【澪つくし】感想・レビュー 第61話 ラブラブかをると惣吉は盆踊りに。律子は「かをるが羨ましい!」

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第61話

昭和3年5月10日、かをるの18歳の誕生日に結納が交わされ挙式は12月4日と決まった。

 

かをるは千代を見舞い、結婚の挨拶。
千代は、漁師の家に嫁ぐのはやはり心配だと言う。
甘い新婚生活は期待できない、アテが外れたと思わないようにと忠告。
しかし、かをるは全然気にしない。
かをるが女の子を出産した親友の由岐の家に訪問した時も、由岐の母に漁師と結婚することを驚かれてしまった。
しかし、かをるは全然大丈夫。

昭和3年6月4日、満州張作霖爆殺事件が発生。
6月29日には治安維持法が改正され、国体変革と私有財産制度否認を目的とする結社・加入に対して死刑および無期刑が追加。
さらに7月3日には内務省が全県に特別高等警察を設置。
7月24日には司法省が思想係検事を設置した。
思想犯への弾圧がますます厳しくなっていった。

律子は、画家の沖田の家に留め置きしてもらった水橋からの手紙を受け取る。
水橋は度重なる拷問で、酷い自己嫌悪に陥り、闘う気力をすっかり失っていた。
水橋の手紙には、律子の面会も断り「僕のことは忘れて欲しい」と。

 

この年の盆踊りは、昨年の大正天皇崩御の喪が明けて初めての開催。
いつも以上に盛り上っていた。
かをると惣吉も一緒に盆踊りに。

盆踊りを楽しむかをると惣吉の一方で、律子はカフェーで、河原畑につきあわせて深酒。
律子は「かをるが羨ましい」と酔いつぶれてた。

盆踊りでも漁師と醤油屋は小競り合い。
かをるはどうして醤油屋と漁師が仲が悪いのかと悩むが、惣吉は自分たちが結婚すれば仲良くなるはずだとかをるを慰めた。

 

かをるはハッピー!しかし、世間は…

かをるは、惣吉との結婚が決まってハッピー!ハッピー!
そうよね、熱烈な恋をして、大変な困難を乗り越えられたんだもの。
天にも昇るような思い!

しかし…さっそくジェームスは暗雲を…!

古い価値観代表の千代さんは…ハッキリ言って全否定。
ニコニコしながら、優しい上品な口調で…。
さすが千代さん。
上方の人の怖さがよく出てる…。
岩本多代さん、間合いと言い、はかなげで上品な口調と言い、何とも言えない皮肉な感じを見事に体現されています!

千代さん、醤油屋の奥方のプライド超高っ!だもんね。

  • 漁師の家なんて休む暇無し!
  • ガラの悪い漁師を扱わなければならない
  • 舅の介護も必要。

プライドが高く、超セレブの千代さんにとったらダメダメ3連発だよねえ。
律子じゃなくてよかった~と思ってるんだろうな。
そしてるいさん、またまた苦労ね~とほくそ笑んでもいるでしょう。

でもね、千代さん、律子の方がもっとヤバイから!爆
知ったらきっと喀血の上即死だから勘弁されてるだけよ~。

しかしかをるは千代さんの言葉を聞いても、キラキラいっぱい!
大丈夫!
自分健康だし、そんなの平気!
乗り越えられます!
ってキラキラキラ…!
…ホンッとに結婚決まって幸せいっぱいの乙女オーラがビンビン!
沢口さんカワイイ!

18歳のかをるには、千代さんのそれが嫌味とはまーーーーったく気付かない笑
でもいいの、それで!
おばちゃんの嫌味への応酬は、これが一番!

 

その会話を横で聞いているるいさんの不安げな表情が印象的でした。
るいさん、千代の世話を長くしてるせいで千代の上方センスがよーーーーーくお分かりで笑。

…そして、母としては、やっぱりそんなこと言われると…心配になっちゃうよね。

千代さんみたいな感じでニコニコ、グチグチ言われると…見ているこっちも段々不安になってくるwww。
コレまでカッコいい!気風がいい!と思っていたとねさんのことも…大丈夫ぅっ!?ってなってくる爆
とねさん、やっぱり考え無しだったかぁぁっ!?!?と、不安に…笑

視点が変わると、善に見えていたことが悪に見えるように…。
さすが、ジェームス!
人の気持ちをもてあそぶのが上手い…。

 

そして世間の冷たい目は、由岐ちゃんのお母さんでも。
女の子を出産した由岐ちゃんを訪ねに来たかをるは、由岐の母に結婚相手のことを聞かれます。
その途端、由岐ちゃんは聞かないで!って感じでいきなり顔が曇る。

しかしハッピーハッピーなかをるは、「漁師です」と明るく言い放ちます。
そしたら由岐ちゃんのお母さん、ドン引き!
沢口さんの「漁師です!」って言った時の棒具合が、全く空気読めない感じ満載でいいわ笑

