【『澪つくし』感想】第39話 感想 かをると惣吉の恋に比べたら、牽牛と織女はまだマシ!

『澪つくし』第39話 あらすじネタバレ

七月になりかをるは写真館でお見合い写真を撮った。
久兵衛からかをる佐原に嫁に行くことになるかもしれないと言われた。
もし見合いが上手くいったら秋にも輿入れかと。

かをるは来るべき時が来たと思った。
しかし、惣吉にはフラれたし縁談にさからう理由はない。

千代は人口気胸を入れる措置を行い経過は良好。

広敷では職員全員が集められ労務講習を行うという話が。
その話を聞いて小浜は勉強の時間が欲しいので講習には行きたくないと。
番頭の小畑と頭の神山は小浜は陸軍志願と気付く。

律子はかをるを移り気だと突っ込み。
惣吉と簡単に別れ、すぐにお嫁に行くなんて移り気だと。
運命だから仕方がないというかをるにそれは口実でしかないと。
律子は今でも水橋を愛していると言う。
古い力に流されてはいけない、女も主張するべきだと律子はかをるを諭した。

労務講習の参加に難色を示していた小浜は、英一郎をつかまえて勉強を見てもらっていた。
小浜の話を聞いた久兵衛は、青年会館の夜学に通わせると決めた。
労務講習に加え、希望する者には夜学を斡旋。
経営者が誠意を見せさえすれば、労務対策も万全だと久兵衛は得意満面。

久兵衛はかをるに佐原の大茂に舟遊びに誘われたと伝える。
要するにお見合い。
先方はかをるの写真を見てとても気に入ったようだ。

かをるはその夜外に出て空を見上げた。
その日は七夕。
牽牛と織女は一年に一回会えるのに、自分と惣吉はもう会うことはか無いだろうと悲しくなった。

かをるはお見合い写真を撮りに写真館へ

かをる、ハマーの付き添いでお見合い写真を撮りました。

こういうときのハマー、仕事は非常にテキパキ、かをるがキレイに撮れるように着物の裾を直したりしてくれてかをるも心強く思ったと。
ハマーがさりげなく、ただの意地悪でないことを示してくれて、いいなあ。

ハマーがるいとかをるにキツイのは、ただただ、入兆への忠誠心、千代への忠誠心のためなのね。
女中頭のプロフェッショナルですわ!

今日のハマーは、お盆支度でかをるの作っていた藁人形?笑を見て絶句。
ハマーの可愛いところも見られて嬉しい。

 

広敷では番頭小畑から労務講習の話が

広敷では番頭小畑(高品格)さんから労務講習を行うとの話が。

労務講習とは、経営者、職員、工員が膝を交えてこれからの入兆をどう発展させようか相談したり、自分磨きをする場だという。
今で言う社員研修ね。

小畑さんの話によると、不景気をきっかけに全国的に労働組合を作って経営者に反逆するケースが頻繁に見られるようになってきた。
渋沢栄一先生はその状況を憂慮し、資本家と労働者は協調しなければならないと考えた。
それで作ったのが協調会。
協調会の指導の下、入兆でも労務講習を行おうことにすると。

そういう社会的背景を広敷を使って差し込むのも、自然でドラマに奥行きが感じらていいわー。

渋沢栄一、そんなこともしてたんだなあ~。
さすが次期一万円札。

しかし、広敷の連中は全然意味分かってない。
「かの渋沢栄一」って、“かの”って言われても知るはずもないでしょう。
小学校もまともに行けてない人が大多数だったんでしょうから…。
さんまの騒ぎ方も小学生そのものだしwww。

で労務講習、具体的に何をやるかというと、3日間工場はお休みにして全員で寺で合宿。
広敷もんは、お休みにして寺に行くというと、法事だ?宴会だ?って飲み食いすることしか頭にないwww

内容は、まず起きて国民体操、正座、講演、清掃作業、歌唱指導と座談だと聞くとチーーン。
しかも、飯食う時間が無い!と困惑するものも…。

いやあ、経営者と現場での知的レベルの差が雲泥の差。
これで座談なんて…できる!?
それに広敷もんがまともな意見言ったりしたら、経営者が拗ねちゃうってパターンもありそうです。

