいコマでした!
なんだかんだいって、さんま漁師のみんなに受け入れられたのねって嬉しいし。
漁師の皆も、ごついけどいいヤツなのねとも。
ツエさんも
「男だよ~アンタたち!惚れちゃったー!」
って言ってたし。

漁師の皆、ツエさんともなんだかんだで仲良くやれてるみたいでよかった…。

 

 

名取村長の言い分

久兵衛さんに公金横領の件を追及されて名取村長。
村長の言い分としては、

  • 村長としては県庁の役人を接待しなくてはならないこともある。
  • ときには芸者を総上げにして騒ぐ必要もある。
  • ある程度の“鼻薬”を効かすこともある。
  • しかし、難しいのはそれらの経費を一般会計に乗せられないことがある。

経費の使用を公表できないケースがあるんだと平然と言っちゃうその神経!

すごーーーいっ!!!!

名取村長、こういうことが必要悪だと平然と思えちゃう感覚なのね!!
「久兵衛さんもお分かりでしょう?」
って言っちゃうしーーー!

この時期の政治家、身分制度の余韻を引きずって“長”となったら君主と勘違いする人も多かったんだろうなあ。
その代表格がこの名取村長。
そして、こういうことが約100年経った今でも相変わらずあるというのが痛い。
いつの世も権力を与えられると勘違いしちゃう人は必ずいるってことなのでしょうが…。

ところでこのシーン、久兵衛さんの怒りパワーがすごくて。
久兵衛さんと名取村長とのやりとりは目を見張るものがありますねえ。
怒り久兵衛も見もの。
津川雅彦さん、本当に華のある俳優さん…。

 

 

金策に走るかをる

惣吉たちを保釈したい一心で金策に走るかをるさん。
逞しくなったのう~。

なかなか貸してもらえるところがなくて頼ったのは、棒仲間の由岐ちゃん!
久々の再会!
暗い重いターンのところに由岐ちゃんに会えるのも嬉しいーー!

 

そして金貸し役はなべおさみー!
なべおさみ、確か久兵衛さんが車売った相手だった?
なべおさみ、高神村の人間は、出身である小畑新田をマウントしていたと言ってました。
このあたりの人たちって、漁師と醤油屋で忌み嫌い合ってたり、いちいちマウントが大変。
ってか、この時代、日本中どこの地域にもあったということですかねえ。

とりあえず貸してもらえてよかったよかった!

ところで由岐ちゃんの娘ちゃん、ガチで寝てるよ!
今の時代の子役さんより、子供は子供のままな状態。
そんなのを見るのも希少。

 

保釈金の用立ては成功

かをるは、無事に2800円の用立てに成功!

 

とねさんも、善吉も喜んでもらえました。
善吉さんが、全てはかをる姉さんの人柄のおかげと褒めていましたが、
かをるたんの笑顔には誰もが負けるって…www

 

ただ、なべおさみ、
「ただし利息は安くないよ、商売だからね」
って言ってたのが気になるーーーー!

かをる、貸してもらえるまではいいけど、利息についてはよく分かってなさそうだしねえ…。

あと保証人なしでよく受け付けて貰えたね、ともとねさんが言っていましたが、そのあたりがいろいろと今後トラブルの種になるのでは…??

ああ…このドラマいちいち気になっちゃうから気が休まらないよwww

 

かをるの夢はホラー!

最近のドラマは、あまり夢描写がないけど、昭和のドラマにはわりとあったなあ…なんて思いました。

以前、律子さんが、夢は深層心理が作用しているとフロイトの『夢判断』の話をしていましたからその流れからの夢シーンですね。
昭和感満載のホラーな夢シーンですが、それがなんとも面白かったわー(笑)

惣吉さんだと思って抱き着いたら…惣吉ではなく名取村長!
村長さんの上半身アップが稲光に照らされて…!
…つい吹いてしまった。
なんとも独特な雰囲気で…。
不気味は不気味なんだけどお~。
なんとも武骨な演出に…なんか、笑える。
名取村長のアップが出たとたん…プッ。
つい吹いてしまったwww
そこにかをるたんの
「キャアアアアーーーー!」
という叫び声が、畳みかけてくれるから!
いや、かをるたーん、それ酷いよぉぉって(笑)
惣吉さんじゃなくてショックはショックだろうけどさあ。
一応あなたの叔父さんよ!
失礼だよ!?爆爆爆
それに顔も見ずに抱き着いたのはアンタよ!爆

この村長さんの夢、かをるの深層心理というよりは、もしかしたら予知夢かも…?

 

 

漁師達はやっぱり宴!

漁師達は、惣吉さんたちが保釈されると聞いて、提灯行列だ宴だと騒ぎ。
この人たち、お金が無いのにどうやって宴をする気だ?(笑)
何かにつけて飲みまくってる人たちなのね~。

しかし惣吉さんたちすんなり帰ってくるのかしら…???