 

惣吉さんは網元のプリンスとはいえ、やっぱり世間の漁師のイメージは良くないらしい。
由岐ちゃんも、かをるが結婚のことは言っても、惣吉さんの職業は隠してたって事だもんね。
陸者の人たちにとっては、漁師=ヤクザみたいなもんなのしょうかね。
かをるたん、結婚相手の職業は?と聞かれてニコニコ「○○組です♪」って言ったのと同じかもwww

 

 

律子さんは「かをるが羨ましい!」

昭和3年6月4日、満州で張作霖爆殺事件が発生。
満州事変の前にこういう事件があったのですね。
これちらも犯人は関東軍でした。
満州のトップ張作霖はこれまで日本と仲良しだったのですが日本に敵対する欧米諸国とつながり始めたため広東軍は張作霖が邪魔になり暗殺。
日本政府の許可なく関東軍が勝手に行ったため犯人は隠ぺい。
戦後になって初めて犯人は関東軍と確定。

この張作霖爆殺事件により、満州と関東軍との関係は一層悪化。
そして満州事変へとつながるようです…。
(参照:日本史事典.com 「【張作霖爆殺事件とは】をわかりやすく解説!!」)

 

そして治安維持法が改正。
政治犯はより厳しく取り締まられ、日本は軍国主義の道へ…。

 

水橋…もう出られないのかしら…?
先の見えない状態の水橋は、酷い拷問を受け続けてすっかり気力ゼロ。
酷い自己嫌悪に陥っていると。
身体的苦痛を与え続けられると、そうなっちゃうみたいですよね。
それを使ってカルト宗教は人を洗脳するみたいですし。

『おしん』でも、浩太も釈放された後はすっかり自信喪失して政治運動から足を洗ったもんね…。

おかげで律子にも自分のことは忘れてくれと。
律子、失恋…?

画家の沖田も、律子宛の手紙を留め置くのを拒否するようになりました。
かをるも勘当されていなくなっちゃったところで唯一律子の事情を察してくれている人もNGと。

頼れる人ゼロ。
相談できる人ゼロ。
水橋自身にも忘れてと言われて…。
どんどん孤立する律子さん。
ジェームス、いじめ過ぎだよ。

唯一かまってくれるのは河原畑…汗。
いじめ過ぎだよ、ジェームス!爆

そんな状況で、さすがの律子さんが
「かをるが羨ましいーーーー!」
と叫んでた。
理想に邁進、気高い律子さんが!
かをるのずーーーーっと先を行っているように見えた律子さんが
かをるを羨むと。

どこまでも残酷なジェームスです。

律子さん、今後どうなるかがすごーーーく心配。
気になって仕方がない。

 

 

かをるは無事に結婚できるか心配

公認カップルとなったかをると惣吉は、盆踊りデート。
結納した後も自由に男女が会えない、盆踊りは貴重な機会って…当時はそこまで厳しかったのねえ!

その楽しい盆踊りでも、相変わらず醤油屋VS漁師のケンカ。
また、さんまがっ!!怒

かをるは、醤油屋と漁師が仲が悪いのを悩み、惣吉は俺らが結婚すれば仲良しになると言う。
かをるの話はフラグ。
それに対する惣吉の意見は、不安要素しかない…。
とねさんと同じく、惣吉の爽やかさが不安でしかなくなる…www
やっぱりコイツ、ただの能天気過じゃね!?とwww

そして本当に自分たちは結婚できるのか、これまで大変だったのがトラウマになっているかをるは被害妄想的になってる。
いやいや、これも…フラグねきっとー。

やだー!
やっぱり土曜に結納だけでとどまったのは、そのためなのねえ!!
今週あたりまた漁師と醤油屋がひと悶着あるわねえ~!

 

かをると惣吉が月夜の下でチューしていると蛇が!
慌てて、惣吉が石を投げてへびを退治しようとすると、その石が草陰にいたさんまに当たりました!
これまでのさんまのセクハラを幾度となく見せられていたので、
えええー!さんま、覗いてたのおおお!? そんなことまで放送する!?
と一瞬、憤りましたが…。
早苗ちゃんと一緒だった!爆
さんまと早苗ちゃんはつきあってる設定でした。ホッ。

 

世間の目。
醤油屋VS漁師。
かをると惣吉の結婚にはまだまだ障害が多い!

結婚式の予定は昭和3年12月4日と明確に言っていましたが、12月4日って何がある?
前に久兵衛さんが12月に東京に行くと言っていましたが…そこと重なる?
12月4日という日付も気に留めておこうと思います。

 

そして律子さんも…。
律子さんが、これからどう動き出すのか、自由を得るのか、破滅なのか…すごく気になる!