 

律子はかをるに突っ込み

律子さん、かをるの髪にウェーブをかけていました。

そして惣吉を簡単に諦めるかをるは気紛れだと突っ込み。
律子は今でも水橋のことを想っていると。

律子さん、水橋のことを諦めてなかった…。
一途なのね。
やっぱりね…涙。

律子さん、前に交響楽団を聴きに行ったときのことを話しをしたときも、かをるに水橋とそこで出会ったのかと聞かれると、「そうよ」と寂しげに言っていました。

あの時の表情もそうだけど、今日の表情もせつなくて心に刺さる。
律子、水橋の話が出ると、すごく優しくて寂しい、何とも言えない表情をする。
その顔が最高に美しくて…たまらなくせつないですわー。
律子さん、キツイ性格に見えるけど、好きな人のことはすごく大切にする人なのね…涙
キツク見えるのは、真実に素直に向き合っている正直者だからなのよね。
桜田淳子さん、演技本当に素敵!

いつか水橋と結ばれるようにと、律子の恋も応援したくなる。
水橋はちょっと情けないけど律子さんには共感するなあ。

しかし、律子さん。
かをるにいつも謎かけのように問いかけますが、アレ、見ているこっちは思わせぶりですごく好きだけど、かをるにとっては残酷だよねえ笑
かをるはまだ幼いし、律子と違って妾の娘の立場。
久兵衛に逆らうなんて考えられないんだからー。
もちっと具体的にサポートしてあげてよぉ。

そして今日はかをるの髪型の件で律子は久兵衛と対立。
久兵衛と律子、女性の生き方やかをるの結婚について真向対立ですが、かをるにウェーブを当てた件で、かをるを感化するしないで小さな口喧嘩。
いかにも暗示的。
こういった小さなサスペンスが散りばめられているのも見ていて飽きないわ。

近々、かをると惣吉の仲が発覚して揉めること必須ですが、その序章ということね…。

 

 

かをると惣吉の恋は、牽牛と織女よりハード!

そして今日は七夕。

夜空を一人見上げるなんて、情緒的なシーン。
最近のドラマでは、そういったシーンあまり見られない気がする。
昭和ならではの懐かしい雰囲気があります。
1985年のあの頃は、まだまだ今よりも季節を感じながら日々過ごしていたなあ。

七夕…牽牛と織女は一年に一回しか会えない切ない恋人同志。
そうよね~かをると惣吉の恋に重なるわねえ~と思いながら見ていましたが…
いや!それどころじゃなかった!

牽牛と織女の方がマシだわ!爆

ナレーションの言う通り、牽牛と織女は年1で会えるけど、かをると惣吉はもう会えないかも…。

そうだよー!
私もだけど、かをる、今さらその事実に気付いたんだねえ!

世の人々はみーんなお見合いがいいって言うけど、かをるもそれを受け入れようとしているけど大茂の長男がイヤなヤツだったらどうする!?
久兵衛の乗り気は、かをるが断ることは考えてないわよね…。
やはり政略結婚よね。

かをるはどうやってこの見合い話をかわす?受け入れる?
どうにかこの危機を乗り越えてほしいと思いますが…。

でも見合い相手の大茂の長男は、どんな人か見てみたい気もするー。

 

挿入歌恋あらに新たなバージョンが!

そして、今日も28分で終わり。
おいおい!連日『恋あら』かよ~!
と思ってたら、新たなバージョン!
『澪つくしとは…』
澪つくしのタイトルの由来を字幕で説明。

「澪標」、「水脈っ串」とも書き通行する船に通りやすい深い水脈を知らせるため、水路に立てた杭を意味しています。
連続テレビ小説「澪つくし」の舞台は、千葉県銚子、海と醤油の町です。
醤油は昔、利根川の水路をさかのぼり、東京方面へと船で運ばれていました。
題名の「澪つくし」は、醤油醸造の旧家「入兆」に生きた人々の、それぞれの異なる人生の「澪つくし」ーーー人生水路を表しています。

なるほどよくわかったー!

ちなみに澪つくしとは「身を尽くす」とかけて、和歌でも恋歌によく使われていたとか。

いいタイトルですよねえ!