『半分、青い。』第83回(7月 6日)あらすじ
鈴愛の働き出した100円ショップ大納言にイケメンの男性が「ソケット」買いに来た。鈴愛はその青年に胸キュンする。
鈴愛はユーコに紹介されたエリートとの食事に意気込んで向かうが、チャラ過ぎて鈴愛には合わなかった。
岐阜の楡野家では、鈴愛への手紙が転居先不明で戻ってきてしまい、晴は鈴愛が気がかりで仕方がない。晴は仙吉が何か隠しているのではないかと疑い始める。
100円ショップ大納言では、週末にある近所の学校運動会に併せて、関連商品の品出しで大忙し。そこへ野鳥の飾りのついた奇抜な帽子を被った女性が現れる。この女性は、客ではなく店のオーナー3姉妹の一人、藤村麦だった。
その晩、鈴愛は店長田辺から翌日臨時アルバイトが来ると連絡を受ける。次の朝店に向かうと先日のソケットを買いに来たイケメンの青年が店の前に立っていた。臨時アルバイトは、このイケメン青年だった。
『半分、青い。』第83回(7月6日)感想
すごーい、間延び。
ダラダラ。
…つ、つまらない!
一体、何をやろうとしてる!?
今朝は、中学生の次男と見ていました。
しかし始まってすぐのセリフのやりとり、
イケメン「ソケット下さい」
鈴愛「ロケット?」
イケメン「いえ、ソケット」
鈴愛「え? ラケット…?」
の会話を見た途端、
次男は
「何だよ! 大人なのにソケットも知らないのかあ!?」
とキレて、テレビをブツッと切ってしまいました。次男も挫折。
なので、子どもらが出かけてから一人でコッソリ見ましたが…
別にストーリーが進むわけでもないし。セリフのやりとりのすべてが何を狙っているのか全く分からない。そして全っ然、笑えません。
鈴愛は玉の輿狙いの変な子になっちゃってるしなあ~。
元マンガ家なら、100円ショップにある雑貨物のカワイイのとか興味示さないかなあ? ダサイポップなんて許せないんじゃないか??
セレブ男と会うときの格好は、ユーコからもらったものだろうけど、そんな服流行ったっけ? たとえトレンドだったとしても、デートでは違くない? スタイル悪く見えるぞ!パジャマみたいな、はてなな服だったし。
カリスマ話も、受け狙いの魂胆見え見えで完全に空振り。
なんで、ああまでつまらなく作れる?
鈴愛のケータイの団子三兄弟といい、当時の流行りモノを度々出してきては、あったあった~と盛り上がらせようとしてるのでしょうが、ストーリーの流れがないままで、ぶつ切りで唐突に出されてもなあと。
奇しくも本日、オウム真理教事件の松本死刑囚らの死刑が執行され日本は大騒ぎになっていますが、そう…鈴愛がマンガ家になってから辞めるまでの間にあの大事件が起こったのよ。
バブルがあり、バブルがはじけて、こんなとんでもない事件があった。
バブル期、能天気だった日本が、湾岸戦争を境にバブルがはじけ、世の中必ずしも右肩上がりの単純構造ではないことに気付かされた。景気も下降し、人々の気持ちが迷走していったのが1990年代でもある。浮かれてハッピーハッピーだっただけじゃないよ。浮かれた挙句、自分らの勘違い、考えなしをを見せつけられた時期でもあった。
そして、そこにオウム真理教事件が起こったのよ。
その後、2000年手前に経済の急降下に少し歯止めがかかりITバブルが来て、カリスマブームが起こります。
ナナコロビヤオキは当時を体験した者として、こんな感覚で捉えています。
朝ドラだし、もちろんオウム真理教事件を盛り込む必要はないけれど、なんというか、時代の空気感というのか、当時の人々がベースに持っていた心情とか…そういうものが全然入ってない。だから、その状態でただただ当時の流行ったモノをポロポロ出されても「あったあった~」と共有する気分になれず、「あっそ!」「別に」ってなっちゃうんだろうなあ。
このドラマの紹介文で、1971年生まれの鈴愛がマンガ家になるけど行き詰まり…とあったので、当初ナナコロビヤオキはマンガ家をやって諦めるという流れは、時代の流れに重ねるものと思ってたよ。
彼女がマンガ描いてる時期にバブルがはじけるから、鈴愛がマンガを描き始めた頃主流だった能天気なストーリーや、フワフワした少女マンガが受けなくなって、鈴愛の作風では通用しなくなって辞めるのかなあ~と思ってたけど。全然、そういうことじゃなかったね。
まあ、いいや。
それはもういいとしても、話が進まない、進まない。
ダラダラしかないけど…
でも、
- このノロノロペースを受け入れて自分を馴染ませるようにしたら、
- この暗―い100円ショップの存在がアリなのを前提に見ることにしたら、
嶋田久作さんの演技は味があるな~と面白かったです。
- ハチマキは学校で貸し出しするもんだよ!
- 運動会練習1ケ月くらいはするから、ハチマキはもっと前に入手するもんだよ!
とか、
- 運動会ごときで店、繁忙期になるかな?
- パランかバランのやりとりに一体何の意味がある!?
- ばーちゃんナレうるさい!怒
…とか相変わらず突っ込みどころは満載だけど、もうそれもスル―することにして。もう治るはずないから諦めるの。
そして、麻生祐未さんも演技力すごい!
嶋田さんと麻生さんのかけあい、面白かった。
セリフそのもの、言葉そのものは特に意味をなさないし、面白くもなーんともないんだけど。お芝居で膨らませて面白くなってました! お二人の演技の幅はすごいなーと。
もし、このドラマを今後も見続けようと思うなら、
- ストーリー展開を求めるのはあきらめる
- 様々な整合性を求めるのはやめる
- 鈴愛に共感しようと努力するのはやめる
そして、
- 嶋田さん、麻生さんらベテラン俳優さん達の、イメージを膨らませて人物像を創り上げる力、芝居を創り上げる力を楽しむことに徹する!
- ベテラン俳優さん達の出る、それぞれのシーンを単独のものとして楽しむ! つなげて見ようとしない!
そうすれば、どうにか見続けられるかもなあ…と思いました。
なんで、ドラマ見るだけでアタシがそこまで気を使って調整しなきゃいけないんだろ!?
最後に、なんで鈴愛はマンガ家を辞めて引っ越したことを、卯太郎さんと晴さんにそこまで隠さないとダメなの? 仙吉さんもなんでかばう必要がある?
ハガキ、秋風ハウスに届くんだから“転居先不明”とはならないでしょ!? とりあえず菱本さんが受け取るでしょ!?
…それとも、やっぱり鈴愛、オフィス・ティンカーベルからはバッサリ縁切られた!?
それにしても、両親に何も言わないなんて、やっぱり鈴愛は非常識だなあ!