【澪つくし】感想・ネタバレ 第72話 とねと久兵衛がケンカ!

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第72話

物価上昇のため、発注した新造船の価格を一方的に値上げされてしまい吉武家は窮地に追い込まれる。
金策に走り回るとねは、紀州出身者の会合「木國会」に参加。
そこでとねは久兵衛に会う。
とねは外川の吉武家だと名乗ると、久兵衛は態度を一変し高圧的な態度に。

とねは、かをるの勘当を解いたらどうだと久兵衛に言うが、久兵衛は全く聞く耳を持たない。
その態度にカチンと来たとねは、孫ができても会わせないと、まるでかをるが妊娠したかのようなウソをつい言ってしまった。

 

久兵衛からかをるが妊娠したらしいと聞いたるいは、かをるの様子を見に吉武家を訪れる。
るいは、久兵衛から言い渡されたお祝いも持ってきていた。

かをるは申し訳なさそうに子供ができていないことを告白。
るいは、まったく事情が分からずちんぷんかんぷん。
その様子を見ていたたまれなくなった善吉は、事の成り行きを話してるいに謝罪した。

るいからこのことを聞いた久兵衛は激怒。
この一件でとねと久兵衛は、完全に犬猿の仲となってしまった。

 

吉武家の船の値上げによる資金調達の件は上手く行っていない。
役所は何もしてくれずに八方ふさがり。

結婚式の時に村長に噛みついたからかととねは言うが…とねは、村長の名取圧右衛門の姪にあたるかをるに面会できるよう取り合ってくれないかと依頼。
勘当された立場だから無理だと惣吉は言うが、吉武家の役に立ちたいという思いから、かをるは叔父の村長に頼んでみると答えた。

 

とねさんのやらかし!

とねさん、やらかしちゃいましたー笑

とねさんの気風の良さ、さっぱりが久兵衛さんにはダメだったかー!
っつうか、この二人、タイミング良ければ仲良くなれるはずなんだけど…。
ある意味そっくりだから!笑

しきたりの中で生きてる久兵衛さんにとって、とねさんのキャラは「女のクセに何だ!?」でしかないんでしょうね~。
千代さんや、るいさんがタイプなわけだしwww
ハマーもコレとは違うもんね。

頑固一徹な久兵衛さんVS自由過ぎるとねさん
この構図も笑えるwww

頑固と言えば、久兵衛さん、最初話していた人はアミノ酸液推進派だったみたいですね。
それに全く気付かずにアミノ酸液を否定しまくる久兵衛さん。
その話題が出た途端逃げて行った。
そのくらい、周りにも久兵衛さんの頑固さ、アミノ酸液否定は知られていたということか。

アミノ酸液推進派が逃げ去った後にスッと入ってきたのがとねさん。

しかし、これまでカッコイイとねさんだったのが、短絡的にケンカ!!
やっぱり漁師!
源八さんと同じジャンル…!爆
とねさん、これまでパーフェクトな姑、新しい女だったのにさぁ~www
ある場面ではその人は素晴らしく見え、しかし別の場面では痛すぎる…。
考えさせられるー。
ヒトに二面性があるというより、周りの受け止め方で、その場その場で評価が決まるというか。
よくできてるわ。

そして、キャラがしっかりとブレないから場所が変われば当然そうなるわけで。
自然とストーリーが転がり始めるというのがよくわかる。
人物描写がブレないジェームス!

そして草笛光子さんと津川雅彦さんの掛け合いはさすがです!
2人共、キャラの濃さも互角。
そして大人げなさも互角。
激しさと滑稽さが程よくミックスしてて見ごたえありますー!

久兵衛さんの高慢な態度にイラッとしたとはいえ、かをるが妊娠した風に口から出まかせ。
とねさん、船の資金の件で相当ストレス溜まってるのとも言える。

 

ちなみに、とねさんも紀州出身だったのね。
知らなかった。
銚子って、土着の人よりも紀州からの移民が仕切っているような状態だったの?

