【『澪つくし』感想ネタバレ】第17話 千代とるいの地雷を踏む律子。さんまは納豆が怖い!

【澪つくし】第17話 あらすじネタバレ

かをるが入兆に引き取られて一週間が経った。

朝食の膳を整えるかをるに英一郎が、今日吉武善吉を家に連れて来ると言ってきた。
英一郎は、銚子商業で吉武善吉と同級生。
二人は親友になったと言う。

かをるは、善吉が来れば惣吉のことを聞けるかもしれないと、
胸が大きくときめいた。

広敷では、関西出身の弥太郎が納豆を始めて口にして不味いと大騒ぎ。
関東に来たからには関東の食べ物慣れなくてはダメだと言われると、
悔し紛れに入兆の醤油は塩過ぎると難癖。
蔵の醤油にケチをつけた、御法度を犯したと一同ケンカに。

ケンカに騒ぎを聞きつけて、久兵衛がやってきた。
久兵衛は、弥太郎の言うことは百も承知。
だが関東では濃口醤油でないと売れないのだと説明し、その場を丸く収めた。

 

千代の部屋ではるいが千代の体を拭いてお世話。
それを見ている律子は、
本妻の体をお囲いさんが拭くとは、まるで女の鑑と皮肉たっぷり。
さらに律子は、千代とるいは半年ずつ久兵衛を二人で分け合っていたのだから元々二人で一人なのだと言う。

そこに久兵衛がやってきて、律子に見合いの話を持ってきた。

大手醤油屋「山久」の息子が、人力車に乗る律子を見てひと目惚れ。
早く見合いを設定して欲しいと催促されたと、久兵衛は大喜び。

しかし律子はまだ結婚するつもりはないとキッパリ。
久兵衛は見合いは絶対だと言うが、
律子は自分は親のために結婚させられるのか!?と言って部屋を出て行ってしまう。

 

英一郎は、善吉を醸造工場に案内した後、かをるのところへ。

かをるが風呂の薪をくべていると、英一郎が善吉を連れて来た。
善吉は、惣吉がかをるによろしく言っていたと伝える。
英一郎は、双方の兄と姉が知り合いで、
自分たちはそれを知らぬ間に親友になって、縁を感じると喜ぶ。

惣吉に何か伝えることはないかと善吉に聞かれてたが、
かをるは突然のことで思いを整理できず、すぐには言葉が出ない。

だが、惣吉への思い溢れるかをるは、帰り際に善吉を呼び止め、
「かをるは元気でいます。いろいろありがとうございました」
と惣吉への伝言を伝えた。

 

 

 

 

【澪つくし】第17話 感想

千代とるいの地雷を踏みまくる律子さん!

千代さんとるいさん。
本妻と妾でありながら、素晴らしい信頼関係…
と思ってたら、
やはり千代さんは腹の中に一物持っているようでした!
るいさんは、千代の優しい言葉にコロッと引っかかって「千代さん大好き!」になっちゃってましたが、
でもそれなりに気は使いますよ~。

やっぱり難しいよね、この関係。

この千代さんとるいのシーンがまた濃い!
千代さんの足を洗い流す姿とは…www

そうよねー看病なんだから、そういうことをするのは当然ですが、
なんとも生々しい…。
ジェームス、スゴイわ!!!
これだけで見ているこっちも
いろいろ複雑な思いがしてザワザワきちゃう…!!!

そしてその横でリンゴの皮をむいている律子さん。
「美しいわ~」
「女の鑑ねえ」
と涼しげな顔で嫌味を言う。
いいなあ~。

リンゴの皮を剥いているというのも、何とも。

そしてさらに、千代とるいは元々二人で一人だと。
紀州で半年、銚子で半年、
半分ずつ久兵衛を分け合ってたんだから二人で一人なのだと。
うう…ホント、生々しい…。
もう朝から、何言ってるんだかwww。

こんなシーン作るなんて、ジェームス凄いわー。

本妻と妾。
昔の女たちと新しい女。

静かで穏やかな時間のようで
女たちのバチバチバチのぶつかり合いじゃない!

この三人、お互いに亀裂が生じ、それが次第にあからさまになって行くのね…・
怖いけど…見たーーーいっ!(笑)
この中で一番強そうな加賀まりこさんが一番弱い立場っていうのもなかなか見もの!
どんな演技が見られるのかも見ものです!

