【澪つくし】感想・レビュー 第51話 惣吉、入兆を訪問 かをるの棒が面白かった!

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第51話

惣吉は源とともに入兆を訪問。
久兵衛に挨拶したいと黒鯛を持ってきた。

しかし当然ながら門前払いをくらう。

帰り道、惣吉たちはかをると律子に偶然会う。

惣吉は、かをるに、きちんを筋を通して、親の許可を得て結婚する。
どんなに時間がかかっても、結婚を諦めないから待っていてくれと。

かをるも惣吉と結ばれないなら一生一人でいると誓った。

 

惣吉さんが入兆に!

惣吉さん、決めたとなると行動が早い!

母とねさんを説得し、源さんを説得しきちんと順を追って。
さらに、とねさんと源さんのアドバイスに従って漁師仲間にカミングアウトするタイミングも考慮。
その上で間髪入れずにアクション!
入兆に黒鯛持って挨拶!!

賢い!
実務力も、プレゼン能力も、コミュニケーション能力もバッチリ。
そして実行力に溢れてて。

まさにデキる男です!

立派な黒鯛も持ってきたし。
バッチリ結果も出す男っ!!

申し分無いじゃん!
将来有望ですよー!
イケメンだし。
誰が見ても惚れ惚れするわ~!

久兵衛さんも、きっと会ったら一目で気に入るハズ。
娘婿として気に入るどころか、入兆の後継ぎにしたくなるくらいだと思う。

…ただ唯一のネックが漁師であること。
陸者の漁師への偏見、お互いの文化の違いを乗り越えられるかどうか。
ここ一点に絞られる。

ジェームス実に分かりやすく問題提起。
見ているこっちはそこがテーマ!と“全集中”できるからすごく見やすい。

テーマそのものがシンプルでストレートであること、コレが一番大切で、簡単なようで非常に難しいことですが…。
ジェームス、見事にやってのけているわ~。

 

そして惣吉さんは、かをるにもきちんと自分の意志を伝えました。
絶対にかをると結婚するつもり。
奪ってでも一緒になりたいくらいの思いだが、かをるの両親を哀しませたくはない。
だからきちんと筋を通して正々堂々と結婚するつもり!
どれだけ時間がかかっても諦めないと。

なので、筋を通すために親の許可なく会うことは金輪際やめるとキッパリ!

こういう人、安心するよねえ!
まさにジェントルマン!
惣吉さん、まさにプリンス~!

 

 

醤油屋と漁師が合わないワケ by律子

醤油屋と漁師はなんで仲が悪いの?
前から疑問でした。

当初、『ウエストサイド物語』のジェッツVSシャークスかと思ってたけど、そうまであからさまに家と家がケンカってこともない。
英一郎と善吉は仲良しだし…。

回を追うごとに、陸者は漁師のことはガラが悪い連中と思っているらしい、職業差別みたいなもの?と感じてきました。

でも今日新たな情報が律子さんによってもたらされました。
漁師と醤油屋はライフスタイルそのものが違うと。
漁は天候に左右されることが多いから、運任せに即行動する傾向がある。
醤油屋は醤油を熟成させる時間が必要だから、時間をかけてじっくり考えてから行動する。
だから、惣吉に急に訪問されるとビビっちゃうと。

醤油屋さん、京都の人の「ぶぶ漬け」みたいなものですかねえ?
京都の人は訪問客に「ぶぶ漬け(漬物)あるからどうぞ上がって」ってにこやかに言うけれど、2回言われて上がったら無礼な田舎者と言われちゃうアレ。
4回、5回目で上がってやっと礼儀正しいと評価される。
関東人は大体2、3回目で上がらないとよそよそしいとなるから、そのつもりでやるととんでもないヤツだって陰口叩かれる。
醤油屋さんはそんな感じで漁師の人々を見ているのかもしれませんねえ。

そして漁師の方も!
「陸不浄」という言葉があると!
陸の者は不浄と言われていると…!
「黒不浄」、「赤不浄」、「陸不浄」…。
漁師の皆さん、「○不浄」がお好き~www

そうか…縁起が悪いと言われちゃうのか…。
この時代、迷信がかなりな力で人々の心を掌握してましたからねえ~。

たとえ結婚を許されたとしても、不漁のときに陸者の嫁を貰ったからって陰口叩かれるかもと…。
ああそれ、すごーい怖い…。

惣吉さん、モテてるみたいだし。
そうだよねーあんなイケメンプリンス。
漁師の家の娘たちは誰もが憧れるに決まってるわ。
惣吉が結婚すると知ったらたくさんの娘が首くくるかもと…www

うわうわうわ…。
迷信プラス嫉妬…!!

