【澪つくし】感想・レビュー 第46話 梅木(柴田恭兵)は、やっぱりあぶない刑事だった!

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ) 第46話

かをると小浜が密通していたというのは、梅木の予想通り律子が仕組んだことだった。
しかし、かをるは吉武惣吉と恋仲だと自ら告白。

律子は、かをるが新しい女に近づいた、次は惣吉と結婚することだとかをるを応援するが、かをるは結婚することまでは望んでいない。

梅木はかをるの言っていたことは本当なのか、それとなく調査。
久兵衛はるいから、梅木はツエから吉武惣吉との仲を確認した。

かをると小浜が密通していたという話は入兆内部に広がり、かをるは使用人たちに白い目で見られる。
ハマにも裏切り者だと言われ、かをるもさすがに耐えられなくなり入兆を飛び出してしまう。

かをるは母の元に戻った。
小浜との件は律子の仕組んだ嘘だと知ったるいは怒り心頭、入兆に戻ってかをるの濡れ衣を晴らすと怒るが、かをるはもう戻りたくないと涙ながらに言った。

 

梅木(柴田恭兵)はやっぱり『あぶない刑事』

かをる推しの梅木は、かをるに恋人がいたということが信じられず、かをるの告白自体も芝居ではと調査を買って出ます。

さすが!あぶない刑事!
『澪つくし』でもこんなことやってたんだあ!
『あぶない刑事』は、『澪つくし』の翌年にスタート。
柴田恭兵、この梅木さんの役から、刑事が似合うってイメージ着いたのかなあ?笑

しかし、柴田恭兵、やっぱりカッコいいわー!
個人的にはこっちの方が好きー!

梅木、かをるの名誉のために調査するとは、そこまでかをるを一途に…素敵。
梅木さん、頭よくて、大人で、正しい形でかをるを守ってくれそう。
私としては、梅木の方がおススメだと思う。

段々と梅木さんの存在感が増してきました~。
柴田恭兵キャスティングしてるんだから何かしらのキーマンとなるはず。
破談となった後は、惣吉との仲を阻む役となるのね、きっと~。
梅木さん、入兆でも人望あるし、久兵衛さんにも信頼されてる。
常識的に考えたらこっちのほうが願ってもない相手。
柴田恭兵だからカッコいいし。
見ているこっちも、どっちにする?って悩んでしまいます。
配役絶妙。

久々にあぶない刑事も見たくなってきたわ~。

 

律子はかをるを称賛

かをるは久兵衛に自分から恋人がいることを正直に告白しました。
“新しい女”とはこういうこと。
律子さんは、かをるが“新しい女”に近づいた、次は惣吉さんと結婚するだけど励まします。

でもかをるは結婚できるとは思っていない。
かをるは陸者と海者は相容れないという既成概念に囚われているから。
そして久兵衛にはこれ以上迷惑かけられないという思いもあるから。

自分の意志を貫くには、自分の中の既成概念やそれに基づく良心を取っ払わないとダメってことよね。
それはなかなかハードルの高いこと。
ドラマを通してのかをるの闘いは、ここなんでしょう。

しかし、当の律子さんは、動かない。
熱いものを持っているのに入兆にとどまっている。
一見、ずるいじゃんーと思いますが…。
母である千代さんだけは見捨てるわけにはいかないんだろうなあ。
久兵衛に妾がいても気丈に本妻の体面を保ってきた千代、当時の女性の悲哀を背負っている千代のことは。

そして、入兆の長女である律子は、かをるのように最後は自由になれないということも思っているのかも。
この家を実際に出てしまえば自分がいかに無力かも知っているだろうし。
久兵衛さん、この前、若い頃は別の生き方に憧れるものだが人には天命があるのだと説教していました。
この説教、律子はきっと幼いころから聞いて刷り込まれているのだろうから。

こういった精神的呪縛、特に親の精神的呪縛が最も強いことをジェームス、よく分かってらっさる!
普通の人が平気で超えられる壁も、親の精神的呪縛が強いとなぜかどうしても超えられないもの。
だから、残念ながら律子はかをるよりハードルが高くなっているんだと思う。

「あの子は、海底火山」と言って寂しそうな目をしていた律子さん。
分かってはいるけど、自分はどうしても超えられないってところでモヤモヤしているのでしょう。
涼しい顔して、新聞読んだりピアノ弾いたりしてるけど、彼女の自由はそこまでなのかも…。
結構残酷。