 

律子さんの見合い話

久兵衛さん、律子の見合い話を持ってきました。

律子さん、「新しい女!」って、かをるに説教していたけど、
律子さん自身も周りに押し流されそうで戸惑いを感じているのだろうなあ。

「山久」はヤマサ醤油?
律子さんにひと目惚れした跡取り息子は、大学出で洋行帰りだと!
久兵衛さんが言う通り、インテリ律子さんにはピッタリのお相手だと思うけど…。
そんな相手なら律子さんのモダンな考えも理解してくれて、
結婚してから「新しい女」探究を楽しめると思うんだけど。
そう思えるのは、私が歳取っちゃったからなんだろうな~。

律子さんは、
とにかく親に言われて結婚するのがイヤ!
何もかも自分で選ばなきゃイヤ!
なんだかんだ言ってまだ19歳なんだもんね。
まだまだ青い。
律子さんも、新しい女に憧れる乙女の一人でしかないのね…せつない。

この時代のインテリな考えの人たち、
しきたりや因習を嫌うのはいいけど、
ステレオタイプに反応し過ぎて結局は破滅に向かって行くパターン、あるあるです。
時代の空気と言うのか…時代もまだ青いから。
律子さんも、そんな哀しい生き方を選んで行くのだろうか…。

さんまは納豆が怖い

関西人は納豆を知らないという、よくあるネタ。
同時に銚子の醤油が関西のものよりも塩辛いのは、関東のニーズに応えているのだという、
関西と関東の醤油の味情報をさりげなくインプット。

今日は醤油の説明に絡む形でしたが、
さんまは今後ストーリーの主流に絡むことはあるのだろうか…?

柴田恭兵も今日は「ぶざけるな!」と怒鳴るだけだった…。

 

沢口靖子さん、恋する乙女の演技がキラキラ!

女中としてのお仕事を頑張るかをる。
まるでシンデレラの日本版じゃないだろうか!
可愛いーいっ!!

沢口靖子さん、棒だと言われているけれど、恋する乙女の表情はとても素敵!
第1回目の惣吉をひと目見てドキッとしたときから、
ただの棒じゃない!と思っていましたが
惣吉さんのことを考えてる時のかをるの表情は
キラキラキラキラと光がこぼれ落ちるようで!

英一郎の口から惣吉の名前が出た瞬間、
表情がパッと明るくなって。
そのパッ!の瞬間の表情が、すごくいーい!
見ているこっちも幸せな気分になる。

かをるが絵のモデルになったことが食卓で話題になると、
目がキラキラ。
笑顔があふれて…
ときめきが隠せなーい!!
もう本当に恋する乙女よねー。

うぶな乙女の演技、ピュアな反応が本当に素敵なんだけど、
かおる、全身に嬉しさが溢れて、隠せない感じがあまりにもリアルだから、
こっちはついつい
「もう!バレちゃうよ!」
と、ハラハラしてしまう。

そしてかをるはその後一日中、頭の中が惣吉さんで一杯になっちゃって…
お仕事中も炭団?
惣総吉さん?の顔描いてたー笑
惣吉さん、もうちょっとイケメンだと思うよwww

善吉さん、英一郎に連れて来られて、かをるに挨拶していましたが、
かをるは、聞くのは惣吉さんのことばかり笑
少しは善吉本人のことを聞いてあげなよwww

でもさすがに、このかをるの様子に英一郎は何か気付いた様子。
英一郎と、善吉が二人の恋のキューピッド役になるのかな?

 

ちなみに、醤油屋と漁師は仲が悪いはずだけど、
英一郎が善吉と仲良くするのは禁じられないの?
久兵衛、善吉のことを網本の息子さんかと普通に言ってたし…。
現場の職員が勝手にジェッツVSシャークスしてるってこと?
でもそれだけではロミオとジュリエットにならないしねえー。

ここは不可解。

 

お風呂のサービスシーンは津川雅彦で!

今日おおっ!と思ったのがお風呂のサービスシーン!
まんぷくでもハセヒロにお風呂に入らせていましたが、
津川雅彦にもやらせてたっっっ!!!!

醤油屋の男衆は塩軍団みたいだし、
朝ドラでは伝統的に使われてるシーンが結構あるんだwww

久兵衛さん、かをるのことを一生懸命労わって励ましてました。
妾囲ったりするけど、いいお父さんなのよね。
せっかくいい話をしてくれたのに、
かをるは、惣吉さんのことで頭いっぱい!
風呂焚き仕事をすっぽかしてどこかに行っちゃって、お父さんの話を全く聞いてなかった。
久兵衛さんも、かをるの前では健気なパパなのね~。

しかし、かをるさん、火から離れちゃったら危ないよー火の用心!!!

 

『澪つくし』 第16話
作 ジェームス三木

音楽 池辺晋一郎

【出演】

古川かをる…沢口靖子

坂東律子…桜田淳子

梅木健作…柴田恭兵

若林ハマ…根岸季衣

弥太郎…明石家さんま

神山平六…牟田悌三
坂東千代…岩本多代

坂東英一郎…鷲生功
吉武善吉…安藤一夫

小浜…村田雄浩
竹田…葛西和雄
赤川…吉村直
猪熊…高野嗣郎
今西…加藤善博
殿岡…重松収
早苗…速川明子
みね…七瀬けい子
豊子…麻ミナ

古川るい…加賀まりこ

坂東久兵衛…津川雅彦