ええ!?
コレ絶対にいじめられる…。
一番怖いパターンじゃん。
吉武家でお手伝いしている女の子もきっと攻撃してくるねえ。

もうハマーのいじめなんか、可愛いもんだったんじゃんーーーっ!
『おしん』よりヤバイかも。
おしんでは、いじめる人は場面場面で大体一人だったけど、かをるは漁師のモブ全員が攻撃か!?

ジェームス、さすがに男性だから、橋田寿賀子さんみたいないじめモードは無いなあと安心していましたが、ジェームス、そこにも着手!?
もうやめてくよ、ジェームス…!!!

 

沢口靖子、棒さく裂!爆

本日のかをる、沢口靖子さん、棒がさく裂していてワロタ。

ここ最近、惣吉さんを思う感情表現が素晴らしくて感動しまくってましたが、本日は棒棒棒ー爆。

まず、英一郎から惣吉が結婚に向けて動いているらしいと聞いたときの演技。
かをるが驚いて「ええ!」となりますが、そのガクガクガクが…爆
まるで誰かの訃報を聞いたような驚愕ぶりで…爆爆爆

そして、かをるは驚きつつ一人外に出て、ナレーションが入ります。
「本当だろうか…信じられない」系のナレーションが入ると、あからさまに顔が曇り、ショボーンと不安なお顔。
そして、「惣吉が結婚を考えてくれてるなんて嬉しい!」系のセンテンスにさしかかると…キラキラキラキラ~!

ナレーションは、かをるの心の反芻を表現して、どうしよう系、嬉しい系が交互に語られますが、かをるの演技もそれにピタッと連動。

ショボーン
キラキラキラキラー
ショボーン
キラキラキラキラー
ショボーン
キラキラキラキラー

…って…交互に、見事に均等に入ってました(笑)

そして、この棒は惣吉さんと話をしているときも!(笑)
「惣吉さんが、結婚に向けて頑張ろう!」と言われると、キラキラキラーーーーッ!!
「でもお父さんを困らせるわけには…」と自分で取り消しては、ショボーーーーン!
「諦めちゃダメだ」って惣吉さんに言われると、キラキラキラーーーー!
「無理だわ」と自分で取り消しては、ショボーーーーン!

キラキラキラーーーー!!!
ショボーーーーン!!!
キラキラキラーーーー!!!
ショボーーーーン!!!

…ねえ、かをるたん…どっち…???
???

そして「いくら時間がかかっても諦めない!」と最後に惣吉さんに言われたら、速攻で「惣吉さんと結ばれなかったら一人でいる」と答えるかをる。

えーーーーっ!
かをるたん、いつ決心したのおおお!?!?!?!?

 

まるで今日のかをるさん、『ライフ』のコントじゃんかあーーー!爆

相当な棒ですが、棒のおかげで笑いの要素も…!?!?
これまで沢口靖子さんの棒、ジェームスのねっとりを浄化する効果もあるし、棒のおかげでいかにも純情な少女に見えると称賛してきました。
さらに本日は、この棒が、ベタベタに重いラブストーリーに笑の要素を加えてライトに見せる効果もあり!

棒だけど、演技がてんで見られない!不快!とならないのも、沢口靖子さんの希少なところでもあり…。
そう、不思議と、不快にならないのよね~。

棒の新たな可能性発見!

この棒も、中の人、沢口靖子さんの誠実さ、一生懸命に頑張っている姿が感じ取られるから魅力になるのでしょうね。
そしてキラキラキラキラーーーーがたまらなくキラキラしてるから、なんだかんだ言って見とれてしまいます。