 

とねさん、子供はまだかとプレッシャー

帰ってきて、久兵衛さんと口ゲンカしちゃったーと話したとねさんは、惣吉、善吉に猛突っ込みを受けます。

とねさん、事の成り行きって笑ってるよwww
ホント、源八さんと同ジャンルwww

んで、正直に言って謝らないと!と言う惣吉たちに対して、事実になっちゃえばいいじゃんと!
かをるがサッサと妊娠しちゃえばいいじゃんと!
責任転嫁。
さすが…!

ってか、つい本音出ちゃったって感じ?
親世代って、結婚するとすぐこういうこと言い出すから面倒くさいですが、あるある!

「だらしがねえなあ、アンタたち」
だもんね…爆。
だらしがねえって…www

 

サッパリし過ぎるくらいサッパリのとねさんでさえコレだから。
世代間ギャップを感じますー。
ってか、令和の今見ると、あ~定番の面倒臭いヤツ!セクハラ!って怒り心頭ですが、昭和60年当時の視聴者の感覚は少し違うかも。
当然のことと受け止めていたたまれなくなっちゃってたのかもしれません。
昭和60年当時の視聴者である私の親たちはいつもとねさんと同じこと言ってたから。

かをるも惣吉も、そんな無茶なとは言いつつ現代の我々とは違って露骨に嫌な顔しないもんね。

昭和元年と、昭和60年と令和2年…このやりとり、放映される度に視聴者の受け止め方も少しずつ変わってきているのでしょうね

 

るいにとぼけて見せるかをるの棒

久兵衛さん、なんだかんだ言って優しい。
内緒でかをるにお祝いをくれるなんて…。
るいさんに託して来ました。

るいさんに対して妊娠は勘違いだったと言うかをる。
もう二十歳になるんだから勘違いは無いはずだってるいさん言いますが、勘違いすることも無くは無いんでない?とか思っちゃう…まあいいか。

で、それを一生懸命とぼけているかをるたんが、棒!笑
棒が功を奏して、この棒が取り繕ってる感満載ですが。
でもこんなんじゃ瞬間でバレるじゃないかあ!というレベルの棒

さすがにこのお芝居は難しいよね、かをるたんってちょっとハラハラしながら見守るように見てしまいました…。

 

とねがかをるに村長への口利きを依頼

船の資金調達に相当苦しい様子のとねさん。
村長さんへの口利きとかをるに依頼。

家とかしきたりとか面倒くさい、「勘当、大いに結構!」と言っていたとねさんが、コネを頼るなんて…。
相当資金繰り大変そう。

あのとねさんも、お金問題では弱くなる。
ヒトの弱さがよく描かれているわ~。
ジェームス、どんだけ視点あるんだ?

しかも、結婚式、葬式も盛大にやって、るいさんの言葉から法事もすごかったみたいだもんね。
着々と莫大な支出があった形跡もきちんと描いているから。
本当に今このタイミングで値上げってキツイだろうとこっちも実感。

事実の積み重ねと、人の描写と、きめ細やかさが凄いわ、ジェームス!

 

かをるは村長さんにお願いに行ってみると言ってしまいます。
自分が勘当されているせいで…という責任感。
結婚して半年経つのにまだ子供も授かってないという後ろめたさと。
まだ半年なのに、今にしたら、酷くない!?って思っちゃいますが。
かをるとしてはいたたまらないだろう。

だからかをるはついお願いに行きますって言っちゃうけど…。
かをるたんも、まだそういうことについては世間知らずだからなあ。
船の資金って額が大きい筈だから、どんなに仲が良好でもきっと難しい話よ~。
今、大変な不景気だしね…。

かをるは、久兵衛さんに感動されてるわけだし。
小浜との件で叔父の名取さんもぎんさんもかをるに恥かかされたと思ってるでしょう。
結婚式の時も惣吉に対しても、あまり快く思っていない目つきで見てた。
その上、結婚式であんなに噛みつかれたら…。

かをる、月曜は叔父さんにメチャクチャ言われちゃうだろうなあ…汗