 

さんまは今回もセクハラ、ハマー(根岸季衣)もキツイ

かをるが小浜と密通していたという話は使用人たちにもあっと言う間に知られます。
かをるは仲良しだった女中たちにも白い目で見られてしまいますが、うわわ~リアルだなあと。
コレが何より一番こたえるよねえ。

広敷の使用人たちはいきなりかをるにセクハラするし!
そしてまたまた、さんまはセクハラ要員。
広敷のリアルなんだろうけど、令和の今では受け付けられないレベルは相変わらず。

しかし、小浜と密通?となると入兆のお嬢様なのにセクハラとは!
それは妾の娘だから?
そして、“純潔”でないといきなりセクハラOKという感覚も、当時の女性ってこんな扱いされてたの!?とワナワナきてしまう。

入兆への忠誠心の強い、ハマーもかをるを「裏切り者!」と罵るし…。
ハマー、使用人なのに…こうとなったら何やってもOK!自分の勝ち!ってなってるもんねえ!

結婚前に情を交わすか交わさないかでこうも待遇が違うのか!
まるで犯罪者扱いで…酷い。

 

久兵衛、るいにも時代のギャップを…

久兵衛さんは、かをると惣吉のことを深い仲ではないようだが、油断はならないと言う。
男と女の仲はどうなるかは分からないと。

久兵衛さん、確かにアナタは何号も妾を囲ってたから、よく分かる~爆
…でも、だったらかをるの気持ちも分かるよね!?
かをるこそ純粋でしょ!
とも令和の私には違和感。

久兵衛さんとしては、とにかく結婚前に恋愛する自体がけしからんのねえ~。

そしてこの件を久兵衛さんから聞いたるいさんは、
「どこまでバカなんでしょうか!」「一体、何考えてるのでしょうか!?」と言ってひたすら謝ります。
そして「私からもよ~く言って聞かせます」って。
これにも違和感。
言われたからって、好きなのやめられるワケないでしょー!

久兵衛さんも、るいさんも、自分たちのことを棚に上げて…www
棚に上げてるワケじゃないんだろうけど…恋愛することがありえないんだろうなあ~。

しきたりに縛られて生きていると、そこまで鈍感になるのかも。

しかも、久兵衛さん、縁談は当分できないな、期待するなと言い、るいさんは恐縮…。
こんなことがあっても、当然見合い結婚させると思っているところがすごい!www

 

久々のツエさんにほっこり!

最近ツエさんに会えていませんでしたが、久々に会えました~。

久兵衛さんも皆深刻な顔。
入兆の使用人たちはかをるに冷たい。

そんな中での、ツエさん、安定のおっちょこちょいキャラが癒しー。
梅木に、タイかヒラメを土産に持ってきた惣吉さんのことを「どんな感じでした?」って聞かれると
「ヒラメがですか?」って…爆
すでに梅木が尋ねているのはそこじゃないのに。
その手前でもタイだったかヒラメだったか思い出すのに夢中で笑
質問の本意ぜんっぜん分かってないし!
カワイイ!カワイイ!
本日、唯一吹いたシーン!

しかしツエさん
「あのかをるさんがボーっとするんだから滅多にない色男ですよ」
ってそこまで言っちゃあダメよぉ!
ツエさん、かをるが嫁入りのために入兆に入ったって知ってるでしょ!爆
そしてさらにツエさん惣吉のことを誉めそやす。
「いや、色男っていうより男の中の男」
男の中の男!ツエさん、言うねえ!
一度会っただけで覚えちゃうほど、惣吉さんは男の中の男、体育会系イケメン!
そして、梅木の嫉妬に火を付けちゃったみたいだよぉ~!
ツエさん、どうしてくれるー!

 

沢口靖子、演技が格段に成長

先週、今週と、かをるの演技が格段に進化しています。

惣吉さんとのシーンにうっとりしたのはもちろん、昨日の久兵衛に告白した時の涙ポロポロも、こっちもつい泣きそうになりました。
そして今日も。
特に今日は、古川家に帰って、精一杯元気に「ただいまー!」と玄関に入りますが、るいさんを見た途端、泣き出して…。
真に迫る表情をする。
いじらしくてついこっちも涙です。
あの美しいお顔で、繊細な表情をするから心打たれます。

沢口靖子、全然、棒じゃないじゃん!
お顔ももちろん美しいけど、その演技にもグイグイ惹きつけられています。